ExcelのVLOOKUP関数は、指定した範囲からデータを検索し、対応する値を返す便利なツールです。しかし、データがない場合にはエラーが表示されることがあります。この記事では、そのような場合の対処法を詳しく解説します。
VLOOKUPでデータがない場合の対処法とは?
結論から言うと、VLOOKUP関数を使用してデータが見つからない場合でもエラーを回避するための方法があります。それはIFERROR関数を併用することです。
なぜVLOOKUPでデータが見つからないことが問題なのか?
VLOOKUPを使う際に、検索するデータが存在しないと#N/Aエラーが表示されます。これが問題となる理由は以下の通りです。
理由
- スプレッドシートの見た目が悪くなる
- エラーが原因で他の計算が正しく行われない
- データ分析の信頼性が低下する
VLOOKUPでデータがない場合の具体的な対処法
ここでは、VLOOKUP関数を使ってデータがない場合の対処法をステップバイステップで説明します。
- まず、通常のVLOOKUP関数を入力します。
/* 数式例 */
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE) - 次に、IFERROR関数を追加してエラーを処理します。
/* IFERROR関数を使った数式 */
=IFERROR(VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE), "データが見つかりません") - これにより、データが見つからない場合には「データが見つかりません」というメッセージが表示されます。
VLOOKUPとIFERRORを使った実際の例
例えば、以下のようなデータがあるとします。
例
- 表1:顧客リスト(顧客ID、顧客名)
- 表2:注文リスト(注文ID、顧客ID、商品)
この場合、注文リストにある顧客IDから顧客名を取得したいときにVLOOKUPとIFERRORを併用します。
- 表1と表2を準備します。
- 表2の新しい列に以下の関数を入力します。
/* 数式 */
=IFERROR(VLOOKUP(B2, 顧客リスト!A:B, 2, FALSE), "顧客名が見つかりません") - これにより、顧客IDが見つからない場合でもエラーを回避し、ユーザーにわかりやすいメッセージを表示することができます。
以上の方法を使うことで、VLOOKUP関数を使用した際のエラーを回避し、スプレッドシートの使いやすさと信頼性を向上させることができます。
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