Linuxサーバーの管理者や運用担当者なら、リソースの使用状況を定期的にチェックすることが重要です。しかし、毎回手動で確認するのは面倒ですよね。そんなあなたに最適なのが、Linuxのコマンドを使って「1分おき」にCPUやメモリの使用率を自動で記録する方法です。この記事では、効率よくサーバーの負荷状況を記録するための手順を、初心者でも簡単に実行できるように解説します。これで運用が劇的に楽になりますよ！
Linuxコマンドを使って1分おきにリソース使用率を記録する理由
Linuxのイメージ
まず、なぜ「1分おき」にリソース使用率を記録する必要があるのでしょうか？それは、サーバーの状態をリアルタイムで把握するために非常に有効だからです。サーバーの負荷が急激に上がった際に、その原因を追跡するのは後々のトラブルシューティングに役立ちます。また、長期間のリソース使用状況を記録しておくことで、性能改善の手がかりが得られることもあります。
1分おきの記録がもたらすメリット
- リアルタイム監視 – 問題が発生した際にすぐに気づけるため、迅速に対処できる。
- 問題の早期発見 – サーバーが異常な負荷をかけているとき、その瞬間を逃さず記録できる。
- トラブルシューティングの効率化 – 過去のデータをもとに原因を追跡しやすくなる。
1分おきにリソース使用率を記録する方法
では、実際にどのようにコマンドを使って「1分おき」にCPUやメモリの使用率を記録するのでしょうか？ここでは、手順を順を追って解説します。コマンドの実行結果をCSVファイルに保存することで、後から確認したりグラフ化したりすることが可能です。
必要なコマンドを理解しよう
まず、基本的なコマンドを理解しましょう。使用する主なコマンドは以下の2つです。
topコマンドCPUの使用率をリアルタイムで表示します。
freeコマンドメモリ使用率を確認するために使用します。
これらのコマンドの出力を加工して、CSV形式で保存するためにスクリプトを作成します。
コマンドの実行手順
- 日時を取得するためには、`date`コマンドを使用します。これで「2025-08-04 17:20:33」のように日付と時刻が表示されます。
- CPU使用率を取得するためには、`top`コマンドを使い、アイドル時間を取得します。アイドル時間から100を引いた値がCPUの使用率になります。
- メモリ使用率を計算するには、`free -m`コマンドを使用し、使用メモリと総メモリから使用率を計算します。
- これらのデータを1行にまとめ、CSVファイルに書き込みます。
- cronを利用して、1分おきにこのスクリプトを実行するように設定します。
cronを使って定期的に実行する方法
次に、作成したスクリプトを1分おきに実行するための設定を行います。これには、Linuxのスケジューリングツール「cron」を使用します。
cronの設定方法
- まず、`crontab -e`コマンドでcronの設定ファイルを開きます。
- 次に、以下のようにスクリプトを1分おきに実行する設定を追加します
* * * * * /home/youruser/log_cpu_mem.sh - 設定が完了したら、`crontab -l`コマンドで設定内容を確認します。
これで、スクリプトが1分おきに実行されるようになります。
よくある質問
cronの設定でエラーが発生した場合、どう対処すればよいか？
cronの設定でエラーが発生する場合、設定ファイルの記述ミスやパスの指定ミスが原因であることが多いです。まず、実行したいスクリプトのパスが正しいか、スクリプトに実行権限があるかを確認してください。
CSVに記録したデータをグラフ化する方法は？
CSVファイルに記録したデータは、ExcelやGoogleスプレッドシートを使って簡単にグラフ化できます。これにより、リソース使用率の推移を視覚的に確認することができます。
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まとめ
今回は、Linuxコマンドを使用して「1分おき」にCPUとメモリの使用率を記録する方法について解説しました。サーバーの負荷状況を定期的に監視することは、運用の効率化やトラブルの早期発見に繋がります。特に、定期的に記録することで過去のデータをもとに分析や改善が行えるため、運用における強力な武器となります。
今すぐ試してみて、あなたのサーバー運用をさらに効率化しましょう！
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