皆さん、こんにちは！今日は、ExcelのFILTER関数についてお話しします。データの中から特定の情報を抽出したいとき、この関数を使うととても便利なんですよ。例えば、大量のデータから特定の条件に合うものだけを取り出したいとき、手作業では大変ですよね。そんなときに、このFILTER関数が役立ちます。
FILTER関数とは？
Excelのイメージ
まず、FILTER関数が何かをご説明します。簡単に言うと、指定した条件に合うデータだけを抽出してくれる関数です。例えば、売上データの中から特定の商品の情報だけを取り出すといったことができます。
FILTER関数の基本的な使い方
では、具体的にどう使うのか見ていきましょう。基本的な構文は以下のとおりです
=FILTER(配列, 条件, [条件に合うデータがない場合の値])
– 配列抽出したい元のデータ範囲
– 条件抽出の条件
– [条件に合うデータがない場合の値]条件に合うデータがないときに表示する値（省略可能）
例えば、以下のようなデータがあるとします
| 商品名 | カテゴリ | 価格 |
|---|---|---|
| りんご | 果物 | 100 |
| バナナ | 果物 | 150 |
| キャベツ | 野菜 | 200 |
この中から、カテゴリが「果物」の商品だけを抽出したい場合、以下のように入力します
=FILTER(C4, B2:B4="果物", "該当なし")
この数式を入力すると、結果として「りんご」と「バナナ」の行が表示されます。もし「果物」に該当するデータがなければ、「該当なし」と表示されます。
複数条件でのデータ抽出
FILTER関数では、複数の条件を組み合わせてデータを抽出することもできます。
AND条件（かつ）の場合
例えば、カテゴリが「果物」で、かつ価格が120円以上の商品を抽出したい場合、以下のように入力します
=FILTER(C4, (B2:B4="果物")*(C2:C4>=120), "該当なし")
この場合、「バナナ」のみが抽出されます。条件を組み合わせるときは、条件同士を「*（アスタリスク）」でつなぐことで、AND条件（すべての条件を満たす）となります。
OR条件（または）の場合
一方、カテゴリが「果物」または価格が200円の商品を抽出したい場合、以下のように入力します
=FILTER(C4, (B2:B4="果物")+(C2:C4=200), "該当なし")
この場合、「りんご」「バナナ」「キャベツ」のすべてが抽出されます。条件を「+（プラス）」でつなぐことで、OR条件（いずれかの条件を満たす）となります。
FILTER関数の活用例
実際の業務で、FILTER関数はどのように活用できるでしょうか。例えば、以下のようなシナリオが考えられます。
特定の担当者のデータを抽出
営業成績のデータがあり、特定の担当者の成績だけを抽出したい場合、FILTER関数を使うと簡単に表示できます。これにより、担当者ごとのデータ分析がスムーズに行えます。
在庫管理での活用
在庫リストから、在庫数が一定数以下の商品だけを抽出して、発注が必要な商品のリストを作成することができます。これにより、在庫管理の効率が大幅に向上します。
よくある質問や疑問
FILTER関数はどのバージョンのExcelで使えますか？
FILTER関数は、Excel 365やExcel 2021以降のバージョンで使用可能です。古いバージョンのExcelでは利用できないので、ご注意ください。
条件に合うデータがない場合、エラーが表示されます。どうすればいいですか？
条件に合うデータがない場合、第三引数に表示させたい値を指定することで、エラーを回避できます。例えば、「該当なし」と表示させたい場合、以下のように入力します
=FILTER(C4, B2:B4="果物", "該当なし")
これにより、条件に合うデータがないときは「該当なし」と表示されます。
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まとめ
いかがでしたか？FILTER関数を使うことで、Excelでのデータ抽出がとても簡単になります。ぜひ一度試してみてくださいね。他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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