Excelを使っていると、「特定のデータを探して、それに関連する情報を取り出したい」と思うことがよくありますよね。そんなときに便利なのが、XLOOKUP（エックスルックアップ）関数です。今回は、初心者の方でも安心して使えるように、XLOOKUPの基本から実践的な活用法まで、わかりやすく解説します。
XLOOKUP関数とは？
Excelのイメージ
XLOOKUPは、Excelの新しい検索関数で、特定の値を検索し、それに対応するデータを返すことができます。従来のVLOOKUPやHLOOKUPと比べて、使い方がシンプルで柔軟性が高いのが特徴です。
基本の構文
XLOOKUPの基本的な構文は以下の通りです
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り値範囲, , , )
* 検索値探したい値（例社員ID）
* 検索範囲検索対象となる範囲（例社員IDが並んでいる列）
* 戻り値範囲検索値に対応するデータがある範囲（例社員名が並んでいる列）
* 見つからない場合の値（オプション）検索値が見つからなかった場合に返す値（例”該当なし”）
* 一致の種類（オプション）0（完全一致）、-1（完全一致または次に小さい値）、1（完全一致または次に大きい値）、2（ワイルドカード一致）
* 検索の順序（オプション）1（先頭から検索）、-1（末尾から検索）、2（昇順での2分探索）、-2（降順での2分探索）
実際に使ってみよう！XLOOKUPの活用例
実際のデータを使って、XLOOKUPの使い方を見てみましょう。
例1社員IDから社員名を検索する
例えば、以下のような社員情報の表があるとします
| 社員ID | 社員名 |
|---|---|
| 101 | 田中 太郎 |
| 102 | 鈴木 次郎 |
| 103 | 佐藤 花子 |
この中から、社員ID「102」に対応する社員名を検索するには、以下のようにXLOOKUPを使用します
=XLOOKUP(102, , B2:B4, "該当なし")
この式を入力すると、「鈴木 次郎」が返されます。
例2検索値が見つからなかった場合の処理
検索値が見つからなかった場合、XLOOKUPはデフォルトで#N/Aエラーを返します。しかし、見つからなかった場合に特定のメッセージを表示させることも可能です。
例えば、以下のように設定します
=XLOOKUP(105, , B2:B4, "該当なし")
この場合、社員ID「105」は存在しないため、「該当なし」が返されます。
例3ワイルドカードを使った部分一致検索
XLOOKUPでは、ワイルドカード（\* や ?）を使った部分一致検索も可能です。
例えば、社員名に「太郎」が含まれる社員を検索するには、以下のようにします
=XLOOKUP("*太郎*", B2:B4, , "該当なし", 2)
この式では、「*太郎*」というワイルドカードを使って、「太郎」が含まれる社員IDを検索しています。
XLOOKUPと従来のVLOOKUPとの違い
従来のVLOOKUP関数では、検索値が左端の列にある必要がありましたが、XLOOKUPでは検索値がどの列にあっても対応できます。また、XLOOKUPは検索範囲と戻り値範囲を別々に指定できるため、より柔軟な検索が可能です。
よくある質問や疑問
Q1: XLOOKUPはどのバージョンのExcelで使えますか？
XLOOKUPは、Excel 365およびExcel 2021以降のバージョンで使用できます。Excel 2019以前のバージョンでは使用できません。
Q2: VLOOKUPからXLOOKUPに切り替えるメリットは何ですか？
XLOOKUPは、検索値がどの位置にあっても対応でき、検索範囲と戻り値範囲を別々に指定できるため、より柔軟で使いやすいです。また、ワイルドカードや部分一致検索、逆順検索などの高度な機能も備えています。
Q3: XLOOKUPで複数の条件を指定して検索できますか？
はい、XLOOKUPでは複数の条件を組み合わせて検索することが可能です。例えば、複数の列を組み合わせて検索することで、より精度の高い検索ができます。
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まとめ
XLOOKUPは、従来のVLOOKUPやHLOOKUPに比べて、より柔軟で使いやすい検索関数です。初心者の方でも、基本的な使い方をマスターすれば、日々の業務で大いに役立つことでしょう。ぜひ、実際のデータを使って練習してみてください。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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