初心者でも安心！Excel VBAの「For…Next」ループの基本をわかりやすく解説

2025.06.08

Excel VBAの「For…Next」ループは、繰り返し処理を行うための基本的な構文です。この記事では、初心者の方にもわかりやすく、実際の活用例を交えて解説します。

For…Nextループとは？
Stepを使って繰り返しの間隔を調整する
Exit Forでループを途中で終了する
ネスト（入れ子）で複数のループを組み合わせる
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

For…Nextループとは？

Excelのイメージ

For…Nextループは、指定した回数だけ同じ処理を繰り返すための構文です。例えば、セルからに1から10までの数値を入力する場合、次のように記述します。

vba

Sub Sample()

    Dim i As Integer

    For i = 1 To 10

        Cells(i, 1).Value = i

    Next i

End Sub

このコードでは、変数iが1から10まで順番に増加し、そのたびにセルからに対応する値が入力されます。

Stepを使って繰り返しの間隔を調整する

Stepを使用すると、繰り返しの間隔を変更できます。例えば、2行おきに処理を行いたい場合、次のように記述します。

vba

Sub Sample()

    Dim i As Integer

    For i = 1 To 10 Step 2

        Cells(i, 1).Value = i

    Next i

End Sub

このコードでは、iが1, 3, 5, 7, 9と増加し、それぞれのセルに対応する値が入力されます。

Exit Forでループを途中で終了する

Exit Forを使用すると、条件を満たした時点でループを終了できます。例えば、セルからの値を順にチェックし、100を超える値があった時点で処理を終了する場合、次のように記述します。

vba

Sub Sample()

    Dim i As Integer

    For i = 1 To 10

        If Cells(i, 1).Value > 100 Then

            Exit For

        End If

        ' その他の処理

    Next i

End Sub

このコードでは、セルからの値を順にチェックし、100を超える値があった時点でループを終了します。

ネスト（入れ子）で複数のループを組み合わせる

For…Nextループは、ネスト（入れ子）して使用することもできます。例えば、掛け算九九表を作成する場合、次のように記述します。

vba

Sub Sample()

    Dim i As Integer, j As Integer

    For i = 1 To 9

        For j = 1 To 9

            Cells(i, j).Value = i * j

        Next j

    Next i

End Sub

このコードでは、iとjの組み合わせで掛け算を行い、セルからI9に九九表を作成します。