明日のプレゼンの資料作るの面倒くさいし、時間ない！！！
また深夜までスライド作成…そんな日々から、あなたは本当に解放されたいと思っていませんか？
「明日までに企画書を仕上げなきゃ」「デザインセンスがなくて資料が素人っぽい」「構成を考えるだけで何時間もかかる」こんな悩みを抱えているビジネスパーソンは驚くほど多いです。実際、資料作成には平均で1つのプレゼン資料に3〜5時間もの時間がかかっているという調査結果もあります。
しかし、2025年現在、この常識が根底から覆されています。GoogleのAI「Gemini」を使えば、これまで数時間かかっていたスライド作成がわずか数分で完了してしまうのです。しかも、構成からデザイン、画像の選定まで、すべて自動で。
この記事では、ほとんどの人がまだ知らない「Geminiを使ったPowerPoint資料の超効率的な作成方法」を、初心者にも分かりやすく徹底解説します。読み終える頃には、あなたも資料作成の達人になり、本来の業務に集中できる時間を手に入れているはずです。
- なぜ今、Gemini×PowerPointが注目されるのか？
- Geminiの「Canvas機能」が資料作成を変える
- 【基本編】Geminiでスライドを作成する5つのステップ
- 【実践編】プロンプト術で生成品質が9割決まる
- 【応用編】既存ドキュメントからスライドを自動生成
- CopilotとGeminiの使い分けで最強の資料作成環境を構築
- 【時短テクニック】作業時間を90%削減する5つのコツ
- 【超実践】現場で本当に困ったトラブルとGemini活用の解決策
- 【VBAコード集】Gemini生成スライドを一括加工する便利ツール
- 【上級テクニック】Geminiと他ツールを組み合わせた最強ワークフロー
- 【トラブルシューティング】よくあるエラーと解決方法
- 【実例紹介】Gemini活用で業務改善に成功した3つの事例
- よくある質問Gemini PowerPoint作成のQ&A
- 今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい！どうしたらいい？
- Geminiで資料作成の未来を今すぐ体験しよう
なぜ今、Gemini×PowerPointが注目されるのか？
従来、AI活用といえば「ChatGPTに文章を書いてもらう」程度のイメージでした。しかし、Geminiのスライド生成機能は次元が違います。
これまでのAIの限界として、AIが生成したテキストをコピーして、PowerPointを開いて、手動でペーストして、デザインを調整して…という作業が必要でした。結局、人間の手作業が大半を占めていたのです。
しかし、Geminiは違います。プロンプト（指示文）を入力するだけで、以下のすべてを一括で自動生成してくれます。
- スライドの構成案（アジェンダ）を論理的に組み立てる
- 各スライドのタイトルと本文テキストを自動作成する
- デザイン（レイアウト、配色、フォント）まで適用する
- 内容に合った画像やアイコンを自動配置する
- Googleスライド形式で出力し、PowerPointへの変換も可能にする
つまり、Geminiは「スライド」という完成品そのものを生成するのです。これは単なる時短テクニックではなく、資料作成の常識を変える革命と言えるでしょう。
Geminiの「Canvas機能」が資料作成を変える
2025年10月にリリースされたCanvas機能は、Geminiのスライド生成能力を飛躍的に向上させた革命的機能です。
Canvas機能とは、チャット形式でGeminiと対話しながら、リアルタイムで資料の内容を確認・編集できる機能のこと。従来のように複数のツールを切り替える必要がなく、Gemini一つですべてが完結します。
Canvas機能の3つの革新性を理解しておきましょう。
まず第一に、チャットでの指示内容が画面右側のパネルにリアルタイムでプレビュー表示されます。これにより、生成されたスライドをその場で確認しながら、必要な修正を即座に指示できるのです。
第二に、従来もHTMLを応用した裏技的なスライド作成は可能でしたが、今回スライドを直接生成するための公式専用モードが正式に追加されました。これにより、誰でも簡単に高品質なスライドを作成できるようになったのです。
第三に、Googleエコシステムとの完璧な連携が実現しました。Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライドといったツール間の連携がシームレスになり、デザインの崩れや互換性の問題がゼロになりました。
他のAIスライド生成ツールでは、GoogleスライドやPowerPointにエクスポートする際にデザインが崩れたり、オブジェクトが編集できなくなったりする問題が頻発していました。しかし、Geminiは最初からGoogleスライドで扱われることを前提にデータを生成するため、そうした互換性の問題を気にする必要が全くありません。
