PowerShellで簡単にできる！オブジェクトのソート術

PowerShellを使って、ファイルやデータを整理したいと思ったことはありませんか？例えば、たくさんのファイルがある中で、最も新しいものを見つけたり、サイズ順に並べ替えたりする場面です。そんなときに便利なのが、PowerShellの「Sort-Object」コマンドレットです。今回は、このコマンドを初心者の方にもわかりやすく解説します。

Sort-Objectとは？
1. 基本の使い方
2. 降順に並べるには？
複数のプロパティで並べ替え
重複を取り除く
カスタム順序で並べ替え
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

Sort-Objectとは？

Windowsのイメージ

PowerShellの「Sort-Object」は、オブジェクトを指定したプロパティ（属性）に基づいて昇順または降順に並べ替えるコマンドです。例えば、ファイルの作成日時やサイズ、名前などで並べ替えができます。

基本の使い方

まずは、基本的な使い方を見てみましょう。

ファイルを取得するには「Get-ChildItem」を使います。
その結果を「Sort-Object」で並べ替えます。
例えば、ファイルを作成日時で昇順に並べるには、次のように入力します。

Get-ChildItem | Sort-Object -Property CreationTime

このコマンドを実行すると、指定したディレクトリ内のファイルが作成日時順に並べ替えられます。

降順に並べるには？

降順に並べたい場合は、-Descendingオプションを追加します。

Get-ChildItem | Sort-Object -Property CreationTime -Descending

これで、最新のファイルが最初に表示されます。

複数のプロパティで並べ替え

複数の条件で並べ替えたい場合も、「Sort-Object」は対応しています。例えば、ファイルを作成日時で昇順に、同じ作成日時のファイルは名前で昇順に並べたい場合、次のように入力します。

Get-ChildItem | Sort-Object -Property CreationTime, Name

このように、カンマで区切って複数のプロパティを指定することで、複雑な並べ替えが可能です。

重複を取り除く

リストに重複したアイテムがあるとき、ユニークなアイテムだけを取得したい場合があります。その際は、-Uniqueオプションを使用します。

Get-Content -Path "C:\Test\ServerNames.txt" | Sort-Object -Unique

これで、重複するサーバー名を取り除いたリストが得られます。

カスタム順序で並べ替え

特定の順番で並べ替えたい場合、例えば「成功」「警告」「失敗」の順番で並べたいときは、次のようにします。



$customOrder = "Success", "Warning", "Failed"

$testData = @(

    @{Server="server1"; Result="Success"},

    @{Server="server2"; Result="Warning"},

    @{Server="server3"; Result="Failed"}

)

$testData | Sort-Object @{Expression={$customOrder.IndexOf($_.Result)};Descending=$false}

この方法で、指定した順番でデータを並べ替えることができます。