住宅ローンを組む際、毎月の返済額がどれくらいになるのか、気になりますよね。特に「元利均等返済方式」を採用している場合、返済額は一定で、返済初期は利息の割合が高く、後半は元金の割合が増えていきます。今回は、Excelを使ってこの「元利均等返済」を簡単に計算する方法をご紹介します。
元利均等返済方式とは?
元利均等返済方式とは、毎月の返済額が一定で、返済期間を通じてその額が変わらない返済方法です。最初は利息の割合が高く、返済が進むにつれて元金の割合が増えていきます。
Excelでの計算方法
Excelには、元利均等返済を計算するための便利な関数がいくつか用意されています。
PMT関数で毎月の返済額を求める
PMT関数は、元利均等返済方式での毎月の返済額を計算する関数です。
書式
=PMT(利率, 期間, 現在価値, , )
例えば、借入金額が1,000万円、年利2%、返済期間が35年の場合、月利は年利を12で割ったもの、期間は年数×12で計算します。
例
=PMT(2%/12, 35*12, 10000000)
この式をExcelに入力すると、毎月の返済額が求められます。
PPMT関数で元金部分を求める
PPMT関数は、指定した期に支払う元金相当分を算出する関数です。
書式
=PPMT(利率, 期, 期間, 現在価値, , )
例えば、1年目の元金部分を求める場合、期は1を指定します。
例
=PPMT(2%/12, 1, 35*12, 10000000)
この式を入力すると、1年目の元金部分が求められます。
IPMT関数で利息部分を求める
IPMT関数は、指定した期に支払う利息相当分を算出する関数です。
書式
=IPMT(利率, 期, 期間, 現在価値, , )
例えば、1年目の利息部分を求める場合、期は1を指定します。
例
=IPMT(2%/12, 1, 35*12, 10000000)
この式を入力すると、1年目の利息部分が求められます。
返済予定表の作成
これらの関数を組み合わせて、返済予定表を作成することができます。返済予定表には、各期の返済額、元金部分、利息部分、残高などを記入していきます。
例えば、以下のような項目を用意します
* 期数
* 毎月の返済額
* 利息部分
* 元金部分
* 残高
これらをExcelに入力し、必要な関数を設定することで、返済予定表を自動で作成することができます。
よくある質問や疑問
Q1: PMT関数で計算した返済額がマイナスになってしまいます。どうすれば良いですか?
Excelでは、支出をマイナスの数値で表示するため、PMT関数で計算した返済額がマイナスになります。返済額を正の数で表示したい場合は、PMT関数の結果にマイナスを掛けることで対応できます。
例
=-PMT(2%/12, 35*12, 10000000)
Q2: 返済予定表を作成する際、どのように関数を設定すれば良いですか?
返済予定表を作成する際は、各期の返済額、元金部分、利息部分、残高などを計算するために、PMT、PPMT、IPMT関数を適切に組み合わせて設定します。また、残高の計算には、前期の残高から元金部分を引く式を使用します。
Q3: ボーナス返済を含めた返済予定表を作成することはできますか?
はい、ボーナス返済を含めた返済予定表も作成可能です。ボーナス返済分を別途入力し、返済額に加算することで対応できます。
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まとめ
Excelを活用すれば、住宅ローンの元利均等返済方式の計算や返済予定表の作成が簡単に行えます。これらの関数を使いこなすことで、返済計画をしっかりと立てることができます。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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