【基本編】Geminiでスライドを作成する5つのステップ
では、実際にGeminiを使ってスライドを作成する手順を見ていきましょう。驚くほど簡単です。
ステップ1Geminiにアクセスし、Canvas機能を有効にする
まず、Geminiの公式サイト（gemini.google.com）にアクセスし、Googleアカウントでログインします。画面上部の「ツール」メニューをクリックし、「Canvas」を選択してください。これだけで、スライド作成モードに切り替わります。
作成するスライドのテーマや目的、大まかな構成を事前に整理しておくと、より効果的なプロンプトを作成できます。
ステップ2プロンプトを入力してスライド構成を作成する
Canvas機能が有効になったら、チャット入力欄に作成したいスライドの要件を入力します。この時、5W1H（誰が、何を、なぜ、いつ、どこで、どのように）を明確に伝えることが重要です。
例えば、単に「スライドを作って」と指示するのではなく、「新入社員向けのビジネスマナー研修資料を10枚で作成してください。構成は、1.なぜマナーが必要か、2.挨拶と身だしなみ、3.電話応対、4.メール作成の基本、5.まとめ、でお願いします」と具体的に指示するのです。
ステップ3AIがスライドを自動生成
プロンプトを送信すると、Geminiが数秒から数十秒で考え始め、スライド一式を生成します。この時点で、テキスト、デザイン、レイアウト、さらには関連画像まで含んだ完成度の高いスライドが出力されます。
生成されたスライドは画面右側のパネルにリアルタイムで表示され、各ページを確認できます。デザインが気に入らない場合や内容を修正したい場合は、その場でGeminiに追加指示を出せば、即座に反映されます。
ステップ4修正指示を出してブラッシュアップ
生成されたスライドを確認し、必要に応じて修正指示を出します。例えば、「対策のスライドをもっと具体的な3つのステップに分けて書き直して」「全体の色合いを青基調に変更して」「最後のページに『ご清聴ありがとうございました』というスライドを追加して」といった指示が可能です。
AIと対話しながらスライドをブラッシュアップしていく過程は、まるで優秀なアシスタントと一緒に資料を作成しているような感覚です。
ステップ5Googleスライドにエクスポートし、PowerPointに変換
完成したスライドは、「スライドにエクスポート」ボタンをクリックするだけで、Googleスライド形式で保存されます。エクスポートには1分ほど時間がかかる場合がありますが、その間もスライドが徐々に読み込まれていく様子が確認できます。
Googleスライドに保存されたファイルは、メニューの「ファイル」→「ダウンロード」→「Microsoft PowerPoint（.pptx）」を選択することで、PowerPoint形式に変換できます。デザインを崩すことなく、PowerPointで開いて編集することも可能です。
【実践編】プロンプト術で生成品質が9割決まる
Geminiのスライド生成品質は、プロンプトで9割決まると言っても過言ではありません。AIは指示されたことしか実行できないため、プロンプトの質が成果物の質に直結します。
悪いプロンプトと良いプロンプトの違い
悪いプロンプトの例を見てみましょう。「スライド作って」これでは、何のテーマで、誰に、何を伝えたいのか不明瞭なため、AIは一般的な内容しか生成できません。
一方、良いプロンプトはこうです。「製造業の経営層向けに、AI導入による業務効率化の提案資料を12枚で作成してください。目的は予算承認を得ることです。構成は、1.現状の課題分析、2.AI導入のメリット、3.具体的なソリューション、4.投資対効果、5.導入ロードマップ、6.まとめ、でお願いします。各スライドはタイトルと3つの箇条書きで構成してください」
この違いが分かるでしょうか？良いプロンプトには、目的、ターゲット、構成、枚数、出力形式といった具体的な情報が含まれています。
プロンプトに含めるべき5つの要素
成功するプロンプトには、以下の5つの要素を含めましょう。
目的（Why）を明確にします。なぜそのスライドが必要なのか、何を達成したいのかを伝えます。例えば、「新規事業の予算承認を得るため」「新入社員に学んでもらうため」といった具体的な目的です。
対象者（Who）を明確にします。誰に見せるのか、誰に伝えたいのかを指定します。「経営層向け」「初心者向け」「技術者向け」など、ターゲットが明確であればあるほど、AIは適切なトーンと内容を選択できます。
内容（What）を明確にします。何を伝えたいのか、どんな情報を含めたいのかを具体的に指示します。「セキュリティリスクと対策」「ビジネスマナーの基本」など、扱うテーマを明確にしましょう。
分量（How Many）を明確にします。スライドの枚数や構成案を指定します。「10枚程度」「5部構成で」といった情報があると、AIは適切なボリュームで生成できます。
