Excelを使っていると、「このファイル、期限が過ぎたら開けなくしたいな」と思うこと、ありませんか？例えば、社内の資料やプロジェクトの進捗表など、期限が過ぎたらアクセスできないようにしたい場面があるかもしれません。そんなときに役立つのが、ExcelのVBA（マクロ）を使った「有効期限の設定」です。
今回は、初心者でもできる簡単な方法をご紹介します。難しそうに思えるかもしれませんが、手順を追っていけば安心してできますよ。
Excelでファイルに有効期限を設定する方法
Excelのイメージ
まず、ExcelのVBAを使って、ファイルを開いたときに「このファイルは期限切れです」と表示させる方法をご紹介します。
Excelを開いてVBAエディターを開く
- Excelを開きます。
- 「Alt」キーと「F11」キーを同時に押して、VBAエディターを開きます。
「ThisWorkbook」にコードを追加する
- 左側の「VBAProject」ウィンドウで、「ThisWorkbook」をダブルクリックします。
- 開いたウィンドウに、以下のコードをコピー＆ペーストします。
Private Sub Workbook_Open()
If Date > DateValue("2025/04/30") Then
MsgBox "このファイルは期限切れです。"
Application.Quit
End If
End Sub
- このコードでは、2025年4月30日を期限日としています。期限を変更したい場合は、
DateValue("2025/04/30")の部分を変更してください。
VBAエディターを閉じて、ファイルを保存する
- 「Ctrl」キーと「S」キーを同時に押して、ファイルを保存します。
- 保存する際に、「Excelマクロ有効ブック（*.xlsm）」形式で保存してください。
ファイルを開いて動作を確認する
- 保存したファイルを一度閉じてから、再度開いてみてください。
- 期限が過ぎていれば、「このファイルは期限切れです。」というメッセージが表示され、Excelが終了します。
よくある質問や疑問
Q1: VBAって難しそうだけど、初心者でもできるの？
はい、大丈夫です！今回ご紹介した手順は、VBA初心者の方でも安心してできる内容です。コードをコピー＆ペーストするだけなので、難しい操作はありません。
Q2: 期限を過ぎたらファイルを開けなくするだけでなく、特定のシートだけ非表示にしたい場合はどうすればいいの？
特定のシートを非表示にするには、以下のコードを追加します。
Private Sub Workbook_Open()
If Date > DateValue("2025/04/30") Then
Sheets("Sheet1").Visible = xlSheetVeryHidden
End If
End Sub
- このコードでは、「Sheet1」を非表示にしています。非表示にしたいシート名に合わせて、
Sheets("Sheet1")の部分を変更してください。
Q3: VBAを使わずに、Excelの機能だけで有効期限を設定する方法はないの？
Excelの標準機能だけでは、ファイル全体に有効期限を設定することはできません。ただし、特定のセルに期限を設定し、そのセルの値に応じて表示を変更することは可能です。例えば、セルに日付を入力し、その日付が過ぎたら警告メッセージを表示するなどの方法があります。
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まとめ
Excelでファイルに有効期限を設定する方法をご紹介しました。VBAを使うことで、ファイルを開いたときに期限切れのメッセージを表示させたり、特定のシートを非表示にしたりすることができます。初心者の方でも安心してできる内容ですので、ぜひ試してみてください。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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