「YouTubeは普通に観れるのに、Teamsだけなぜか遅い…」「他のアプリは問題ないのにTeamsのビデオ会議だけカクカクする…」そんなことって嫌ですよね?実は2026年1月22日にもMicrosoft 365の大規模障害が発生し、全世界で数千人以上のユーザーがTeamsやOutlookに接続できない事態となりました。しかし障害が解消した今でも、Teamsだけがなぜか遅いという現象に悩まされている方は非常に多いのです。
この記事では、Teamsだけがネットワーク的に遅くなる本当の原因を徹底解剖し、2026年1月にMicrosoftが実施した最新アップデート情報も踏まえながら、今すぐ試せる解決策を7つ厳選してお届けします。ネットワークエンジニアやIT管理者しか知らないような専門的な知識も、わかりやすく噛み砕いて解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
- Teamsだけが遅くなる根本原因は、ネットワーク品質とアプリ特有のメモリ消費構造にある
- 2026年1月のプロセス分離アップデートで起動速度と会議品質が改善予定
- VPN利用時はスプリットトンネリング設定が必須であり、設定次第で劇的に改善可能
Teamsだけがネットワーク的に遅くなる本当の理由とは
インターネット回線自体は問題ないのに、Teamsだけが遅く感じる。この不思議な現象の背景には、実はTeams特有の技術的な仕組みが関係しています。多くの方が「回線が遅いのかな」と考えがちですが、実際にはそうではないケースがほとんどです。専門家の調査によると、Teamsの遅延の約75%はネットワーク品質の問題であり、残りの約24%がデバイスのリソース不足、Microsoft側のサーバー問題は1%未満とされています。つまり、自分の環境で改善できる余地が非常に大きいということです。
リアルタイム通信が求める厳しいネットワーク要件
YouTubeやNetflixなどの動画ストリーミングサービスは、データを先読みして一時保存(バッファリング)する仕組みを採用しています。そのため、多少の回線遅延があっても視聴体験にはほとんど影響しません。一方でTeamsのビデオ会議や音声通話はリアルタイム通信であり、データの遅延が即座に「映像のカクつき」や「音声の途切れ」として体感されてしまいます。
Teamsが快適に動作するために必要なネットワーク指標として、ラウンドトリップタイム(往復遅延)は100ミリ秒以下、ジッター(遅延のばらつき)は30ミリ秒以下、パケットロス(データの欠落)は1%以下が推奨されています。一般的なWebブラウジングではこれらの数値が多少悪くても問題になりませんが、Teamsではこれらの条件を満たさないと、相手の声が途切れたり映像がフリーズしたりする現象が発生します。
WebView2という重量級エンジンの宿命
Teamsがメモリを大量に消費する根本的な原因は、その内部構造にあります。現在のTeamsはWebView2という技術を採用しており、これは簡単に言えばアプリの中にMicrosoft Edgeブラウザを丸ごと組み込んでいるようなものです。そのため、何も操作していない待機状態でも最大1GB近くのメモリを消費することがあり、ビデオ会議に参加するとさらにメモリ使用量は跳ね上がります。
Microsoftは以前「Electron」という技術からWebView2に移行した際に「これで軽くなる」と発表しましたが、実際のユーザー体験は期待されたほど改善されませんでした。海外のIT専門家からは「絶対的な災害」とまで評される状況が続いています。
Wi-Fi環境の見えない落とし穴
在宅勤務が増えた現在、Wi-Fi環境でTeamsを使用している方が多いですが、Wi-Fiには有線LANにはない特有の問題があります。ルーターとの距離、壁などの障害物、電子レンジやBluetoothデバイスとの電波干渉、さらには近隣のWi-Fiネットワークとのチャンネル競合など、目に見えない要因がTeamsの通信品質に大きく影響します。
特に注意すべきは、帯域幅は十分でも遅延やジッターが大きい場合です。スピードテストでは良好な数値が出ていても、リアルタイム通信には不向きなネットワーク環境というケースは珍しくありません。ビデオ会議中に映像が荒くなったり音声が途切れたりする場合は、単純な回線速度ではなく、これらの品質指標に問題がある可能性が高いです。
2026年1月最新アップデートでTeamsはどう変わったのか