出力形式（How）を明確にします。各スライドをどのような形式で出力してほしいかを定義します。「各スライドはタイトルと箇条書き3つで構成」「1スライド1メッセージで簡潔に」といった指示が有効です。
【応用編】既存ドキュメントからスライドを自動生成
Canvas機能の真骨頂は、既存のドキュメントを読み込ませてスライド化できる点にあります。これは資料作成の効率を劇的に向上させる強力な機能です。
様々な形式のファイルに対応
Geminiは、以下のような様々な形式のファイルを読み込んでスライド化できます。
- PDF形式の調査レポートや論文
- Wordで書かれた原稿やドキュメント
- 会議の議事録やメモ
- Web記事のURLやテキスト
- 音声データの文字起こしテキスト
例えば、「この製品マニュアルのPDFを元に、営業向けの紹介資料を5枚で作成してください」と指示すれば、必要な情報をピックアップし、セールストークに使えるスライド形式へと変換してくれます。
実際の活用例
ある企業のマーケティング担当者は、クラウド移行サービスのプロモーション動画を制作する際に、Geminiを活用しました。まず、「クラウド相談会の紹介資料を作りたい」とGeminiに伝えると、あっという間にテキストで構成案が出てきました。さらに、「この内容でスライドにしてみて」とお願いすると、スライドのレイアウト案まで出してくれたのです。
この提案をベースに社内メンバーと意見を出し合いながらブラッシュアップした結果、とても分かりやすく、動画にも活かしやすい資料に仕上がりました。従来なら数時間かかる作業が、30分程度で完了したのです。
CopilotとGeminiの使い分けで最強の資料作成環境を構築
資料作成にはMicrosoftのCopilotとGoogleのGemini、どちらを使うべきでしょうか？実は、両者には明確な得意分野があり、使い分けることで最強の環境を構築できます。
Copilotが得意なこと
Copilotは社内向け資料や業務文書に強みがあります。社内の文脈や過去のやり取りを踏まえた提案が得意で、チーム内での共有や調整に役立ちます。また、Microsoft 365との連携がスムーズで、すでにPowerPointファイルが存在する場合は、Copilotに「スライドを追加して」と指示するだけで作業が進みます。
Geminiが得意なこと
一方、Geminiは外部向け資料に非常に優れています。構成やデザインの提案が洗練されており、初期案としてそのまま使えるレベルのアウトプットが得られます。特に、Canvas機能を使った新規資料の作成や、既存ドキュメントからのスライド化は、Geminiの独壇場と言えるでしょう。
実際の業務では、社内の業務報告や議事録はCopilotで作成し、顧客向けの提案書やプロモーション資料はGeminiで作成する、という使い分けが効果的です。
| 項目 | Copilot | Gemini |
|---|---|---|
| 得意分野 | 社内向け資料、業務文書 | 外部向け資料、プレゼン資料 |
| 文脈理解 | 社内の文脈や過去のやり取りに強い | 一般的な構成やデザインに優れる |
| デザイン性 | 基本的な構成案は出せるが控えめ | 洗練されたビジュアル提案が可能 |
| 連携 | Microsoft 365とスムーズ | Google Workspaceとスムーズ |
【時短テクニック】作業時間を90%削減する5つのコツ
Geminiを使えば、従来数時間かかっていたスライド作成が数分で完了します。しかし、さらに効率を上げるためのコツがあります。
コツ1構成案とスライド化を2段階で進める
いきなり「スライドを作って」と丸投げするのではなく、まず「目次案を作成して」と指示し、その構成に納得してから「この構成でスライド化して」と指示を出しましょう。この2段階アプローチにより、資料の内容と自分の意図のズレが解消され、手戻りが大幅に減少します。
コツ2明確な役割とターゲットを設定する
単にテーマを伝えるだけでなく、「あなたは熟練のマーケティングコンサルタントです」「この資料は予算決定権を持つ経営層向けです」と、役割とターゲットを明確に定義すると、出力精度が向上します。
コツ31スライド1メッセージを徹底する
プロンプトに「各スライドは1つの明確なメッセージに絞り、箇条書きは3つ以内にしてください」と指示することで、シンプルで伝わりやすいスライドが生成されます。情報過多なスライドは避けましょう。
コツ4AIを80点の土台作りに活用する
Geminiが生成するスライドは高品質ですが、すべてが完璧というわけではありません。数字の正確性、専門用語の使い方、デザインの統一感、画像の配置などは、人間の目による最終チェックが必要です。AIを「80点の下書き」を作るツールとして活用し、最後の20点は人間が磨き上げるというスタンスが重要です。
コツ5テンプレート化して再利用する
