皆さん、こんにちは。今日は、ExcelのFILTER関数と、時々見かける#CALC!エラーについてお話しします。Excelを使っていて、「あれ?なんでこんなエラーが出るの?」と困った経験、ありませんか?今回は、その謎を解き明かし、解決策をご紹介します。
FILTER関数とは?
まず、FILTER関数についておさらいしましょう。これは、特定の条件に合ったデータだけを抽出するのに使う、とても便利な関数です。例えば、大量のデータから「売上が100万円以上のものだけ」を取り出したいときなどに役立ちます。
FILTER関数の基本的な使い方
FILTER関数の基本的な書式は以下の通りです
=FILTER(配列, 条件, [空の場合])
配列データの範囲を指定します。
条件抽出したいデータの条件を設定します。
[空の場合]条件に合うデータがない場合に表示する内容を指定します。
例えば、売上データがA2からA10にあり、その中から100万円以上のデータを抽出したい場合、以下のように入力します
=FILTER(A10, A10 >= 1000000, "該当データなし")
このようにして、条件に合うデータだけを表示させることができます。
#CALC!エラーとは?
さて、ここで問題となるのが#CALC!エラーです。これは、FILTER関数を使ったときに、条件に合うデータが一つも見つからなかった場合に表示されるエラーです。例えば、先ほどの例で、100万円以上の売上が一つもなかった場合、このエラーが表示されます。
#CALC!エラーの解決方法
このエラーを防ぐためには、FILTER関数の第三引数である[空の場合]を適切に設定することが重要です。例えば、条件に合うデータがない場合に「該当データなし」と表示させるには、以下のように入力します
=FILTER(A10, A10 >= 1000000, "該当データなし")
このようにしておくと、条件に合うデータがない場合でも、「該当データなし」と表示され、エラーを回避できます。
FILTER関数の応用複数条件の指定
FILTER関数は、複数の条件を組み合わせてデータを抽出することも可能です。例えば、「売上が100万円以上」かつ「販売個数が500個以上」のデータを抽出したい場合、以下のように入力します
=FILTER(A2:C10, (B2:B10 >= 1000000) * (C2:C10 >= 500), "該当データなし")
このように、条件を*(アスタリスク)でつなぐことで、AND条件を設定できます。
OR条件の指定方法
逆に、「売上が100万円以上」または「販売個数が500個以上」のデータを抽出したい場合は、条件を+(プラス)でつなぎます
=FILTER(C10, (B2:B10 >= 1000000) + (C2:C10 >= 500), "該当データなし")
このようにして、OR条件を設定することができます。
よくある質問や疑問
FILTER関数を使うと、#SPILL!エラーが出るのはなぜですか?
これは、FILTER関数の結果を表示する範囲に、既に他のデータが存在している場合に発生します。結果を表示するセル範囲が空いているか確認し、必要に応じてデータを移動するか削除してください。
FILTER関数は、どのバージョンのExcelで使用できますか?
FILTER関数は、Excel 365およびExcel 2021で使用可能です。これらのバージョン以外では利用できない場合があります。
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まとめ
今回は、ExcelのFILTER関数と#CALC!エラーについてお話ししました。FILTER関数を使えば、必要なデータを効率的に抽出できますが、条件に合うデータがない場合に#CALC!エラーが表示されることがあります。これを防ぐためには、第三引数で適切なメッセージを設定することが重要です。ぜひ、日々の業務に活用してみてください。
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