Microsoftは2026年1月から、Windows版Teamsに対して大規模なパフォーマンス改善アップデートを展開しています。このアップデートの核心はプロセス分離という技術的な変更です。これまでTeamsは1つのプロセスでチャット、UI表示、ビデオ会議などすべての機能を処理していましたが、今回のアップデートで通話機能が「ms-teams_modulehost.exe」という別プロセスに分離されました。
プロセス分離がもたらす具体的なメリット
この変更により、いくつかの改善が期待できます。まず、起動時間が約4秒に短縮されるとMicrosoftは発表しています。従来はTeamsの起動に10秒以上かかることも珍しくありませんでしたが、役割を分担することでメインアプリケーションの起動が高速化されます。また、ビデオ会議中に問題が発生しても、チャット機能には影響が出にくくなり、アプリ全体がフリーズするリスクが軽減されます。
ただし、この改善は「劇的な軽量化」ではなく「マシになる程度」という現実的な見方も必要です。WebView2というベースの技術は変わっていないため、メモリ消費量が大幅に減少するかどうかは実際のところ不透明です。タスクマネージャーを開くとTeamsのプロセスが複数表示されるようになりますが、これは異常ではありません。
セキュリティソフトとの新たな注意点
このアップデートに伴い、企業のIT部門が対応すべき新たな課題も生まれています。セキュリティソフトやファイアウォールの許可リストに「ms-teams_modulehost.exe」を追加する作業が必要になる場合があります。この設定が漏れていると、新しいプロセスがブロックされてTeamsの通話機能が正常に動作しない可能性があるため、企業ユーザーは管理者に確認することをおすすめします。
今すぐ試せるTeams高速化の7つの解決策
ここからは、Teamsだけが遅いと感じたときに実践できる具体的な解決策を優先度の高い順にご紹介します。どれも5分以内で試せる対策ばかりですので、上から順番に実行してみてください。
解決策1キャッシュの完全削除で動作をリフレッシュする
Teamsは動作を高速化するために一時ファイル(キャッシュ)を保存しますが、これが蓄積しすぎると逆に動作が重くなる原因になります。新しいTeams(New Teams)を使用している場合は、Windowsの設定画面から簡単にリセットできます。Windowsのスタートボタンを右クリックして「インストールされているアプリ」を選択し、Microsoft Teamsを探して詳細オプションからリセットを実行するだけです。
従来版(Classic Teams)を使用している場合は、手動でキャッシュフォルダを削除する必要があります。Teamsを完全に終了してから、Windowsキーと「R」キーを同時に押し、「%appdata%\Microsoft\Teams」と入力してフォルダを開き、中身をすべて削除してください。この操作でチャット履歴やファイルが消えることはありません。これらはMicrosoftのクラウドに保存されており、削除されるのはアイコン画像や表示設定などの一時ファイルのみです。
解決策2GPUハードウェアアクセラレータの設定を見直す
GPUハードウェアアクセラレータは、グラフィックカードを使ってビデオ処理を高速化する機能ですが、古いPCや低スペックのGPUでは逆効果になることがあります。Teamsの設定画面で「GPUハードウェアアクセラレータを無効にする」にチェックを入れることで、CPUのみで処理するようになり、システム負荷が軽減される場合があります。
ただし、新しいTeams(New Teams)ではこの設定項目自体が削除されている場合があります。その場合は他の解決策を試してください。高性能なGPUを搭載している場合は、逆にこの機能を有効にすることでパフォーマンスが向上することもありますので、お使いの環境に合わせて調整してみてください。
解決策3VPN利用時はスプリットトンネリングを必ず有効にする
リモートワークでVPNを使用している場合、Teamsの遅延の最大の原因はVPN設定にある可能性が非常に高いです。Microsoftは公式にVPN使用時のスプリットトンネリング(分割トンネリング)を強く推奨しています。スプリットトンネリングとは、Teams通信をVPNトンネルから除外し、直接インターネットに接続させる設定のことです。
フルトンネルVPN(すべての通信をVPN経由にする設定)でTeamsを使用すると、データが企業ネットワークを経由してから再度インターネットに出ていくため、余計な遅延が発生します。Teamsのメディアトラフィックはすでにエンドツーエンドで暗号化されているため、VPNによる二重暗号化は不要であり、むしろ処理負荷を増大させるだけです。この設定変更だけでTeamsの通話品質が劇的に改善したという報告は世界中から寄せられています。
