「iPhoneをアップデートしたら、なぜか自宅なのに操作できなくなった……」そんな悲劇が、もうすぐあなたのiPhoneにも起きるかもしれません。
iOS26.4は、執筆時点(2026年3月22日)でリリース候補版(RC)が公開されており、最短で明日・明後日にも一般公開される見込みです。そしてこのアップデートには、ほとんどのユーザーが気づいていない「大きな仕様変更」が隠れています。それが、「盗難デバイスの保護(Stolen Device Protection)」の強制有効化です。
セキュリティが強化されるのは嬉しいけれど、「自宅なのに1時間待たされた」「Apple Mapsは家だとわかっているのに、なぜ弾かれるの?」という困惑の声も世界中で相次いでいます。
この記事では、iOS26.4の盗難デバイス保護について、なぜ強制オンになるのか、どんなトラブルが起きうるのか、そして今すぐできる対策まで、初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。アップデート前にこれを読んでおけば、1時間のロックに泣かされることはありません。
- iOS26.4は2026年3月23日ごろに正式リリース予定で、盗難デバイスの保護が全ユーザーに自動で有効化される。
- 自宅や職場でも「馴染みの場所」と認識されない不具合が起きており、日本の都市環境では特に注意が必要。
- アップデート前に「重要な場所」の設定を確認するだけで、ほとんどのトラブルを未然に防げる。
- 「盗難デバイスの保護」とはそもそも何なのか?
- iOS26.4で何が変わるのか?強制オンの衝撃
- 「自宅なのにロックされた」問題の真相と日本特有のリスク
- アップデート前に今すぐやるべき確認と設定手順
- 競合記事が教えない3つの「知らなかった!」ポイント
- Face IDが認識しないときに「1時間待ち」が発動する最悪の連鎖を防ぐ方法
- ショートカットアプリで作る「盗難対策オートメーション」完全ガイド
- iOS26.4以降で「絶対にやってはいけない」3つのNG行動
- 「探す」アプリと盗難デバイス保護の最強コンビ活用法
- 盗難デバイス保護に関するリアルな「あるある」体験談と解決策
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- iOS26.4の盗難デバイス保護に関するよくある疑問
- まとめ
「盗難デバイスの保護」とはそもそも何なのか?
まず、この機能をまったく聞いたことがないという方のために、簡単に説明します。
盗難デバイスの保護とは、2024年初頭にiOS17.3で登場したiPhoneのセキュリティ機能です。これ、実は私も最初に「なんか難しそう」と感じて素通りしてしまった機能なんですが、中身を知ると「なぜ今まで使ってなかったんだろう」と思えるくらい重要なものです。
事の発端は、世界中で急増したある巧妙な盗難手口でした。犯人はターゲットのiPhoneユーザーをカフェや電車の中でひそかに観察し、パスコードを盗み見します。その後、iPhoneを物理的に奪う。パスコードさえ知っていれば、銀行口座の残高を全額引き出したり、Apple IDのパスワードを変更してアカウントを乗っ取ったり、「探す(Find My)」をオフにして追跡不能にすることまでできてしまうのです。
これに対抗するために生まれたのが盗難デバイスの保護です。この機能を有効にすると、iPhoneが「馴染みのない場所」にいると判断した際に、パスコードだけでは重要な操作を完了できなくなります。Face ID(顔認証)またはTouch ID(指紋認証)による生体認証が必須になり、それに加えて一部の操作では「1時間の待機時間(セキュリティ遅延)」が課されます。
つまり、泥棒があなたのパスコードを知っていても、あなたの顔や指紋がなければ、iPhoneを乗っ取れなくなるわけです。
iOS26.4で何が変わるのか?強制オンの衝撃
ここからが本題です。iOS26.4の最大の変更点は、これまで「使いたい人だけが手動でオンにする」オプション機能だった盗難デバイスの保護が、アップデート後に全ユーザーへ自動的に有効化されるという点です。
iOS17.3でこの機能が登場したとき、Appleは「セキュリティ意識の高い人向けの選択肢」として任意設定にしていました。その結果、実際にオンにしていたユーザーはごく一部にとどまりました。Appleはこの現実を問題視し、「ユーザーが設定を知らなくても守られる仕組み」への転換を決断したのです。
世界的なiPhoneの盗難被害は年々増加しており、単なる端末の盗難にとどまらず、銀行詐欺や個人情報の流出につながるケースが後を絶ちません。Appleは、OSレベルで強制的にユーザーを守る方向に大きく舵を切りました。
