Excelでバーコードのサイズが変わる問題を解決する方法

Excelでバーコードを作成した際に、保存後や印刷時にサイズが変わってしまうことがあります。特に、QRコードやバーコードを頻繁に利用する方にとっては、これが大きな悩みの種となります。今回は、初心者の方でもわかりやすく、バーコードのサイズが変わらないようにする方法をご紹介します。

なぜExcelでバーコードのサイズが変わるのか？
サイズ変更を防ぐための対策方法
よくある質問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

なぜExcelでバーコードのサイズが変わるのか？

Excelのイメージ

Excelでバーコードを作成する際、特に「Microsoft BarCode Control 16.0」などのActiveXコントロールを使用すると、保存や印刷時にサイズが変わってしまうことがあります。これは、Excelがオブジェクトのサイズを自動的に調整するためです。結果として、意図したサイズで表示されなくなってしまいます。

サイズ変更を防ぐための対策方法

バーコードのサイズが変わらないようにするためには、以下の方法が効果的です。

VBAを使用してサイズを固定する

ExcelのVBA（Visual Basic for Applications）を使用して、バーコードのサイズを固定することができます。以下のコードを「Workbook\_Open」イベントに追加することで、ファイルを開いた際にバーコードのサイズを指定の大きさに設定できます。

Private Sub Workbook_Open()

    Dim oo As OLEObject

    For Each oo In ActiveSheet.OLEObjects

        If TypeName(oo.Object) = "BarCodeCtrl" Then

            If oo.Object.Style = 11 Then

                oo.Width = Application.CentimetersToPoints(2.4) ' 2.4cm

                oo.Height = Application.CentimetersToPoints(2.4) ' 2.4cm

            End If

        End If

    Next

End Sub

このコードは、シート上のすべてのバーコードオブジェクトをチェックし、QRコードの場合に指定したサイズに設定します。

QRコードのプロパティを手動で設定する

手動でQRコードのサイズを設定する方法もあります。QRコードを右クリックし、「Microsoft BarCode Control 16.0 オブジェクト」→「プロパティ」を選択します。プロパティウィンドウで、「Height」と「Width」の値を希望のサイズに設定します。これにより、保存後もサイズが変わりにくくなります。

印刷時の設定を確認する

印刷時にバーコードのサイズが変わる原因として、印刷設定が影響している場合があります。印刷プレビューでバーコードが正しく表示されているか確認し、必要に応じて「ページ設定」から余白や倍率を調整します。また、「クイック印刷」を使用すると、デザインモードがOFFの状態と同じ大きさで印刷されることがありますので、試してみてください。