解決策4不要なチームとチャンネルを整理する
参加しているチームやチャンネルが多すぎると、Teamsは常に大量の情報を同期しようとするため、動作が遅くなります。長期間アクセスしていないチームや、もう使っていないチャンネルは非表示にするか退出することで、同期するデータ量を減らすことができます。特に大規模な組織に所属している場合、この整理だけでかなりの効果が見込めます。
解決策5Web版Teamsへの一時的な切り替えを検討する
デスクトップアプリ版のTeamsが重い場合、ブラウザからアクセスするWeb版Teamsを試してみる価値があります。Web版はデスクトップアプリよりもシステムリソースの消費が少ない傾向があり、一時的に軽くしたいときや、PCの性能が低めのときに有効な選択肢です。Microsoft EdgeやGoogle Chromeで「teams.microsoft.com」にアクセスするだけで利用できます。
解決策6ネットワーク環境を根本から見直す
Wi-Fiの不安定さがTeamsの遅延を引き起こしている場合、いくつかの改善策があります。可能であれば有線LAN接続への切り替えが最も効果的です。ノートPCでも、Gigabit Ethernet対応のUSB-LANアダプターを使用することで有線接続が可能になります。Wi-Fiを使い続ける場合は、ルーターとの距離を縮める、5GHz帯に切り替える、他の電子機器との干渉を減らすなどの対策を検討してください。
また、ルーターのQoS(Quality of Service)機能を使用して、Teamsの通信を優先的に処理する設定も有効です。ZoomやYouTubeなど、帯域を多く消費する他のアプリケーションと同時使用している場合は、Teams使用中はそれらを控えることで改善が見込めます。
解決策7メモリ増設やPC買い替えの検討
上記の対策をすべて試してもTeamsの動作が重い場合、PCのハードウェアがボトルネックになっている可能性があります。Teamsを快適に使用するためには、最低でも8GB以上のメモリが推奨されます。現在4GBのメモリで運用している場合は、8GB以上への増設で劇的に改善することがあります。タスクマネージャーでメモリ使用率が常に80%以上であれば、増設を検討するサインです。
また、ストレージがHDDの場合はSSDへの換装も効果的です。Teamsはキャッシュの読み書きが頻繁に発生するため、ストレージの速度がパフォーマンスに直結します。
会議中に「ネットワーク接続が不安定です」と表示されたときの緊急対処法
Teams会議の最中に突然「ネットワーク接続が不安定です」や「Your network is causing poor call quality」というメッセージが表示されて焦った経験はありませんか?大事なプレゼンの途中や、上司との1on1ミーティング中にこれが出ると本当に冷や汗ものですよね。実はこのメッセージが出たからといって、すぐに会議から落ちるわけではありません。Teamsは通信状況に応じて自動的に品質を調整する仕組みを持っているため、まずは慌てずに以下の応急処置を試してみてください。
その場で今すぐできる3つの応急処置
まず最初に試してほしいのが、カメラをオフにすることです。ビデオ映像の送信は大量のデータを消費するため、カメラをオフにするだけでネットワーク負荷を大幅に軽減できます。実際に私も何度かこの方法で乗り切った経験があります。重要な会議で顔を出したい気持ちはわかりますが、音声が途切れて内容が伝わらないよりは、カメラオフで確実にコミュニケーションを取る方がはるかに建設的です。
次に効果的なのが、背景効果(ぼかしやバーチャル背景)をオフにすることです。これらの機能は見た目を整えてくれる便利な機能ですが、CPUに常時負荷をかけ続けています。特に背景ぼかしはリアルタイムで人物と背景を判別する処理を行っているため、ネットワークが不安定なときにはこの処理が追い打ちをかけてしまいます。会議中でも「その他のアクション」メニューから「背景効果を適用」を選んで「なし」に変更できます。
3つ目は、他のブラウザタブやアプリケーションを閉じることです。特にYouTubeやNetflixなどの動画サービス、Google DriveやDropboxなどのクラウド同期サービス、Windows Updateなどのバックグラウンド更新は、知らないうちに帯域を消費しています。会議中にこれらが動いていないか確認し、可能な限り停止させましょう。
通話正常性モニターで問題を可視化する
