Excelを使っていると、「このブックには、安全ではない可能性のある外部ソースへのリンクが含まれています」というメッセージが表示されることがあります。これは、他のExcelファイルのデータを参照している「外部リンク」が存在するためです。特に、パソコンやスマホの操作に不安がある方にとっては、どこにそのリンクがあるのか、どう対処すれば良いのかがわからず、困ってしまうこともあるでしょう。
今回は、そんな方々に向けて、Excel365で外部リンクを簡単に探し、必要に応じて解除する方法を、実際の操作手順を交えてわかりやすく解説します。
目次
外部リンクとは?
まず、外部リンクとは、Excelのセルが他のExcelファイルのデータを参照している状態を指します。例えば、別のファイルにある売上データを参照している場合、そのファイルが「外部リンク元」となります。
このようなリンクは、データの更新や集計に便利ですが、リンク元のファイルが移動・削除されたり、共有先でリンクが切れてしまうと、エラーが発生する原因となります。
外部リンクを探す方法
外部リンクを探す方法は、主に以下の2つです。
方法1: リンクの編集機能を使う
- Excelを開き、「データ」タブをクリックします。
- 「クエリと接続」グループ内の「リンクの編集」をクリックします。
- 「リンクの編集」ダイアログボックスが表示され、現在のブックが参照している外部リンクが一覧で表示されます。
この方法で、どのファイルがリンク元となっているかを確認できます。
方法2: 検索機能を使う
- Excelを開き、「Ctrl + F」を押して「検索と置換」ダイアログボックスを表示します。
- 「検索する文字列」に「\[」と入力し、「検索対象」を「数式」に設定します。
- 「すべて検索」をクリックすると、外部リンクが含まれるセルが一覧で表示されます。
この方法で、セル内に直接記載されている外部リンクを見つけることができます。
外部リンクを解除する方法
外部リンクを解除することで、エラーの原因を取り除くことができます。解除方法は以下の通りです。
- 「データ」タブをクリックし、「リンクの編集」を選択します。
- リストから解除したいリンクを選び、「リンクの解除」をクリックします。
- 確認のメッセージが表示されるので、「リンクの解除」をクリックして確定します。
これで、選択した外部リンクが解除され、セルには現在の値が残ります。
外部リンクのエラーを防ぐためのポイント
外部リンクによるエラーを防ぐためには、以下の点に注意しましょう。
- リンク元のファイルを移動・削除しないようにしましょう。移動や削除を行うと、リンクが切れてエラーが発生します。
- リンクを使用しない場合は、最初からリンクを作成しないようにしましょう。必要ない場合は、セルに直接値を入力する方が安全です。
- リンクを解除する際は、必ずバックアップを取ってから行いましょう。解除後は元に戻せないため、慎重に操作してください。
よくある質問や疑問
Q1: 外部リンクを解除すると、元のデータは消えてしまいますか?
はい、外部リンクを解除すると、セル内の数式は現在の値に変換されます。元のデータは消えませんが、以降はリンク元の更新が反映されなくなります。
Q2: 外部リンクを解除せずに、エラーメッセージだけを消す方法はありますか?
はい、「リンクの編集」ダイアログボックスで「起動時の確認」を選択し、メッセージの表示方法を設定することで、エラーメッセージの表示を制御できます。
Q3: 外部リンクがどこにあるのか全くわからない場合はどうすれば良いですか?
その場合、Excelの「名前の管理」や「オブジェクトの選択」機能を使って、定義された名前や図形、グラフなどに設定されたリンクを確認することができます。
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まとめ
Excel365で外部リンクを探す方法とその解除方法について、初心者の方にもわかりやすく解説しました。外部リンクは便利な機能ですが、適切に管理しないとエラーの原因となります。定期的にリンクを確認し、不要なリンクは解除することで、快適なExcelライフを送りましょう。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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