皆さん、こんにちは!今日は、ExcelのFILTER関数を使って、特定の条件に合ったデータを抽出する方法をお伝えします。特に、行数を指定してデータを取り出すテクニックに焦点を当てます。Excel初心者の方でも安心して使えるように、わかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
FILTER関数とは?
まず、FILTER関数について簡単にご紹介します。これは、指定した条件に一致するデータだけを抽出するための関数です。例えば、大量のデータから特定の条件に合う行だけを取り出したいときに非常に便利です。従来のフィルター機能と異なり、元のデータを残したまま、新しい場所に抽出結果を表示できるのが特徴です。
FILTER関数の基本的な使い方
FILTER関数の基本的な構文は以下のとおりです
=FILTER(配列, 条件, [一致しない場合の値])
– 配列抽出の対象となるデータ範囲
– 条件抽出するための条件
– 一致しない場合の値条件に一致するデータがない場合に返す値(省略可能)
例えば、以下のようなデータがあるとします
| 名前 | 部署 | 年齢 |
|——|——–|——|
| 山田 | 営業部 | 28 |
| 佐藤 | 総務部 | 34 |
| 鈴木 | 営業部 | 25 |
| 高橋 | 開発部 | 30 |
この中から「営業部」のメンバーだけを抽出したい場合、以下のように入力します
=FILTER(A2:C5, B2:B5="営業部", "該当者なし")
この数式を入力すると、「営業部」のメンバーだけが表示されます。
n行ごとにデータを抽出する方法
次に、特定の間隔(例えば、5行ごと)でデータを抽出する方法をご紹介します。これは、大量のデータから一定の間隔でサンプルを取り出したいときに役立ちます。
以下のようなデータがあるとします
| データ |
|——–|
| A |
| B |
| C |
| D |
| E |
| F |
| G |
| H |
| I |
| J |
この中から5行ごとにデータを抽出するには、以下の数式を使用します
=FILTER(A2:A11, MOD(ROW(A2:A11)-ROW(A2), 5)=0)
この数式のポイントは、`MOD`関数と`ROW`関数を組み合わせて、5行ごとにデータを抽出している点です。具体的には、`ROW(A2:A11)-ROW(A2)`で各行の相対的な行番号を取得し、それを5で割った余りが0の行を抽出しています。
FILTER関数と他の関数の組み合わせ
FILTER関数は、他の関数と組み合わせることで、さらに柔軟なデータ抽出が可能です。例えば、`SORT`関数と組み合わせて、抽出したデータを特定の順序で並べ替えることができます。
以下のようなデータがあるとします
| 名前 | 部署 | 年齢 |
|——|——–|——|
| 山田 | 営業部 | 28 |
| 佐藤 | 総務部 | 34 |
| 鈴木 | 営業部 | 25 |
| 高橋 | 開発部 | 30 |
この中から「営業部」のメンバーを年齢順に並べ替えて抽出するには、以下の数式を使用します
=SORT(FILTER(A2:C5, B2:B5="営業部"), 3, TRUE)
この数式では、まずFILTER関数で「営業部」のメンバーを抽出し、その結果を年齢(3列目)で昇順に並べ替えています。
よくある質問や疑問
FILTER関数はどのバージョンのExcelで使用できますか?
FILTER関数は、Microsoft 365のExcelおよびExcel 2021で使用可能です。古いバージョンのExcelでは利用できないため、ご注意ください。
FILTER関数で複数の条件を指定することはできますか?
はい、できます。複数の条件を指定するには、条件を掛け合わせる(AND条件)か、加算する(OR条件)方法があります。例えば、「営業部」でかつ「年齢が30以上」の条件を指定するには、以下のように入力します
=FILTER(C5, (B2:B5="営業部")*(C2:C5>=30), "該当者なし")
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まとめ
いかがでしたか?今回は、ExcelのFILTER関数を使って、特定の条件に合ったデータを抽出する方法をご紹介しました。特に、行数を指定してデータを取り出すテクニックは、データ分析やレポート作成時に非常に便利です。ぜひ、日々の業務に取り入れてみてください。
他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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