Windows 11ユーザーが直面する問題の一つに、スタートアップアプリケーションが正常に起動しないというものがあります。
なんで正常に起動しないの？間違ってないはずなんだけどなぁ…。
当サイトではWindowsユーザーであれば知っておくべき情報を多数掲載しています。あわせてそちらもご覧いただくと専門的知識が得られますよ。
スタートアップ問題の原因
Windows 11でスタートアップアプリが起動しない主な原因はザックリ説明すると以下の通りです。
- プログラム自体の問題：アプリケーションが正しくインストールされていない、またはキーファイルが欠けている場合、起動時にロードされません。
- レジストリ設定の問題：レジストリの設定が不適切な場合、アプリケーションの起動に影響を与える可能性があります。
- UAC（ユーザーアカウント制御）の問題：特定のアプリケーションには管理者権限が必要で、UACによって権限が付与されない場合、アプリケーションが起動しないことがあります。
これらの原因を理解し、適切な対処を行うことで、スタートアップの問題を解決することが可能です。
しかし、これだけだとイメージが付きにくいので、もう少し掘り下げて解説します。
プログラム自体の問題
アプリケーションが完全にインストールされていない場合、必要なファイルが欠けている可能性があります。これにより、スタートアップ時にアプリが正常にロードされないことがあります。また、アプリケーションの実行に必要なファイルやライブラリが不足していると、スタートアップ時にアプリが起動しない原因となります。
レジストリ設定の問題
Windowsのレジストリには、システム設定やアプリケーションの動作に関連する重要な情報が含まれています。レジストリ設定が誤っていると、アプリケーションの起動に影響を与える可能性があります。また、マルウェアの攻撃やシステムの不具合により、レジストリが破損することがあります。これにより、スタートアッププロセスが正常に機能しなくなることがあります。
UAC（ユーザーアカウント制御）の問題
特定のアプリケーションは、起動するために管理者権限を必要とする場合があります。UAC設定が厳格であると、これらのアプリケーションがスタートアップ時にブロックされる可能性があります。
また、UACの設定が適切でない場合、正常にアプリケーションを起動できないことがあります。特に、セキュリティソフトウェアやシステムツールなど、高い権限を必要とするアプリケーションが影響を受ける可能性があります。
スタートアップ問題の解決策と具体的な手順
原因はなんとなくわかった！でも、具体的にどんなことをすればいいの？
そんな方向けに、Windows11のスタートアップ問題を解決するための具体的な方法を、まずはザックリお伝えします。
- スタートアップマネージャの確認：タスクマネージャーを開き、「スタートアップ」タブでアプリのステータスを確認し、必要に応じて「有効化」します。
- SFCとDISMスキャンの実行：システムファイルの破損をチェックし、必要に応じて修復します。
- スタートアップフォルダへの手動追加：アプリケーションのショートカットをスタートアップフォルダに追加します。
- レジストリの編集：レジストリエディタを使用して、スタートアップに関連する設定を確認・編集します。
上記の内容をすれば、大体解決します。
でも、操作手順とかややこしいので、Windows11でスタートアップアプリが起動しない問題に対する解決策を、具体的な手順にしてもう少し具体的に解説しますね。
全部で手順1から手順4までありますが、それぞれの手順で解決しなかったら次の手順へ進む感じで対応してもらえればOKです。
手順1.スタートアップマネージャの確認
- 「Ctrl + Shift + Esc」キーを同時に押してタスクマネージャーを開きます。
- タスクマネージャーの上部にあるタブから「スタートアップ」を選択します。
- スタートアップに登録されているアプリのリストが表示されます。ここで、各アプリの「ステータス」が「有効」になっているか確認します。
- 「無効」になっているアプリがあれば、それを右クリックし、「有効化」を選択します。
手順2.SFCとDISMスキャンの実行
- 「Windows」キーを押し、検索バーに「cmd」と入力します。
- 出てきたコマンドプロンプトを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトに 「sfc /scannow」 と入力し、Enterキーを押します。スキャンが完了するまで待ちます。
- 次に、以下のDISMコマンドを順に実行します。
- Dism /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
- Dism /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
- Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- 解決しているか確認してみてください。
手順3.スタートアップフォルダへの手動追加
そもそもアプリやツールのバグだったら、スタートアップフォルダに新しいものを入れてあげれば解決することもあります。
- 「Windows」キー + 「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。
- 「shell:startup」と入力し、Enterキーを押します。これでスタートアップフォルダが開きます。
- スタートアップに追加したいアプリのショートカットを作成し、このフォルダにドラッグ＆ドロップします。
手順4.レジストリの編集
- 「Windows」キー + 「R」キーを押し、「regedit」と入力してEnterキーを押します。これでレジストリエディタが開きます。
- スタートアップに関連するキーを慎重に探します。例えば、「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run」 などです。
- 必要に応じて、新しいキーを作成したり、既存の値を編集します。ただし、レジストリの編集はリスクが伴うため、変更前には必ずバックアップを取ることをお勧めします。
これらの手順を実行することで、Windows 11のスタートアップ問題を解決することが期待できます。ただし、特にレジストリの編集は慎重に行い、不明な点があれば専門家に相談することをお勧めします。
まとめ
Windows 11でスタートアップアプリが起動しない問題は、上記の方法を試すことで解決可能です。ただし、レジストリの編集は慎重に行う必要があります。また、システムファイルの破損が疑われる場合は、SFCやDISMスキャンを実行して修復を試みてください。これらの手順により、スタートアップの問題が解消されることを期待します。
では、最後に本記事の内容をサクッとまとめてお別れとなります。
簡単まとめ
- スタートアップ問題の原因：不完全なアプリインストール、レジストリ設定の誤り、UAC（ユーザーアカウント制御）の問題が主な原因。
- 解決策：タスクマネージャーでスタートアップアプリのステータス確認、SFCとDISMスキャン実行、スタートアップフォルダへの手動追加、レジストリの編集。
- 具体的手順：タスクマネージャーでスタートアップアプリを有効化、システムファイルの修復、スタートアップフォルダにショートカット追加、レジストリエディタでの設定変更。
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