iOS26.4アップデート後に自動適用される主な変更点は以下の通りです。
| 変更内容 | 詳細 |
|---|---|
| 生体認証の必須化 | パスワードアプリの閲覧、クレジットカード情報の確認など、重要な操作でFace ID/Touch IDが必須になり、パスコードだけでは代用できなくなる。 |
| 1時間のセキュリティ遅延 | Apple IDのパスワード変更、信頼済みデバイスの削除、回復キーの設定変更などは、生体認証→1時間待機→再度生体認証という手順が必要になる。 |
| 自動有効化 | 以前は手動でオンにする必要があったが、iOS26.4へのアップデート後に自動的にオンになる(2段階認証が有効なアカウントが対象)。 |
なお、重要な補足として、2段階認証(2FA)をオフにしているアカウントでは、この機能は自動有効化されません。ただし、2段階認証はAppleアカウントのセキュリティの基本中の基本ですので、この機会にぜひオンにしておくことを強くおすすめします。
「自宅なのにロックされた」問題の真相と日本特有のリスク
さて、ここが多くの人が不安に感じる部分です。この機能には「馴染みの場所(Familiar Locations)」という概念があり、自宅や職場など、普段よく使う場所では追加の認証なしに通常どおり操作できる仕組みになっています。いわば「信頼できる場所ではガードを緩める」わけです。
しかし、世界中のユーザーから「家にいるのに、家だと認識してくれない!」という声が多数寄せられています。実際、あるユーザーは「Apple Mapsでは自宅と表示されているのに、セキュリティ機能だけが拒否する」という摩訶不思議な状況に陥ったと報告しています。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
iPhoneが馴染みの場所を判断するのは、「重要な場所(Significant Locations)」という機能です。これはGPS、Wi-Fi、その他のセンサー情報を組み合わせて、iPhoneが独自に「あなたがよくいる場所」を学習・記録する仕組みです。この場所情報はAppleのサーバーには送られず、デバイス内だけで処理されるため、ユーザーが直接「ここが自宅です」と指定することができません。
ここで問題になるのが、日本特有の環境です。
東京や大阪といった大都市の高層ビル群は、GPSの精度を著しく低下させることがあります。地下鉄や地下街では電波が不安定になります。また、駅周辺や商業施設の密集エリアでは、近隣の公共Wi-Fiが干渉してiPhoneの位置判定を狂わせることがあります。
さらに、新しいiPhoneへの機種変更直後や、iOSをクリーンインストールした直後は、iPhoneがまだ「重要な場所」を学習し直している最中のため、自宅にいても馴染みの場所と認識されないケースがあります。
加えて、気をつけたいのが「重要な場所」の設定がオフになっているケースです。プライバシーを気にしてこの設定をオフにしている場合、iPhoneは馴染みの場所を一切学習できません。その結果、自宅にいても常に「見知らぬ場所」として扱われ、操作のたびに生体認証を求められることになります。
アップデート前に今すぐやるべき確認と設定手順
大丈夫、ここさえ押さえれば安心です!iOS26.4が配信される前に、以下の3ステップを確認しておくだけで、不意なロックのリスクを大幅に下げられます。
ステップ1「重要な場所」の設定を確認する
- 「設定」アプリを開き、「プライバシーとセキュリティ」をタップする。
- 「位置情報サービス」→「システムサービス」→「重要な場所」の順に進む。
- スイッチがオンになっているか確認し、リストに自宅や職場が「よく訪れる場所」として登録されているかチェックする。
もしリストに自宅が出てこない場合は、しばらく自宅でiPhoneを使い続けることで自然に登録されていきます。焦らず数日待つのがポイントです。
ステップ2セキュリティ遅延の設定を「馴染みの場所以外」にする
- 「設定」→「Face IDとパスコード」を開く。
- 「盗難デバイスの保護」の項目を探す。
- 「セキュリティ遅延を必要とする」の設定が「馴染みの場所以外」になっているか確認する(「常に」になっていると、自宅でも1時間待ちが発生してしまう)。
ステップ3iPhoneを売却・修理に出す前には必ずオフにする
