皆さん、Excelで作業中に「VLOOKUP関数」を使って別のシートからデータを引っ張ってこようとした際に、うまくいかずに困った経験はありませんか？特に、エラーが表示されると「何が原因なんだろう？」と戸惑ってしまいますよね。今回は、そんなお悩みを解決するために、初心者の方でも理解しやすいように、VLOOKUP関数で別シートを参照する方法と、よくあるエラーの原因と対処法をお伝えします。
VLOOKUP関数とは？
Excelのイメージ
まず、VLOOKUP関数について簡単におさらいしましょう。VLOOKUP関数は、指定した値を表の左端の列から探し出し、その行の中で指定した列の値を返してくれる関数です。例えば、商品コードから商品名や価格を自動的に表示させるときなどに便利です。
別シートを参照するVLOOKUP関数の使い方
では、実際に別のシートを参照するVLOOKUP関数の使い方を見ていきましょう。
1. 参照したいデータがあるシート例えば「商品マスタ」というシートに商品コードと商品名の一覧があるとします。
2. データを表示させたいシート例えば「注文一覧」というシートで、商品コードを入力すると自動的に商品名が表示されるようにしたい場合。
この場合、注文一覧シートのB2セルに商品コードを入力し、C2セルに商品名を表示させるとします。C2セルに以下のようなVLOOKUP関数を入力します。
=VLOOKUP(B2, '商品マスタ'!$A$2:$B$100, 2, FALSE)
ここでのポイントは、参照先のシート名をシングルクォーテーション（’）で囲み、続けて感嘆符（!）を付けることです。これにより、別シートの範囲を正しく指定できます。
よくあるエラーとその対処法
別シートを参照する際に、以下のようなエラーが表示されることがあります。
#N/Aエラーが表示される場合
原因検索値が参照範囲内に存在しない場合に発生します。例えば、商品コードが間違っている、または参照範囲が正しく設定されていないことが考えられます。
対処法
– 検索値の確認入力した商品コードが正しいか確認しましょう。
– 参照範囲の確認VLOOKUP関数内の参照範囲が正しく設定されているか確認します。特に、データが追加された場合、範囲が新しいデータを含んでいるかチェックしてください。
#REF!エラーが表示される場合
原因指定した列番号が参照範囲の列数を超えている場合に発生します。例えば、3列しかない範囲で「4列目」を指定すると、このエラーが出ます。
対処法
– 列番号の確認VLOOKUP関数の第3引数である列番号が、参照範囲内の列数以内になっているか確認しましょう。
#VALUE!エラーが表示される場合
原因数値を期待する場所に文字列が入っているなど、データの形式が一致しない場合に発生します。
対処法
– データ形式の確認参照しているセルのデータ形式が適切か確認し、必要に応じて修正します。
エラーを未然に防ぐためのポイント
– 絶対参照の活用参照範囲を設定する際に、絶対参照（$A$2:$B$100）のようにドルマークを付けることで、セルの参照がずれないようにできます。
– IFERROR関数の併用エラーが発生した際に特定の値を表示させるために、IFERROR関数を使うと便利です。例えば、
=IFERROR(VLOOKUP(B2, '商品マスタ'!$A$2:$B$100, 2, FALSE), "該当なし")
とすることで、エラー時に「該当なし」と表示させることができます。
よくある質問や疑問
Q1. VLOOKUP関数で大文字と小文字は区別されますか？
いいえ、VLOOKUP関数は大文字と小文字を区別しません。例えば、「APPLE」と「apple」は同じものとして認識されます。
Q2. 別のブック（ファイル）を参照することはできますか？
はい、可能です。ただし、参照先のブックが開かれていないとエラーが発生する場合がありますので、注意が必要です。
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まとめ
VLOOKUP関数で別シートを参照する際のポイントと、よくあるエラーの原因と対処法についてご紹介しました。最初は難しく感じるかもしれませんが、基本を押さえておけば安心です。もし他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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