Outlook VBAで差出人のメールアドレスを取得する方法

皆さん、こんにちは。今日は、Outlookで受信したメールの差出人のメールアドレスをVBAを使って取得する方法についてお話しします。パソコンやスマホがちょっと苦手な方でも大丈夫です。ゆっくり丁寧に説明していきますので、一緒に学んでいきましょう。

差出人のメールアドレスを取得する基本方法
Exchange環境での注意点
実際の活用例
よくある質問や疑問
1. Q1: なぜ`SenderEmailAddress`で正しいアドレスが取得できない場合があるのですか？
2. Q2: このマクロはOutlookのどのバージョンでも使えますか？
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

差出人のメールアドレスを取得する基本方法

Outlookのイメージ

まず、Outlookで受信したメールの差出人のメールアドレスを取得する基本的な方法をご紹介します。Outlookでは、メールアイテム（MailItem）というものがあり、その中の`SenderEmailAddress`というプロパティを使うと、差出人のメールアドレスを簡単に取得できます。

例えば、以下のようなコードになります。

vba

Dim mail As Outlook.MailItem

Dim senderAddress As String

Set mail = Application.ActiveInspector.CurrentItem senderAddress = mail.SenderEmailAddress MsgBox "差出人のメールアドレスは: " & senderAddress

このコードを実行すると、現在開いているメールの差出人のメールアドレスが表示されます。

Exchange環境での注意点

しかし、会社などでMicrosoft Exchangeを使っている場合、この`SenderEmailAddress`では正しいメールアドレスが取得できないことがあります。特に、同じ組織内のユーザーからのメールでは、アドレスが特殊な形式で表示されてしまいます。

このような場合、`PropertyAccessor`というものを使って、正しいメールアドレスを取得する必要があります。以下に、その方法を示します。

vba

Private Function GetSenderSMTPAddress(mail As Outlook.MailItem) As String

    Dim PR_SMTP_ADDRESS As String

    Dim sender As Outlook.AddressEntry

    Dim exchUser As Outlook.ExchangeUser
    PR_SMTP_ADDRESS = "http://schemas.microsoft.com/mapi/proptag/0x39FE001E"

If mail.SenderEmailType <> "EX" Then GetSenderSMTPAddress = mail.SenderEmailAddress Else Set sender = mail.Sender If Not sender Is Nothing Then Set exchUser = sender.GetExchangeUser() If Not exchUser Is Nothing Then GetSenderSMTPAddress = exchUser.PrimarySmtpAddress Else GetSenderSMTPAddress = sender.PropertyAccessor.GetProperty(PR_SMTP_ADDRESS) End If End If End If End Function

この関数を使うことで、Exchange環境でも正しい差出人のメールアドレスを取得できます。