皆さん、Excelを使っていて「#DIV/0!」や「#N/A」といったエラー表示に困ったことはありませんか?特に、パソコンやスマホが得意でない方にとって、これらのエラーは戸惑いの原因となります。今回は、そんなエラーを簡単に処理する方法をご紹介します。
エラーを無視するための基本IFERROR関数の活用
まず、最も基本的な方法としてIFERROR関数があります。この関数を使うと、エラーが発生した際に別の値やメッセージを表示することができます。
IFERROR関数の使い方
例えば、あるセルで割り算を行うとき、割る数がゼロだと「#DIV/0!」というエラーが表示されます。これを避けるために、以下のようにIFERROR関数を使います。
- エラーが出ているセルを選択します。
- 数式バーに「=IFERROR(元の数式, “表示したいメッセージ”)」と入力します。
- Enterキーを押して完了です。
具体的には、セルの値をセルB1の値で割る場合、「=/B1」と入力しますが、B1がゼロの場合エラーになります。これを「=IFERROR(/B1, “計算できません”)」とすることで、エラー時には「計算できません」と表示されます。
集計時のエラーを無視するAGGREGATE関数の利用
データの集計時にエラーが含まれていると、正しい結果が得られません。そんなときに便利なのがAGGREGATE関数です。この関数は、エラーを無視して計算を行うことができます。
AGGREGATE関数の使い方
例えば、数値のリストにエラーが含まれていても、その平均を求めることができます。
- 集計したい範囲を確認します。
- 集計結果を表示したいセルに「=AGGREGATE(1, 6, 範囲)」と入力します。
- Enterキーを押して完了です。
ここで、「1」は平均を意味し、「6」はエラーを無視する設定です。例えば、「=AGGREGATE(1, 6, )」とすると、からの範囲でエラーを無視して平均を計算します。
エラー表示を目立たなくする方法
エラーそのものを非表示にしたい場合、条件付き書式を使ってエラーの文字色を背景と同じにする方法があります。
条件付き書式の設定手順
- エラーが表示されているセル範囲を選択します。
- 「ホーム」タブの「条件付き書式」から「新しいルール」を選択します。
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、「=ISERROR(対象セル)」と入力します。
- 「書式」ボタンをクリックし、フォントの色を背景と同じ色(通常は白)に設定します。
- 「OK」をクリックして設定を完了します。
これにより、エラーが表示されていても文字が背景と同じ色になるため、見た目には表示されていないように見えます。
よくある質問や疑問
IFERROR関数を使うとエラーの原因がわからなくなりませんか?
確かに、IFERROR関数はエラーを隠すため、原因の特定が難しくなることがあります。エラーの原因を調査する際は、元の数式を確認し、問題を解決してからIFERROR関数を適用することをおすすめします。
AGGREGATE関数はどのバージョンのExcelで使えますか?
AGGREGATE関数は、Excel 2010以降のバージョンで使用可能です。古いバージョンのExcelをご利用の場合は、他の方法でエラー処理を行う必要があります。
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まとめ
Excelでのエラー表示は、作業の妨げになることがありますが、IFERROR関数やAGGREGATE関数、条件付き書式を活用することで、簡単に対処できます。これらの方法を使って、より快適にExcelを活用してみてください。他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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