パソコンの調子が悪くなったとき、Windowsを再インストールしたいとき、あるいはシステムの修復をしたいとき、役立つのが「Windows PE(Preinstallation Environment)」です。これは、Windowsの軽量版で、USBメモリなどから起動して、パソコンの修復や設定変更を行うためのツールです。
さらに、Windows PEに「PowerShell」を追加することで、より高度な操作や自動化が可能になります。今回は、初心者の方にもわかりやすく、Windows PEにPowerShellを追加する方法をご紹介します。
Windows PEとは?
Windows PEは、通常のWindowsよりも軽量で、主に以下の目的で使用されます
- システムの修復やトラブルシューティングパソコンが起動しないときに、問題を特定して修復するためのツールが含まれています。
- Windowsのインストールや再インストール新しいパソコンにWindowsをインストールする際に使用されます。
- ディスクの管理やバックアップハードディスクのパーティション分割やバックアップを行うためのツールが含まれています。
通常、Windows PEはコマンドライン(文字だけの画面)で操作しますが、PowerShellを追加することで、より高度な操作や自動化が可能になります。
PowerShellとは?
PowerShellは、Microsoftが開発したスクリプト言語で、システム管理や自動化に使用されます。コマンドラインでの操作に加え、スクリプトを作成して複雑な作業を自動化することができます。
Windows PEにPowerShellを追加することで、以下のような操作が可能になります
- システム情報の取得パソコンのハードウェアやソフトウェアの情報を取得できます。
- ディスクの管理ディスクのフォーマットやパーティションの作成・削除ができます。
- ネットワーク設定の変更IPアドレスの設定やネットワークのトラブルシューティングができます。
- 自動化スクリプトの実行複数の操作をスクリプトで自動化できます。
Windows PEにPowerShellを追加する手順
では、実際にWindows PEにPowerShellを追加する手順を見ていきましょう。
必要なツールを準備する
まず、以下のツールを準備します
- Windows ADK(Assessment and Deployment Kit)Windowsの展開や修復に必要なツールが含まれています。
- WinPEアドオンWindows PEを作成するための追加ツールです。
これらは、Microsoftの公式サイトからダウンロードできます。
Windows PEの作業環境を作成する
次に、コマンドプロンプトを管理者として起動し、以下のコマンドを入力してWindows PEの作業環境を作成します
copype amd64 C:WinPE_amd64_PS
このコマンドで、64ビット版のWindows PEの作業環境が作成されます。
PowerShellに必要なコンポーネントを追加する
作成したWindows PEの作業環境に、PowerShellを使用するためのコンポーネントを追加します。以下のコマンドを順番に実行します
Dism /Mount-Image /ImageFile:"C:WinPE_amd64_PSmediasourcesboot.wim" /Index:1 /MountDir:"C:WinPE_amd64_PSmount"
Dism /Add-Package /Image:"C:WinPE_amd64_PSmount" /PackagePath:"C:Program Files (x86)Windows Kits10Assessment and Deployment KitWindows Preinstallation Environmentamd64WinPE_OCsWinPE-WMI.cab"
Dism /Add-Package /Image:"C:WinPE_amd64_PSmount" /PackagePath:"C:Program Files (x86)Windows Kits10Assessment and Deployment KitWindows Preinstallation Environmentamd64WinPE_OCsWinPE-NetFx.cab"
Dism /Add-Package /Image:"C:WinPE_amd64_PSmount" /PackagePath:"C:Program Files (x86)Windows Kits10Assessment and Deployment KitWindows Preinstallation Environmentamd64WinPE_OCsWinPE-Scripting.cab"
Dism /Add-Package /Image:"C:WinPE_amd64_PSmount" /PackagePath:"C:Program Files (x86)Windows Kits10Assessment and Deployment KitWindows Preinstallation Environmentamd64WinPE_OCsWinPE-PowerShell.cab"
Dism /Unmount-Image /MountDir:C:WinPE_amd64_PSmount /Commit
これで、Windows PEにPowerShellが追加されました。
ブータブルUSBメディアを作成する
最後に、作成したWindows PEをUSBメモリに書き込んで、ブータブルメディアを作成します。以下のコマンドを実行します
MakeWinPEMedia /UFD C:WinPE_amd64_PS F:
このコマンドで、FドライブにWindows PEが書き込まれます。これで、USBメモリからWindows PEを起動できるようになります。
PowerShellを使ってできること
Windows PEにPowerShellを追加すると、以下のような操作が可能になります
- システム情報の取得パソコンのハードウェアやソフトウェアの情報を取得できます。
- ディスクの管理ディスクのフォーマットやパーティションの作成・削除ができます。
- ネットワーク設定の変更IPアドレスの設定やネットワークのトラブルシューティングができます。
- 自動化スクリプトの実行複数の操作をスクリプトで自動化できます。
例えば、以下のコマンドで、ディスクの情報を取得することができます
Get-Disk
また、以下のコマンドで、ネットワークの設定を確認することができます
Get-NetIPAddress
よくある質問や疑問
Q1: Windows PEにPowerShellを追加するメリットは何ですか?
PowerShellを追加することで、システム管理や自動化が容易になります。特に、大量のパソコンを管理する場合や、複雑な操作を自動化したい場合に便利です。
Q2: PowerShellを使うには、どのようなスキルが必要ですか?
PowerShellはコマンドラインベースのツールですが、基本的なコマンドを覚えることで、システム管理や自動化が可能になります。初心者でも、少しずつ学んでいくことで使いこなせるようになります。
Q3: 作成したWindows PEを他のパソコンで使用するにはどうすれば良いですか?
作成したWindows PEをUSBメモリに書き込んで、他のパソコンに接続することで、同じように使用することができます。ただし、パソコンの仕様によっては、起動できない場合もあるため、事前に確認が必要です。
まとめ
Windows PEにPowerShellを追加することで、パソコンの修復や設定変更、システム管理がより効率的に行えるようになります。初心者の方でも、手順を順番に実行することで、簡単に設定が可能です。
他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。



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