ExcelのXLOOKUP関数でシート間のデータを簡単に参照する方法

Excelを使っていると、複数のシートに分かれたデータを一つにまとめたい場面がありますよね。そんなときに便利なのが、XLOOKUP（エックスルックアップ）関数です。今回は、初心者の方でもわかりやすく、XLOOKUPを使って別のシートからデータを引っ張ってくる方法を解説します。

目次

Excelのイメージ

はじめにXLOOKUPとは？

XLOOKUPは、Excelでデータを検索するための新しい関数で、従来のVLOOKUPやHLOOKUPよりも柔軟で使いやすいと評判です。特に、複数のシートにまたがるデータを扱う際に、その真価を発揮します。

基本的な使い方

例えば、以下のような2つのシートがあるとします。

シート1（社員情報）社員IDと名前
シート2（給与情報）社員IDと給与

シート1の社員IDに対応する給与をシート2から引っ張ってきたい場合、以下のようなXLOOKUP関数を使用します。

この式では、セルの社員IDを「給与情報」シートのA列で検索し、対応するB列の給与を返します。もし該当するデータがなければ、「該当なし」と表示されます。

応用編複数の条件で検索する方法

複数の条件でデータを検索したい場合、XLOOKUP関数を組み合わせて使用することができます。例えば、社員IDと部署名の両方で一致するデータを検索する場合、以下のような式を使います。

この式では、セルの社員IDとC2セルの部署名が両方とも一致する行を検索し、対応するB列の給与を返します。

注意点とコツ

シート名の指定シート名にスペースが含まれている場合、シート名をシングルクォーテーション（’）で囲む必要があります。
参照範囲の一致検索する範囲（lookup\_array）と返す範囲（return\_array）の行数・列数は一致させてください。
エラーハンドリングデータが見つからない場合にエラーを表示させたくない場合、XLOOKUPの4番目の引数（if\_not\_found）に表示したいメッセージを指定できます。

よくある質問や疑問

Q1: XLOOKUP関数はどのバージョンのExcelで使用できますか？

XLOOKUP関数は、Microsoft 365やExcel 2021以降のバージョンで使用可能です。Excel 2019以前のバージョンでは使用できません。

Q2: VLOOKUPとXLOOKUPの違いは何ですか？

VLOOKUPは、検索値が左端の列にある必要がありますが、XLOOKUPは検索値がどの位置にあっても対応できます。また、XLOOKUPは複数の条件での検索や、検索方向の指定など、より柔軟な機能を提供しています。

Q3: 複数のシートで同じデータを参照する場合、どのように式を組み立てればよいですか？

複数のシートで同じデータを参照する場合、INDIRECT関数を使用してシート名を動的に指定する方法があります。ただし、この方法は少し高度なテクニックとなるため、まずは基本的なXLOOKUPの使い方に慣れてから挑戦することをおすすめします。

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まとめ

XLOOKUP関数を使うことで、複数のシートにまたがるデータの検索や参照が簡単に行えるようになります。初心者の方でも、基本的な使い方をマスターすれば、日々の業務で大いに役立つことでしょう。ぜひ、実際のデータを使って練習してみてください。

他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。