よく使うプロンプトはテンプレート化して保存しておきましょう。「【役割】あなたは〇〇です。【ターゲット】△△向けの資料です。【目的】□□を達成することです。【構成】…」といった定型フォーマットを作成しておけば、毎回プロンプトを考える手間が省けます。
【超実践】現場で本当に困ったトラブルとGemini活用の解決策
ここからは、実際に資料作成の現場でよく遭遇する「困った！」という瞬間と、その解決方法を体験ベースでお伝えします。私自身が実際に経験した事例や、周りのビジネスパーソンから聞いた「あるある」な問題を厳選しました。
トラブル1「明日の朝イチでプレゼンなのに、資料が真っ白…」
金曜日の夕方、上司から「来週月曜の経営会議で新規事業の提案をしてくれ」と急に言われた経験、ありませんか？週末に資料を作る羽目になり、何から手をつけていいか分からず途方に暮れる…。
それ！Geminiならこう解決してみてください！
まず、Canvas機能を開いて、こう入力してみてください。
「あなたは新規事業開発のプロフェッショナルです。『若年層向けのサブスクリプション型フィットネスアプリ』について、経営層への提案資料を15枚で作成してください。構成は、1.市場分析と課題、2.ソリューション概要、3.ターゲット顧客、4.ビジネスモデル、5.競合優位性、6.収益予測、7.リスクと対策、8.必要な投資額、9.ロードマップ、10.まとめと承認依頼、でお願いします。各スライドはタイトルと箇条書き3つで構成してください」
これで5分後には構成の整った資料のたたき台が完成します。あとは自社の状況に合わせて数字や具体例を微調整するだけ。週末を丸々潰すはずだった作業が、2〜3時間で完了します。
実際、私の知人のマーケティング担当者は、この方法で金曜夜に急遽依頼された資料を土曜の午前中で仕上げ、午後からは家族との時間を楽しめたそうです。
トラブル2「デザインセンスがなくて、いつも素人っぽい資料に…」
内容は良いのに、見た目がダサくて説得力に欠ける…。配色はバラバラ、フォントサイズは不揃い、余白の取り方も分からない。こんな悩みを抱えている人は本当に多いです。
それ！Geminiならこう解決してみてください！
Geminiは、プロのデザイナーが使うようなデザイン原則を自動で適用してくれます。生成されたスライドには、読みやすいフォントサイズ、統一感のある配色、適切な余白が最初から組み込まれています。
さらに、「もっとプロフェッショナルな雰囲気にしたい」と感じたら、こう追加指示を出してみてください。
「全体のトーン＆マナーを、ITコンサルティング会社が使うような洗練されたビジネススタイルに変更してください。配色は紺色と白を基調にし、各スライドにアイコンを配置してください」
これだけで、まるでデザイン会社に外注したかのような仕上がりになります。私自身、デザインが苦手で何時間も配色に悩んでいましたが、Geminiを使い始めてからはその悩みが完全に消えました。
トラブル3「長い議事録を要約してスライドにまとめるのが面倒…」
2時間の会議の議事録が10ページもあって、それを経営層向けに3枚のスライドにまとめなければならない。重要なポイントを抽出して、分かりやすく構造化する作業は、地味に時間がかかります。
それ！Geminiならこう解決してみてください！
Canvas機能に議事録のテキストをそのまま貼り付けて、こう指示するだけです。
「この会議の議事録を、経営層向けの報告資料として3枚のスライドにまとめてください。1枚目は会議の目的と参加者、2枚目は主な決定事項、3枚目は次のアクションアイテムと担当者、という構成でお願いします」
これで、10ページの議事録が3枚の簡潔なスライドに変換されます。私の同僚は、毎週の定例会議の報告書作成にこの方法を使い、作業時間を1時間から10分に短縮できたと喜んでいました。
トラブル4「英語の論文やレポートを日本語のプレゼン資料に…」
海外の調査レポートや英語の論文を読んで、それを社内向けの日本語プレゼン資料にまとめる。翻訳しながら要点を整理する作業は、本当に骨が折れます。
それ！Geminiならこう解決してみてください！
英語のPDFファイルをCanvasにアップロードして、こう指示してください。
「この英語のレポートの内容を日本語で要約し、社内勉強会用のプレゼンテーション資料（10枚）を作成してください。専門用語は日本語で分かりやすく説明し、重要なデータやグラフの情報も含めてください」
Geminiは英語のドキュメントを理解し、日本語で分かりやすいスライドを生成してくれます。翻訳と資料作成を同時に行えるこの機能は本当に革命的です。
トラブル5「画像探しに時間がかかりすぎる…」
「この内容に合う画像がない」「著作権フリーの素材を探すのに30分もかかった」プレゼン資料において、適切な画像を見つける作業は、意外と時間を食います。
それ！Geminiならこう解決してみてください！
Geminiは、各スライドのテーマに合った画像を自動で挿入してくれます。しかも、画像には引用元のロゴが透かしで入っているため、「この画像が気に入らなければ、ちゃんとライセンスを確認して自分でダウンロードした画像に差し替えてね」という配慮まであります。
