皆さん、こんにちは。今回は、ExcelのFILTER関数を使って、データからエラーを除外して抽出する方法をご紹介します。Excelを使っていると、データの中にエラーが混じってしまうことがありますよね。そんなとき、エラーを無視して必要なデータだけを取り出す方法を知っていると、とても便利です。
FILTER関数の基本的な使い方
まず、FILTER関数の基本的な使い方をおさらいしましょう。FILTER関数は、指定した条件に合致するデータを抽出するための関数です。構文は以下のとおりです
=FILTER(配列, 条件, [空の場合])
配列: 抽出対象となるデータ範囲
条件: データを抽出する際の条件
[空の場合]: 条件に合致するデータがない場合に返す値(省略可能)
エラーを除外してデータを抽出する方法
では、具体的にエラーを除外してデータを抽出する方法を見ていきましょう。例えば、以下のようなデータがあるとします
商品名 | 価格 |
---|---|
りんご | 100 |
バナナ | #N/A |
みかん | 80 |
ぶどう | #VALUE! |
もも | 120 |
この中から、エラーを除いた価格のデータを抽出したい場合、以下のようにします。
1. エラーを検出する
まず、各データがエラーかどうかを判定します。これは、ISERROR関数を使って行います。ISERROR関数は、指定した値がエラーである場合にTRUEを返し、エラーでない場合にFALSEを返します。
=ISERROR(セル)
例えば、価格が入力されているセルがB2の場合
=ISERROR(B2)
この数式は、B2の値がエラーであればTRUEを、そうでなければFALSEを返します。
2. エラーでないデータを抽出する
次に、FILTER関数とISERROR関数を組み合わせて、エラーでないデータを抽出します。具体的には、以下のようにします
=FILTER(範囲, NOT(ISERROR(範囲)), "該当するデータがありません")
例えば、価格のデータがB2:B6にある場合
=FILTER(B2:B6, NOT(ISERROR(B2:B6)), "該当するデータがありません")
この数式は、B2:B6の中からエラーでない値を抽出し、エラーでない値がない場合には「該当するデータがありません」と表示します。
よくある質問や疑問
FILTER関数でエラーを除外する際に、特定のエラーだけを除外することはできますか?
はい、可能です。例えば、#N/Aエラーだけを除外したい場合は、ISNA関数を使用します。ISNA関数は、指定した値が#N/Aエラーである場合にTRUEを返します。これを利用して、以下のように数式を組みます
=FILTER(範囲, NOT(ISNA(範囲)), "該当するデータがありません")
この数式は、範囲内の#N/Aエラー以外の値を抽出します。
FILTER関数でエラーを除外する際に、複数の条件を組み合わせることはできますか?
はい、できます。例えば、価格がエラーでなく、かつ100以上のデータを抽出したい場合、以下のように数式を組みます
=FILTER(範囲, (NOT(ISERROR(範囲))) * (範囲 >= 100), "該当するデータがありません")
この数式は、範囲内のエラーでない値で、かつ100以上の値を抽出します。
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まとめ
今回は、ExcelのFILTER関数を使って、エラーを除外してデータを抽出する方法をご紹介しました。エラーを含むデータを扱う際、この方法を活用することで、必要なデータだけを効率的に抽出することができます。ぜひ試してみてください。
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