皆さん、こんにちは!今日は、ExcelのFILTER関数を使って、別のシートからデータを抽出する方法をご紹介します。Excelを使っていて、「特定の条件に合うデータだけを別のシートに表示させたい」と思ったことはありませんか?実は、これ、簡単にできるんです。
FILTER関数とは?
まず、FILTER関数について簡単におさらいしましょう。FILTER関数は、指定した条件に一致するデータを抽出するための関数です。従来のフィルター機能と異なり、元のデータを変更せずに、必要なデータだけを別の場所に表示することができます。これにより、データの分析や整理が格段に効率化されます。
FILTER関数の基本的な使い方
FILTER関数の基本的な構文は以下の通りです
=FILTER(配列, 含む, [空の場合])
– 配列フィルターを適用するデータ範囲を指定します。
– 含む抽出する条件を指定します。
– 空の場合条件に一致するデータがない場合に返す値を指定します(省略可能)。
例えば、あるデータ範囲から「総務部」のデータだけを抽出したい場合、以下のように記述します
=FILTER(A2:C10, B2:B10=”総務部”, “該当なし”)
別シートからデータを抽出する方法
では、実際に別のシートからデータを抽出する方法を見ていきましょう。以下の手順で進めます。
- 結果を表示させたいシートに移動し、表示させたいセルを選択します。
- セルに「=FILTER(」と入力します。
- 元データがあるシートに移動し、抽出したいデータ範囲を選択します。
- 「,」を入力し、次に条件となるデータ範囲を選択します。
- 条件を入力し、「)」で閉じてEnterキーを押します。
具体的な例を挙げてみましょう。例えば、Sheet1に以下のようなデータがあるとします。
氏名 | 部署 | 売上 |
---|---|---|
田中 | 総務部 | 100 |
佐藤 | 営業部 | 200 |
鈴木 | 総務部 | 150 |
高橋 | 開発部 | 180 |
この中から、総務部のデータだけをSheet2に表示させたい場合、Sheet2の表示させたいセルに以下のように入力します。
=FILTER(Sheet1!A2:C5, Sheet1!B2:B5=”総務部”, “該当なし”)
これで、Sheet2に総務部のデータだけが表示されます。
FILTER関数の応用複数条件での抽出
FILTER関数は、複数の条件を組み合わせてデータを抽出することも可能です。例えば、「総務部」でかつ「売上が150以上」のデータを抽出したい場合、以下のように記述します。
=FILTER(Sheet1!A2:C5, (Sheet1!B2:B5=”総務部”)*(Sheet1!C2:C5>=150), “該当なし”)
このように、「*」を使って条件を組み合わせることで、複数の条件に一致するデータを抽出することができます。
FILTER関数を使う際の注意点
FILTER関数を使用する際には、以下の点に注意してください。
- ExcelのバージョンFILTER関数は、Excel 2021以降のバージョンで利用可能です。
- データ範囲の指定データ範囲や条件範囲を指定する際、範囲が一致していないとエラーが発生します。
- 空の場合の指定条件に一致するデータがない場合の返り値を指定しておくと、エラーを回避できます。
よくある質問や疑問
FILTER関数で部分一致の検索は可能ですか?
はい、可能です。FILTER関数とSEARCH関数を組み合わせることで、部分一致の検索ができます。例えば、名前に「山」を含むデータを抽出したい場合、以下のように記述します。
=FILTER(A10, ISNUMBER(SEARCH(“山”, A10)), “該当なし”)
FILTER関数でワイルドカードは使えますか?
残念ながら、FILTER関数自体ではワイルドカードを使用することはできません。しかし、上記のようにSEARCH関数や他の関数と組み合わせることで、同様の結果を得ることが可能です。
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まとめ
今回は、ExcelのFILTER関数を使って別シートからデータを抽出する方法をご紹介しました。FILTER関数を活用することで、データの抽出や分析がより効率的になります。ぜひ、日々の業務に取り入れてみてください。他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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