もし自分で画像を生成したい場合は、Googleスライドの「挿入」→「画像」→「画像を生成」を選択し、「チームで協力して働くビジネスパーソンのイラスト」のように指示するだけで、オリジナルの画像が作成できます。
【VBAコード集】Gemini生成スライドを一括加工する便利ツール
Geminiで生成したスライドをPowerPointで開いた後、さらに効率よく加工するためのVBAコード集をご紹介します。これらのコードは、PowerPointのVBAエディタにコピー＆ペーストするだけで使えます。
VBAコード1全スライドのフォントを一括変更
Geminiで生成したスライドのフォントを、会社の指定フォントに一括で変更したい場合に使えます。
Sub ChangeAllFonts()
Dim sld As Slide
Dim shp As Shape
' 変更したいフォント名を指定
Const newFontName As String = "游ゴシック"
For Each sld In ActivePresentation.Slides
For Each shp In sld.Shapes
If shp.HasTextFrame Then
If shp.TextFrame.HasText Then
shp.TextFrame.TextRange.Font.Name = newFontName
End If
End If
Next shp
Next sld
MsgBox "全スライドのフォントを " & newFontName & " に変更しました", vbInformation
End Sub
使い方
- PowerPointを開き、Alt + F11を押してVBAエディタを起動します
- 「挿入」→「標準モジュール」を選択します
- 上記のコードを貼り付け、newFontName の部分を好みのフォント名に変更します
- F5キーを押して実行します
これで、全スライドのフォントが一瞬で変更されます。私は会社のブランドガイドラインに合わせるために、このコードを毎回使っています。
VBAコード2全スライドに会社ロゴを一括挿入
各スライドの右下に会社のロゴを配置したい場合、手動で1枚ずつ挿入するのは面倒です。このコードで一括挿入できます。
Sub InsertLogoToAllSlides()
Dim sld As Slide
Dim logoPath As String
Dim logoWidth As Single
Dim logoHeight As Single
Dim leftPosition As Single
Dim topPosition As Single
' ロゴファイルのパスを指定（例デスクトップのlogo.png）
logoPath = Environ("USERPROFILE") & "\Desktop\logo.png"
' ロゴのサイズと位置を指定（ポイント単位）
logoWidth = 80
logoHeight = 30
For Each sld In ActivePresentation.Slides
' 右下に配置（スライドサイズから計算）
leftPosition = ActivePresentation.PageSetup.SlideWidth - logoWidth - 20
topPosition = ActivePresentation.PageSetup.SlideHeight - logoHeight - 20
' ロゴを挿入
sld.Shapes.AddPicture _
FileName:=logoPath, _
LinkToFile:=msoFalse, _
SaveWithDocument:=msoTrue, _
Left:=leftPosition, _
Top:=topPosition, _
Width:=logoWidth, _
Height:=logoHeight
Next sld
MsgBox "全スライドにロゴを挿入しました", vbInformation
End Sub
使い方
- 会社のロゴ画像（PNG形式推奨）をデスクトップに「logo.png」という名前で保存します
- 上記のコードをVBAエディタに貼り付けます
- logoPath、logoWidth、logoHeight を必要に応じて調整します
- F5キーを押して実行します
私の部署では、このコードをチーム全員で共有して使っています。新人でも簡単に統一感のある資料が作れるようになりました。
VBAコード3全スライドの箇条書きを番号付きリストに変換
Geminiが生成した箇条書きを、番号付きリストに一括変換したい場合に便利です。
Sub ConvertBulletsToNumbers()
Dim sld As Slide
Dim shp As Shape
