Excelでデータを検索する際、複数の条件を組み合わせて検索したい場面が多々あります。特に、XLOOKUP関数を使用して複数の列を検索する方法は、初心者にとっては少し難しく感じるかもしれません。しかし、心配はいりません。今回は、わかりやすく、実際の例を交えて解説します。
はじめにXLOOKUP関数とは？
Excelのイメージ
XLOOKUP関数は、指定した範囲から特定の値を検索し、対応する値を返すExcelの関数です。VLOOKUP関数の進化版とも言えるこの関数は、より柔軟で使いやすい特長があります。
例えば、社員IDを入力すると、その社員の名前や部署が表示されるような使い方ができます。
複数の列を検索する方法
XLOOKUP関数は、通常1つの列を検索しますが、複数の列を検索する方法もあります。以下に代表的な2つの方法を紹介します。
複数の列を連結して検索する方法
複数の列を連結（結合）して1つの検索キーを作成し、それを基に検索する方法です。
例えば、以下のようなデータがあるとします。
| 社員ID | 部署 | 名前 |
|---|---|---|
| 001 | 営業 | 田中 |
| 002 | 経理 | 鈴木 |
| 003 | 人事 | 佐藤 |
この場合、社員IDと部署を連結して検索キーを作成し、名前を取得することができます。
XLOOKUP関数の式は以下のようになります。
=XLOOKUP(&B2, &B2:B4, C2:C4)
この式では、とB2の値を連結し、それを\:とB2\:B4の連結した範囲で検索し、対応するC2\:C4の値（名前）を返します。
複数の条件を組み合わせて検索する方法
複数の条件を組み合わせて検索する方法です。AND条件やOR条件を使って、より複雑な検索を行うことができます。
例えば、以下のようなデータがあるとします。
| 社員ID | 部署 | 役職 | 名前 |
|---|---|---|---|
| 001 | 営業 | 部長 | 田中 |
| 002 | 経理 | 課長 | 鈴木 |
| 003 | 人事 | 主任 | 佐藤 |
この場合、部署が「営業」で役職が「部長」の社員の名前を取得するには、以下のような式を使用します。
=XLOOKUP(1, (="営業")*(B2:B4="部長"), D2:D4)
この式では、\:が「営業」であり、かつB2\:B4が「部長」である行を検索し、対応するD2\:D4の値（名前）を返します。
注意点とコツ
データの整合性を確認する検索するデータが正確であることを確認しましょう。誤ったデータがあると、正しい結果が得られません。
検索範囲の指定に注意するXLOOKUP関数では、検索範囲と返す範囲のサイズが一致している必要があります。範囲の指定を間違えると、エラーが発生します。
エラー処理を行う検索した値が見つからない場合、エラーが表示されることがあります。IFERROR関数を組み合わせて、エラー時の処理を行いましょう。
よくある質問
Q1: XLOOKUP関数はどのバージョンのExcelで使用できますか？
XLOOKUP関数は、Excel 365やExcel 2021以降のバージョンで使用できます。古いバージョンでは使用できないため、代わりにVLOOKUP関数やINDEX/MATCH関数を使用する必要があります。
Q2: 複数の条件をOR条件で検索する方法はありますか？
はい、あります。OR条件で検索するには、以下のような式を使用します。
=XLOOKUP(1, (="営業")+(B2:B4="部長"), D2:D4)
この式では、\:が「営業」またはB2\:B4が「部長」である行を検索し、対応するD2\:D4の値（名前）を返します。
Q3: XLOOKUP関数で複数の結果を取得する方法はありますか？
XLOOKUP関数は、最初に一致した1つの結果のみを返します。複数の結果を取得するには、FILTER関数を使用することを検討してください。
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まとめ
XLOOKUP関数を使って複数の列を検索する方法は、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、実際に試してみると非常に便利で強力な機能です。今回紹介した方法を参考に、ぜひ自分のデータに適用してみてください。
他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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