ExcelのIF関数とVLOOKUP関数を組み合わせてデータ検索を効率化しよう

皆さん、こんにちは。今日は、Excelでデータを効率的に検索・処理するためのIF関数とVLOOKUP関数の組み合わせ方についてお話しします。これらの関数を使いこなすことで、業務の効率が格段にアップしますよ。

IF関数とVLOOKUP関数の基本をおさらい

Excelのイメージ

まずは、各関数の基本的な使い方を確認しましょう。

IF関数は、指定した条件が真（TRUE）か偽（FALSE）かを判定し、それに応じて異なる結果を返す関数です。構文は以下のとおりです。



=IF(条件, 真の場合の値, 偽の場合の値)

例えば、ある商品の在庫数が10以上であれば「在庫あり」、それ未満であれば「在庫不足」と表示させる場合、以下のように記述します。



=IF(在庫数セル >= 10, "在庫あり", "在庫不足")

VLOOKUP関数は、指定した値を縦方向に検索し、対応する列の値を取得する関数です。構文は以下のとおりです。



=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索方法)

例えば、商品IDを基に価格を取得する場合、以下のように記述します。



=VLOOKUP(商品ID, 商品一覧範囲, 価格列番号, FALSE)

これらの関数を組み合わせることで、データの条件判定と検索を同時に行うことができます。具体的には、以下のようなケースで活用できます。

ここがポイント！

では、具体的な例を見てみましょう。以下のような商品リストがあるとします。

このリストを基に、特定の商品IDの在庫状況を判定する場合、以下のようにIF関数とVLOOKUP関数を組み合わせます。



=IF(VLOOKUP(指定した商品ID, 商品リスト範囲, 3, FALSE) > 0, "在庫あり", "在庫なし")

この式では、VLOOKUP関数で指定した商品IDの在庫数を取得し、それが0より大きければ「在庫あり」、そうでなければ「在庫なし」と表示します。

VLOOKUP関数で検索値が見つからない場合、通常は#N/Aエラーが表示されます。これを回避するために、IFERROR関数を組み合わせる方法があります。



=IFERROR(VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE), "データなし")

このように記述することで、検索値が存在しない場合でも「データなし」と表示され、エラーを避けることができます。

A1: はい、可能です。ワイルドカード文字（*や?）を使用することで、部分一致の検索ができます。ただし、検索方法をFALSEに設定する必要があります。

A2: はい、できます。IF関数内にAND関数やOR関数を組み合わせることで、複数の条件を判定することが可能です。

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