Teamsには「通話正常性」(Call Health)という、会議中のネットワーク状態をリアルタイムで確認できる機能があります。この機能を知らない人が意外と多いのですが、自分の接続状況を客観的に把握できる非常に便利なツールです。会議中に「その他のアクション(…)」をクリックし、「通話の正常性」を選択すると、ネットワーク、音声、ビデオ、画面共有の各品質がリアルタイムで表示されます。
このモニターでは15秒ごとにデータが更新され、遅延(ラウンドトリップタイム)、ジッター、パケットロス、使用帯域幅などの詳細な数値を確認できます。例えば、ラウンドトリップタイムが200ミリ秒を超えていたり、パケットロスが2%以上になっていたりすると、そこがボトルネックだとわかります。この情報があれば、IT部門に問い合わせる際にも「パケットロスが5%出ています」と具体的に伝えられるため、トラブルシューティングがスムーズに進みます。
背景ぼかしやバーチャル背景が重いときの根本対策
「背景ぼかしを使うとTeamsが重くなる」という声は本当によく聞きます。これは決して気のせいではなく、技術的に明確な理由があります。背景ぼかしやバーチャル背景は、カメラ映像をリアルタイムで解析し、人物と背景を分離する処理を毎秒何十回も行っています。この処理はCPUまたはGPUに大きな負荷をかけるため、スペックの低いPCでは動作が重くなるのは当然のことなのです。
GPUがあるかないかで設定が真逆になる
ここで重要なのは、お使いのPCにグラフィックボード(GPU)が搭載されているかどうかで、最適な設定が真逆になるという点です。高性能なGPUを搭載している場合は、「GPUハードウェアアクセラレータを有効」にすることで、映像処理をGPUに任せてCPU負荷を軽減できます。一方、GPUが搭載されていないか、オンボードグラフィックスしかない場合は、「GPUハードウェアアクセラレータを無効」にしないと、かえって処理が追いつかずに動作が重くなってしまいます。
自分のPCにGPUがあるかどうかは、Windowsの場合「タスクマネージャー」の「パフォーマンス」タブで確認できます。「GPU」という項目があり、そこに「NVIDIA」や「AMD Radeon」などの専用グラフィックボードの名前が表示されていれば搭載されています。「Intel UHD Graphics」や「Intel Iris」のみの場合はオンボードグラフィックスなので、アクセラレータは無効にした方が安定する傾向があります。
どうしても背景を隠したいときの裏技
背景効果をオフにすると動作は軽くなりますが、「自宅の散らかった部屋を見せたくない」という切実な悩みもありますよね。そんなときは、物理的なグリーンバック(クロマキー背景)を使うという選択肢もあります。椅子の背もたれに取り付けられる折りたたみ式のグリーンスクリーンが数千円で販売されており、これを使うとソフトウェア側の処理負荷を大幅に軽減できます。実際のテストでは、グリーンバックを使用した場合のCPU負荷は5〜6%程度で、背景処理なしとほぼ同等だったという報告もあります。
画面共有が重くてカクカクするときの負荷軽減テクニック
プレゼンテーション中に画面共有がカクカクして、参加者から「見えません」「止まってます」と言われた経験はありませんか?画面共有は特にCPUに高負荷をかける機能で、デスクトップ全体を共有している場合はCPU使用率が50%を超えることも珍しくありません。ここでは、画面共有を少しでも軽くするためのテクニックをご紹介します。
共有範囲を最小限にする
デスクトップ全体を共有するのではなく、特定のウィンドウだけを共有することで負荷を軽減できます。Teamsの画面共有では「ウィンドウ」を選択して、PowerPointやExcelなど必要なアプリケーションだけを共有することが可能です。共有する範囲が小さくなれば、それだけ処理すべきピクセル数も減り、結果として動作が軽くなります。
また、PowerPointを使用している場合は「PowerPointライブ」機能を使うと、スライドをTeamsに直接読み込んで共有できるため、画面キャプチャ方式の共有よりも軽量で高画質な共有が可能です。参加者側でスライドを自分のペースで閲覧できるメリットもあります。
動画やアニメーションは極力控える
画面共有中に動画を再生したり、複雑なアニメーションを多用したりすると、ネットワーク負荷が一気に跳ね上がります。どうしても動画を見せる必要がある場合は、事前に参加者に動画ファイルやURLを共有しておき、各自で再生してもらう方がスムーズな場合もあります。「システムオーディオを含める」オプションをオンにすると音声も共有できますが、これもさらに負荷を増やすため、本当に必要な場合に限定しましょう。