Dim para As TextRange
For Each sld In ActivePresentation.Slides
For Each shp In sld.Shapes
If shp.HasTextFrame Then
If shp.TextFrame.HasText Then
For Each para In shp.TextFrame.TextRange.Paragraphs
If para.ParagraphFormat.Bullet.Visible Then
' 箇条書きを番号付きに変更
para.ParagraphFormat.Bullet.Type = ppBulletNumbered
para.ParagraphFormat.Bullet.Style = ppBulletArabicPeriod
End If
Next para
End If
End If
Next shp
Next sld
MsgBox "箇条書きを番号付きリストに変換しました", vbInformation
End Sub
VBAコード4空白スライドを一括削除
Geminiが生成したスライドの中に、不要な空白ページが含まれている場合があります。このコードで一括削除できます。
Sub DeleteBlankSlides()
Dim sld As Slide
Dim i As Integer
Dim hasContent As Boolean
Dim deletedCount As Integer
deletedCount = 0
' 後ろから削除していく（インデックスのずれを防ぐため）
For i = ActivePresentation.Slides.Count To 1 Step -1
Set sld = ActivePresentation.Slides(i)
hasContent = False
' スライドにテキストがあるかチェック
Dim shp As Shape
For Each shp In sld.Shapes
If shp.HasTextFrame Then
If Len(Trim(shp.TextFrame.TextRange.Text)) > 0 Then
hasContent = True
Exit For
End If
End If
Next shp
' 内容がない場合は削除
If Not hasContent Then
sld.Delete
deletedCount = deletedCount + 1
End If
Next i
MsgBox deletedCount & " 枚の空白スライドを削除しました", vbInformation
End Sub
VBAコード5全スライドに自動でページ番号を追加
プレゼン資料には、ページ番号があると便利です。このコードで、すべてのスライドに自動でページ番号を追加できます。
Sub AddPageNumbers()
Dim sld As Slide
Dim slideNumber As Integer
Dim txtBox As Shape
slideNumber = 1
For Each sld In ActivePresentation.Slides
' 右下にテキストボックスを作成
Set txtBox = sld.Shapes.AddTextbox( _
msoTextOrientationHorizontal, _
ActivePresentation.PageSetup.SlideWidth - 60, _
ActivePresentation.PageSetup.SlideHeight - 40, _
50, 30)
' ページ番号を挿入
txtBox.TextFrame.TextRange.Text = slideNumber & " / " & ActivePresentation.Slides.Count
txtBox.TextFrame.TextRange.Font.Size = 10
txtBox.TextFrame.TextRange.Font.Color.RGB = RGB(128, 128, 128)
txtBox.TextFrame.TextRange.ParagraphFormat.Alignment = ppAlignRight
slideNumber = slideNumber + 1
Next sld
MsgBox "全スライドにページ番号を追加しました", vbInformation
End Sub
実務での活用例
ある営業部門では、Geminiで生成した提案資料を、上記のVBAコードで一括加工するワークフローを確立しました。
- Geminiで提案資料のベースを5分で生成
- PowerPoint形式でダウンロード
- VBAコード1でフォントを会社指定の「游ゴシック」に変更
- VBAコード2で会社ロゴを全スライドに挿入
- VBAコード5でページ番号を追加
- 最後に内容を確認して微調整
