Excelを使っていると、データの中から特定の情報を探し出す作業がよくありますよね。そんなときに活躍するのが「XLOOKUP」と「VLOOKUP」という関数です。でも、これらの違いや使い方がよくわからないという方も多いのではないでしょうか？
今回は、初心者の方にもわかりやすく、XLOOKUPとVLOOKUPの違いや使い方を解説します。実際の例を交えながら、どちらを使うべきかも考えてみましょう。
VLOOKUP関数とは？
Excelのイメージ
VLOOKUP関数は、Excelでよく使われる検索関数の一つです。特定の値を縦方向に検索し、その値に対応するデータを取り出すことができます。
例えば、社員番号から社員名を調べたいときに使います。
excel
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 完全一致)
この関数の特徴は、検索する値が範囲の左端にある必要があることです。また、検索する列番号を指定しなければならず、列の順番が変わると関数も修正しなければならない点が少し不便でした。
XLOOKUP関数とは？
XLOOKUP関数は、VLOOKUP関数の後継として登場した新しい関数です。VLOOKUPの使いづらさを改善し、より柔軟で使いやすくなっています。
excel
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, , , )
XLOOKUPの特徴は以下の通りです
検索範囲と戻り範囲を自由に指定できる検索する値が範囲の左端でなくてもOKです。
列番号を指定しなくてよい戻り範囲を直接指定するため、列の順番が変わっても関数の修正が不要です。
見つからない場合の処理が簡単4つ目の引数で「見つからない場合」の表示内容を指定できます。
一致モードと検索モードで柔軟な検索が可能完全一致だけでなく、近似値やワイルドカード検索も対応しています。
VLOOKUPとXLOOKUPの違い
| 特徴 | VLOOKUP関数 | XLOOKUP関数 |
|---|---|---|
| 検索範囲の指定 | 左端の列に限定 | 任意の列を指定可能 |
| 列番号の指定 | 必須 | 不要 |
| 見つからない場合の処理 | IFERROR関数などで別途対応 | 4つ目の引数で直接指定可能 |
| 一致モード・検索モード | 限定的（TRUE/FALSE） | 柔軟（0, -1, 1, 2 / 1, -1, 2, -2） |
実際の使い方社員番号から社員名を調べる
まず、VLOOKUP関数を使ってみましょう。
excel
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE)
例えば、社員番号がA列、社員名がB列にある場合、社員番号「12345」に対応する社員名を調べるには以下のように入力します。
excel
=VLOOKUP(12345, B, 2, FALSE)
次に、XLOOKUP関数を使って同じことをしてみましょう。
excel
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, )
同じく社員番号「12345」に対応する社員名を調べるには以下のように入力します。
excel
=XLOOKUP(12345, A, B:B, "該当なし")
XLOOKUPでは、検索範囲と戻り範囲を自由に指定できるため、列の順番に関係なく関数を作成できます。
よくある質問や疑問
Q1: XLOOKUP関数はどのバージョンのExcelで使えますか？
XLOOKUP関数は、Microsoft 365やExcel 2021以降のバージョンで利用可能です。それ以前のバージョンでは使用できません。
Q2: VLOOKUP関数を使っていた場合、XLOOKUP関数に切り替えるべきですか？
はい、XLOOKUP関数はVLOOKUP関数の後継として、より柔軟で使いやすくなっています。可能であれば、XLOOKUP関数への切り替えをおすすめします。
Q3: XLOOKUP関数の「一致モード」と「検索モード」はどう使い分ければよいですか？
一致モードは、検索値と一致するデータをどのように扱うかを指定します。検索モードは、検索の方向や方法を指定します。通常は省略しても問題ありませんが、特定の条件で検索したい場合に設定します。
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まとめ
VLOOKUP関数とXLOOKUP関数は、どちらもExcelでデータを検索するための便利な関数ですが、XLOOKUP関数はVLOOKUP関数の使いづらさを改善し、より柔軟で使いやすくなっています。特に、検索範囲や戻り範囲を自由に指定できる点や、見つからない場合の処理が簡単になった点が大きなポイントです。
もし、Excelのバージョンが対応しているのであれば、XLOOKUP関数を積極的に活用して、作業の効率化を図りましょう。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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