Microsoft Excelで連番を入力する際、よく使われるのが普通の数字。しかし、特殊な数字フォーマット、例えば「①」「②」やローマ数字(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ……)の連番を使いたい時、どうしていますか?オートフィル機能を使おうとしても、期待通りに動作しないことがよくあります。そんな「え?知らなかった!」という場面を解決するための、驚愕のテクニックを紹介します。
丸数字やローマ数字を簡単に連番化する方法とは?
まず、Excelで「丸数字」や「ローマ数字」の連番が作れない理由について簡単に説明します。Excelでは、通常の数字(1、2、3…)の連番は簡単にオートフィル機能を使って入力できますが、丸数字やローマ数字の場合、標準のオートフィルでは対応していないため、手作業で入力しなければならないと思いがちです。しかし、実はこの問題を解決する簡単で強力な方法があります。
UNICHAR関数で丸数字の連番を作成
丸数字の連番を作るための一番簡単な方法は、Excelの
UNICHAR
関数を活用することです。この関数を使えば、Unicodeコードを元にして丸数字を連番で作成できます。具体的には、まず「①」と入力されたセルを参照し、そのUnicodeコード(例えば「①」のコードは9312)を取得します。そして、UNICHAR関数を使ってこのコードを変換すれば、簡単に連番が作成できます。
- セルA1に「①」を入力します。
- セルB1に「=UNICODE(A1)」と入力すると、「9312」という結果が表示されます。
- セルB1を基にして、連番を作成するために「=UNICHAR(9312+ROW()-1)」と入力すると、「①」「②」「③」と順番に表示されます。
これで、数字が増えていく連番を簡単に作成できます。ただし、注意点として、丸数字の一部(例えば「㉑」以降)は文字化けが発生する場合がありますので、その点を事前に確認しておくと良いでしょう。
ローマ数字の連番を一発で生成する方法
次に、ローマ数字の連番を生成する方法をご紹介します。実は、Excelにはローマ数字を簡単に生成する関数「ROMAN」が用意されています。この関数を使えば、数式だけでローマ数字の連番を一発で作ることが可能です。
- 新しいシートを開き、セルA1に「=ROMAN(ROW())」と入力します。
- 「ROW()」関数はセルの行番号を返しますので、1行目なら「1」、2行目なら「2」のローマ数字が自動的に表示されます。
- これをドラッグして、ローマ数字の連番を生成できます。
もしローマ数字を小文字にしたい場合は、
LOWER()
関数を組み合わせることで、小文字のローマ数字に変更できます。例えば、セルA1に「=LOWER(ROMAN(ROW()))」と入力すれば、ローマ数字が小文字で表示されます。
Excelで使える!オートフィルが効かない連番を簡単に作るための方法
丸数字やローマ数字の連番を作る方法がわかったところで、次にオートフィル機能が効かない場合でも効率的に連番を作るためのテクニックをいくつか紹介します。
手作業の煩わしさを解消!数式を活用する方法
オートフィル機能が効かない場合でも、数式をうまく使うことで連番を生成することができます。例えば、丸数字やローマ数字に限らず、任意の文字列の連番を生成する場合、
ROW()
や
COLUMN()
関数を組み合わせることで、セルごとに動的に連番を生成できます。
コードを直接入力して、連番の精度を高める
上記で紹介した方法に加えて、セルに直接コード(例えば「①」、「②」、「③」など)を入力しておき、そのコードを基に連番を生成する方法もあります。これにより、より精密で確実な連番を作成できます。
Microsoft Excelに関する疑問解決
読者の皆さんが抱える疑問に答えます。以下は、よくある質問とその回答です。
丸数字の範囲に制限はありますか?
丸数字に関しては、Unicodeの対応範囲内であれば問題なく表示できます。ただし、一部の丸数字(特に「㉑」以降)には文字化けが発生する場合があるため、使用する環境によって確認が必要です。
ローマ数字の連番は行番号以外でも使えますか?
ローマ数字の連番を行番号以外で使いたい場合、
ROW()
の代わりに他の数式(例えばセル内でカウントする
COUNT()
関数)を使用することで、任意の条件に合わせたローマ数字の連番を作成できます。
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まとめ
Microsoft Excelでは、通常の数字の連番だけでなく、丸数字やローマ数字などの特殊な連番も簡単に作成できることがわかりました。
UNICHAR
関数や
ROMAN
関数を使うことで、手間なくスムーズに連番を生成でき、作業の効率が大幅にアップします。これらのテクニックを覚えておけば、今後のExcel作業がさらに楽になりますよ。





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