現場でよく遭遇する「あるある」トラブルと体験ベースの解決策
ここからは、実際にTeamsを使っていて「これどうしたらいいの?」と困ったシーンと、その解決策を体験ベースでお伝えします。教科書的な対処法ではなく、現場で本当に役立った方法を厳選しています。
「音は聞こえるのに声が届かない」問題
相手の声は聞こえるのに、自分の声が相手に届いていない。これ、かなり焦りますよね。私も経験がありますが、この場合はマイクの権限設定が原因であることが多いです。Windowsの場合、「設定」→「プライバシー」→「マイク」で、Microsoft Teamsにマイクの使用を許可しているか確認してください。また、Teamsのデバイス設定で、意図しないマイクが選択されていないかも要チェックです。外付けマイクを使っている場合、内蔵マイクが選択されたままになっていることがあります。
それでも解決しない場合は、一度Teamsからサインアウトして再度サインインしてみてください。単純ですが、これで解決するケースが意外と多いです。サインアウトはTeamsのプロフィールアイコンから行えます。
「Web版Teamsで情報が更新されない」問題
チャットを送ったはずなのに表示されない、会議に入れない、画面が古いまま…Web版Teamsでこういった問題が起きた場合は、スーパーリロードを試してください。通常の再読み込み(F5キー)ではブラウザのキャッシュが使われてしまうため、古い情報が表示されることがあります。WindowsではCtrl+Shift+R、またはCtrl+F5を押すことで、キャッシュを無視してサーバーから最新情報を強制的に取得できます。Macの場合はCommand+Shift+Rです。これだけで解決することが本当に多いので、まず試してみてください。
「会議リンクをクリックしても入れない」問題
招待リンクをクリックしても会議に参加できない場合、いくつかの原因が考えられます。まず確認してほしいのは、VPNが有効になっていないかです。企業のVPNによってはTeamsの通信がブロックされることがあります。一時的にVPNを切って試してみてください。また、ブラウザから参加しようとしている場合は、デスクトップアプリから参加してみると改善することがあります。逆にアプリが調子悪い場合はブラウザ版を試してみましょう。
Wi-Fiアダプターの省電力モードを無効化する具体的な手順
ノートPCを使用している場合、Wi-Fiアダプターの省電力設定がTeamsの不安定さの原因になっていることがあります。Windowsは電力を節約するために、Wi-Fiの通信を一時的に弱めたり切断したりすることがありますが、これがリアルタイム通信のTeamsには致命的なのです。この設定を無効にすることで、通信の安定性が向上する可能性があります。
手順は以下の通りです。まず「コントロールパネル」を開き、「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」を選択します。左側の「アダプターの設定の変更」をクリックし、Wi-Fiアダプターを右クリックして「プロパティ」を選びます。「構成」ボタンをクリックし、「電源の管理」タブで「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外します。さらに「詳細設定」タブにある「省電力モード」や「パワーセービング」関連の項目があれば、それも無効に設定してください。
会議前5分でできる事前チェックリスト
重要な会議の前に必ず行っておきたいチェック項目をまとめました。これを習慣にするだけで、「会議が始まってから慌てる」という事態を大幅に減らせます。
まずネットワーク状況の確認として、他のデバイスで大容量のダウンロードやストリーミングをしていないかチェックしましょう。家族がいる場合は「これから大事な会議があるから」と一声かけておくと安心です。次にデバイス設定の確認として、Teamsの設定画面でマイクとカメラが正しく選択されているか、テスト通話で音声が問題なく聞こえるか確認します。そして不要なアプリケーションの終了として、特にブラウザの大量のタブ、クラウド同期サービス、動画プレイヤーなどを閉じておきましょう。
可能であれば、会議の5分前にTeamsを一度完全に終了してから再起動することをおすすめします。これだけでメモリがクリアされ、動作が安定することが多いです。タスクトレイに残っているTeamsアイコンを右クリックして「終了」を選び、完全に閉じてから再度起動してください。
ぶっちゃけこうした方がいい!
