PowerPointでプレゼンテーションを作成する際、図や画像に「代替テキスト」を設定することがあります。これは視覚に障害のある方がスクリーンリーダーを使って内容を理解するための重要な機能です。しかし、PDFに変換する際など、代替テキストが不要な場合もあります。そんな時に便利なのが、代替テキストを一括で削除する方法です。
本記事では、初心者の方でも安心して実行できる方法を、わかりやすく解説します。
代替テキストとは?
代替テキスト(Altテキスト)は、画像や図形などの視覚的なコンテンツに対して、内容を文字で説明するものです。これにより、視覚に障害のある方がスクリーンリーダーを使って内容を理解することができます。
例えば、プレゼンテーションに「売上グラフ」の画像がある場合、その代替テキストとして「2025年の売上推移グラフ」と設定することで、視覚に障害のある方にも内容が伝わります。
代替テキストを削除する理由
代替テキストはアクセシビリティ向上のために重要ですが、以下のような場合には削除したいことがあります
* PDFに変換した際、不要な情報として表示される
* プレゼンテーションの内容が変更され、以前の代替テキストが不要になった
* プライバシーやセキュリティの観点から、不要な情報を削除したい
代替テキストを一括削除する方法
PowerPointでは、VBA(Visual Basic for Applications)を使用して、プレゼンテーション内のすべての代替テキストを一括で削除することができます。以下の手順で実行できます
- PowerPointを開きます。
- 「開発」タブを表示します。
- 「ファイル」メニューから「オプション」を選択します。
- 「リボンのユーザー設定」を選択し、「開発」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
- 「開発」タブから「Visual Basic」をクリックします。
- VBAエディタが開いたら、「挿入」メニューから「標準モジュール」を選択します。
- 以下のコードをコピーして貼り付けます
Sub DeleteAllAltText()
Dim sld As Slide
Dim shp As Shape
For Each sld In ActivePresentation.Slides
For Each shp In sld.Shapes
shp.AlternativeText = ""
shp.Title = ""
Next shp
Next sld
MsgBox "すべての代替テキストを削除しました。"
End Sub
- 「実行」ボタンをクリックしてマクロを実行します。
- 処理が完了すると、メッセージボックスで「すべての代替テキストを削除しました。」と表示されます。
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