この方法により、従来4時間かかっていた資料作成が30分で完了するようになり、営業担当者は顧客対応により多くの時間を割けるようになったそうです。
【上級テクニック】Geminiと他ツールを組み合わせた最強ワークフロー
Geminiだけでも十分強力ですが、他のツールと組み合わせることで、さらに効率と品質を高めることができます。
テクニック1Notion → Gemini → PowerPointの黄金ルート
多くのチームがNotionで情報を管理しています。このワークフローを使えば、Notionのドキュメントを直接プレゼン資料に変換できます。
- Notionで企画書やプロジェクト概要をまとめる
- Notionの内容をコピーして、GeminiのCanvasに貼り付ける
- 「このドキュメントを10枚のプレゼンテーション資料にしてください」と指示
- 生成されたスライドをGoogleスライド経由でPowerPointに変換
情報の一元管理から資料作成まで、シームレスに連携できるのが魅力です。
テクニック2ChatGPT + Geminiの二刀流
それぞれのAIの得意分野を活かした使い分けも効果的です。
- ChatGPTで構成案と原稿テキストを詳細に作成する（論理的な文章生成が得意）
- その原稿をGeminiに渡してビジュアル化する（デザイン生成が得意）
私自身、重要なプレゼンではこの方法を使っています。ChatGPTで練り上げた文章をGeminiでビジュアル化することで、内容とデザインの両方で最高品質の資料が完成します。
テクニック3音声入力 → Geminiで究極の時短
移動中や運転中でも資料作成が進められる方法です。
- スマホの音声入力機能で、プレゼンで話したい内容を録音
- 録音した音声を文字起こしツール（Google Keep、Otterなど）でテキスト化
- そのテキストをGeminiに渡して「この内容をプレゼンテーション資料にしてください」
通勤時間を有効活用して、デスクに着く頃には資料のたたき台が完成しているという理想的な状態を実現できます。
【トラブルシューティング】よくあるエラーと解決方法
エラー1「このコンテンツは生成できません」と表示される
原因は、プロンプトが曖昧すぎるか、Geminiが理解できない指示になっている可能性があります。
解決方法は下記の通りです。
- より具体的な指示に書き換える（「スライドを作って」→「営業向けの製品紹介スライドを5枚で作成してください」）
- 一度に全部を依頼せず、まず「構成案を作成して」と指示し、その後「この構成でスライド化して」と2段階で進める
エラー2生成されたスライドに不正確な情報が含まれている
原因は、AIのハルシネーション（もっともらしい嘘）が発生しています。
解決方法は下記の通りです。
- 数値データや統計情報は、必ず信頼できる一次情報源で確認する
- 「〜と言われています」のような曖昧な表現は、具体的な出典を追加するか削除する
- 企業名や製品名、固有名詞は必ずファクトチェックを行う
私は、生成された資料の数字部分には必ず黄色のハイライトを付けて、後で必ず確認するようにしています。
エラー3デザインが崩れてPowerPointで開けない
原因は、Googleスライドからの変換時にレイアウトが崩れることがあります。
解決方法は下記の通りです。
- Googleスライドで一度デザインを確認してから、PowerPoint形式でダウンロードする
- 複雑なレイアウトは避け、シンプルな構成を心がける
- どうしても崩れる場合は、Googleスライドのまま使用するか、PDFで保存してプレゼンを行う
エラー4画像が表示されない、または低品質
原因は、著作権の関係で一部の画像が正しく表示されない場合があります。
解決方法は下記の通りです。
- Googleスライドの「挿入」→「画像」→「画像を生成」で、オリジナルの画像を作成する
- 無料素材サイト（Unsplash、Pixabayなど）から適切な画像をダウンロードして差し替える
- 社内の画像ライブラリがあれば、そこから選んで使用する
【実例紹介】Gemini活用で業務改善に成功した3つの事例
事例1営業部門の提案資料作成時間を80%削減
IT企業の営業部門では、顧客ごとにカスタマイズした提案資料を作成する必要があり、1件あたり平均5時間もかかっていました。Gemini導入後は、基本的な構成とデザインをAIに任せることで、作業時間を1時間に短縮。営業担当者は顧客との対話により多くの時間を使えるようになり、成約率が15%向上しました。
事例2マーケティング部門の社内報告業務を効率化
マーケティング部門では、毎週の定例会議で活動報告のスライドを作成する必要がありました。Geminiを使い、キャンペーンデータや分析結果のテキストを渡すだけで、見やすいグラフ付きの報告資料が自動生成されるように。週4時間かかっていた報告書作成が30分で完了し、その時間をキャンペーンの改善施策立案に充てられるようになりました。