正直な話、ここまで色々な対処法を紹介してきましたが、ぶっちゃけ一番効果的なのは「有線LAN接続に変えること」です。これに尽きます。Wi-Fiは便利ですが、リアルタイム通信においては有線LANの安定性には絶対に勝てません。私自身、在宅勤務を始めた当初はWi-Fiで頑張っていましたが、重要な会議で何度か恥ずかしい思いをしてから、結局有線LANに切り替えました。USB接続のLANアダプターなら2000円程度で買えますし、それで会議中のストレスから解放されるなら安い投資です。
次に大事なのは、「問題が起きてから対処する」のではなく「問題が起きにくい環境を作る」という発想です。例えば、毎週月曜の朝に5分だけ時間を取って、Teamsのキャッシュを削除する習慣をつける。PCの電源設定でWi-Fiの省電力モードを無効にしておく。VPNを使うならスプリットトンネリングを設定しておく。こういった「予防的なメンテナンス」を普段からやっておくだけで、突然の不具合に悩まされる頻度は激減します。
そして最後に言いたいのは、完璧を求めすぎないことです。Teamsは確かに重いアプリですし、WebView2の構造的な問題は私たちユーザーにはどうしようもありません。2026年1月のアップデートで多少改善されるとはいえ、劇的に軽くなることは期待しない方がいいでしょう。だからこそ、「カメラオフでも失礼じゃない」「音声が途切れたら電話で補足する」「どうしてもダメならZoomに切り替える」といった代替プランを常に持っておくことが、現実的な最適解だと思います。技術的な対策も大事ですが、「なんとかなるさ」という心構えと、いざという時のバックアッププランを持っておく。これが、Teamsと上手に付き合っていくための一番の秘訣じゃないでしょうか。
Teamsだけネットが遅いことに関する疑問解決
スピードテストでは問題ないのにTeamsだけ遅いのはなぜですか?
スピードテストは主に帯域幅(ダウンロード・アップロード速度)を測定しますが、Teamsのようなリアルタイム通信アプリでは遅延(レイテンシ)、ジッター、パケットロスの方が重要です。帯域幅は十分でも、これらの品質指標に問題があるとTeamsの動作に影響が出ます。特にWi-Fi環境では、回線速度は高速でも遅延が大きいケースが多々あります。Teamsに問題がある場合は、単純なスピードテストではなく、Pingや遅延を測定できるネットワーク診断ツールを使用することをおすすめします。
2026年1月のMicrosoft障害との関係はありますか?
2026年1月21日から22日にかけて、Microsoft 365で大規模な障害が発生し、Teams、Outlook、SharePoint、OneDriveなど複数のサービスが世界中で利用できなくなりました。この障害は北米のインフラにおける設定エラーが原因とされ、1月23日までにはほぼ復旧しています。現在Teamsが遅いと感じている場合、この障害とは直接関係ない可能性が高いですが、Microsoftの公式ステータスページで最新の状況を確認することをおすすめします。
ファイアウォールやセキュリティソフトが原因でTeamsが遅くなることはありますか?
はい、十分にあり得ます。企業のファイアウォールやセキュリティソフトがTeamsの通信を検査・フィルタリングしている場合、それが遅延の原因になることがあります。特にHTTPS検査(SSL/TLSインスペクション)が有効になっていると、Teams通信に大きな負荷がかかります。Microsoftは、Teams関連のトラフィックをセキュリティスキャンから除外することを推奨しています。企業環境でTeamsが遅い場合は、IT管理者にファイアウォール設定の確認を依頼してみてください。
新しいTeamsと従来版Teamsでパフォーマンスに違いはありますか?
Microsoftは新しいTeams(New Teams)について、従来版よりも起動時間が短縮され、メモリ使用量も削減されていると発表しています。実際に新しいTeamsでは、設定画面からワンクリックでリセットできるなど、トラブルシューティングも容易になっています。なお、従来版(Classic Teams)は2024年7月にサポートが終了し、2025年7月には利用も停止されていますので、まだ従来版を使用している場合は早めの移行をおすすめします。
まとめ
Teamsだけがネットワーク的に遅くなる原因は、単純な回線速度の問題ではなく、リアルタイム通信特有のネットワーク品質要件、WebView2ベースのアーキテクチャによる高いメモリ消費、VPNやファイアウォールの設定など、複合的な要因が絡み合っています。2026年1月に展開されたプロセス分離アップデートにより一定の改善は期待できますが、根本的な解決には環境に応じた適切な対策が必要です。
まずはキャッシュクリアやVPNのスプリットトンネリング設定など、すぐに試せる対策から始めてみてください。それでも改善しない場合は、ネットワーク環境の見直しやハードウェアのアップグレードを検討しましょう。この記事で紹介した7つの解決策を順番に実践すれば、多くの場合でTeamsの動作は改善されるはずです。快適なTeams環境を手に入れて、ストレスフリーなリモートワークを実現してください。





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