メールを送る際、BCC(ブラインド・カーボン・コピー)を使うことで、受信者同士のメールアドレスを隠すことができます。特に、取引先や複数の人に同じ内容のメールを送る際に便利です。しかし、毎回手動でBCCを入力するのは手間ですよね。そこで、Outlookを使って、メール作成時にBCCを自動で追加する方法をご紹介します。
目次
OutlookでBCCを自動で追加する方法
クイック操作を使ってBCCを自動追加する
Outlookには「クイック操作」という機能があり、よく使う操作を登録しておくことで、ワンクリックで実行できます。これを利用して、BCCに自分のメールアドレスを自動で追加する設定が可能です。
手順は以下の通りです
- Outlookを開き、「ホーム」タブの「クイック操作」グループから「新しいクイック操作」を選択します。
- 「新しいクイック操作」ウィンドウで、操作の名前を入力します(例「自分をBCCに追加」)。
- 「アクションの選択」から「メッセージの作成」を選びます。
- 「オプションの表示」をクリックし、「BCCの追加」を選択します。
- BCC欄に自分のメールアドレスを入力します。
- 「ショートカットキー」を設定することで、次回からそのキーでBCC付きの新規メールを作成できます。
- 「保存」をクリックして設定を完了します。
これで、新しいメールを作成する際に、設定したショートカットキーを押すだけで、自動的にBCCに自分のメールアドレスが追加された状態でメール作成画面が開きます。
VBAマクロを使ってBCCを強制的に追加する
さらに、VBA(Visual Basic for Applications)を使って、送信時に自動的にBCCを追加する方法もあります。この方法では、メールを送信するたびに、指定したアドレスがBCCに追加されます。
手順は以下の通りです
- Windowsの「SELFCERT.EXE」を実行して、デジタル証明書を作成します。
- Outlookを開き、「ファイル」→「オプション」→「セキュリティセンター」→「セキュリティセンターの設定」→「マクロの設定」で、「すべてのマクロに対して警告を表示する」を選択します。
- Outlookで「Alt + F11」を押して、VBAエディタを開きます。
- 「ThisOutlookSession」を選択し、以下のコードを入力します
Private Sub Application_ItemSend(ByVal Item As Object, Cancel As Boolean) Dim objRecipient As Recipient Set objRecipient = Item.Recipients.Add("自分のメールアドレス") objRecipient.Type = olBCC objRecipient.Resolve End Sub
- 「Alt + Q」でVBAエディタを閉じ、Outlookを再起動します。
- これで、メールを送信するたびに、自動的にBCCに自分のメールアドレスが追加されます。
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