事例3研修担当者の教育資料作成負担を大幅軽減
人事部の研修担当者は、新入社員向けの教育資料を毎年更新する必要がありましたが、50枚以上のスライドを作るのに丸2日かかっていました。Geminiに前年度の資料と最新の社内ルールを読み込ませることで、更新作業が半日で完了。しかも、デザインも洗練され、新入社員からの評判も上がったそうです。
これらの事例に共通するのは、AIに任せられる部分は徹底的に任せ、人間は創造的な部分に集中するという姿勢です。Geminiは単なる時短ツールではなく、私たちの働き方そのものを変える可能性を秘めています。
よくある質問Gemini PowerPoint作成のQ&A
Geminiのスライド生成機能は無料で使えますか？
はい、Geminiの基本的なスライド生成機能は無料版でも利用できます。ただし、Canvas機能や高度なモデル（Gemini 2.5 Proなど）を使用するには、Google AI ProやGoogle Workspaceなどの有料プランへの加入が推奨されます。無料版では性能やGoogleスライドとの連携機能に制限がある場合があるため、本格的な業務利用を検討している場合は有料プランを検討しましょう。
生成されたスライドの品質はどの程度ですか？
Geminiが生成するスライドの品質は驚くほど高く、多くの場合そのまま使えるレベルです。洗練されたデザイン、適切なアイコンの配置、内容に合った画像の自動挿入など、プロフェッショナルな仕上がりが期待できます。ただし、数字データや専門的な内容については、必ず人間による最終確認が必要です。ハルシネーション（もっともらしい嘘）が含まれる可能性があるため、信頼できる一次情報で裏取りを行ってください。
機密情報を入力しても大丈夫ですか？
無料版のGeminiでは、入力したデータがAIの品質向上のために利用される可能性があります。そのため、顧客の個人情報や未発表の製品情報などの機密データは直接入力しないよう注意が必要です。業務で本格的に利用する場合は、入力データが学習に使われないと保証されているGemini for Google Workspaceなどの企業向け有料プランの契約をおすすめします。
PowerPointとGoogleスライド、どちらが良いですか？
どちらにも利点があり、用途によって使い分けるのが賢明です。Geminiで生成したスライドは一旦Googleスライド形式で保存されますが、PowerPoint形式（.pptx）にも簡単に変換できます。Googleスライドはブラウザ完結で共同編集に優れ、PowerPointはオフライン環境での使用や細かいデザイン調整に優れています。GeminiでAIが作った8割の土台を爆速で作り、最後の2割のこだわりをPowerPointで仕上げる、というハイブリッド型が最強のワークフローと言えるでしょう。
エクスポートがうまくいかない場合の対処法は？
Canvas機能を使っても、稀に「Googleスライドにエクスポート」ボタンが表示されない場合があります。これは、生成されたコンテンツが「スライド」ではなく「ドキュメント」として認識されているためです。その場合は、「この内容をプレゼンテーション形式に変換して」「スライドとして出力して」と再指示を出してみましょう。また、一時的なシステム不具合の可能性もあるため、時間を置いてから再試行することも有効です。
今すぐパソコンやスマホの悩みを解決したい！どうしたらいい？
いま、あなたを悩ませているITの問題を解決します！
「エラーメッセージ、フリーズ、接続不良…もうイライラしない！」
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Geminiで資料作成の未来を今すぐ体験しよう
Geminiを使ったPowerPoint資料作成は、単なる時短テクニックではありません。これは、私たちが資料作成に費やしてきた膨大な時間と労力を解放する業務革命の第一歩です。
スライドのデザインやレイアウト調整に悩む時間は、もうAIに任せましょう。私たちが本当に使うべき時間は、「何を伝えれば相手の心を動かせるか」を考えることであり、「自信を持ってプレゼンテーションを行う」ための準備時間のはずです。
この記事で紹介した手順とコツを実践すれば、今日から資料作成の効率が劇的に向上します。まずは簡単なプロンプトから始めて、Geminiとの対話を楽しみながら、新しい時代の資料作成術をマスターしてください。
もう、深夜のPowerPoint作業に追われる必要はありません。まずは一度、Geminiにこう頼んでみてください。「（あなたの次のプレゼンテーマ）について、スライドを作成して」と。その爆速な仕上がりに、きっと驚くはずです。
9割の人がまだ知らないこの革命的な方法を、あなたは今日から使い始めることができます。資料作成の常識が変わる瞬間を、ぜひ体験してください。
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