これは多くの人が見落としがちな重要な注意点です。盗難デバイスの保護がオンの状態でiPhoneをAppleStore等に持ち込んだり、下取りに出したりすると、馴染みの場所以外では設定変更に1時間かかるため、スタッフも困ってしまいます。売却・修理前には必ず自宅でこの機能をオフにしてから出かけましょう。
競合記事が教えない3つの「知らなかった!」ポイント
「2段階認証をオフにしている人は自動有効化されない」という事実
「iOS26.4にアップデートしたのに、なぜか盗難デバイスの保護がオンにならなかった」という声が一部で聞かれる可能性があります。その理由は、この機能の自動有効化は2段階認証が有効なAppleアカウントのみが対象だからです。2段階認証なしでは、どれだけ強力な盗難保護を設けても、アカウント自体が乗っ取られるリスクがあります。2段階認証のオンは、セキュリティの大前提です。
「セキュリティ遅延を常に有効」にするとさらに強固になる
多くの解説記事では「馴染みの場所以外でセキュリティ遅延が発動する」とだけ書かれています。しかし実は、設定を「常に(Always)」に変更することで、自宅や職場であっても1時間の遅延を必須にすることができます。これは、自宅に侵入した窃盗犯や、家族によるアカウント操作を防ぎたい場合などに有効な選択肢です。デフォルトは「馴染みの場所以外」なので、一般ユーザーには通常これで十分ですが、選択肢として知っておくと役立ちます。
「Face IDが失敗したときにパスコードで代用できなくなる」のはパスワードアプリだけではない
「生体認証が必須になる」と聞くと、「Face IDが認識しなかったときはどうすればいいの?」と不安になる方も多いはずです。盗難デバイスの保護がオンの状態では、パスワードアプリの閲覧、クレジットカード情報の確認、Apple Cash・Savingsの送金操作、新しいデバイスへの移行(クイックスタート)などが、生体認証なしでは一切できなくなります。Face IDが連続して失敗する場合は、一度ロック解除をやり直すか、Face IDの登録を更新することを検討してください。
Face IDが認識しないときに「1時間待ち」が発動する最悪の連鎖を防ぐ方法
実はこれ、iOS26.4の盗難デバイス保護が強制オンになったことで、格段に起きやすくなる「現実のトラブル」です。想像してみてください。朝、急いでいるときにFace IDが何度試しても反応せず、パスコードを入れようとしたら「盗難デバイスの保護が有効です。パスコードは使用できません」と表示される……。そしてそのまま1時間ロックというシナリオ。笑えません。
これを防ぐためには、日常的にFace IDを正常な状態に保つメンテナンスが不可欠です。
Face IDが突然認識しなくなる原因として、実際によく体験するケースをいくつか挙げます。まず多いのがTrueDepth(トゥルーデプス)カメラの汚れです。TrueDepthカメラとはiPhone上部に搭載された顔認証専用の高精度カメラシステムのことで、皮脂やホコリが少し積もるだけで認識率がガタ落ちします。眼鏡用のマイクロファイバークロスで、週に一度は画面上部をやさしく拭くだけで改善するケースが非常に多いです。
次によくあるのがスクリーンプロテクターによる干渉です。ノーブランドの格安フィルムは、カメラ周辺の赤外線センサーを遮断してしまうことがあります。「貼り替えたらFace IDが認識しなくなった」というのはAppleコミュニティでも非常によく見られる報告です。この場合はフィルムを一度剥がして試してみてください。
また、「代替の容姿」機能を活用するというテクニックを知らない方がとても多いです。これは「設定」→「Face IDとパスコード」→「代替の容姿を設定」から登録できる機能で、たとえばメガネをかけている状態とかけていない状態、または帽子をかぶったときの顔を両方登録しておくことができます。見た目がいつも同じでも、照明が暗い部屋や、横になりながら使うときの角度などで認識しづらくなることがあるため、複数パターンの登録がおすすめです。
iOSアップデート直後にFace IDが動かなくなったという経験がある方も多いはずです。これはソフトウェアの一時的な不具合が多く、端末を強制再起動するだけで直ることがほとんどです。iPhone8以降の場合、音量アップボタンを押してすぐ離す→音量ダウンボタンを押してすぐ離す→サイドボタンを長押しして画面が消えるまで待つ、という手順で強制再起動できます。この「3ステップ再起動」は、Face ID不具合の応急処置として覚えておいて損はありません。
ショートカットアプリで作る「盗難対策オートメーション」完全ガイド
iPhoneには純正の「ショートカット(Shortcuts)」アプリが最初から入っています。このアプリを使うと、ある条件が満たされたときに自動でアクションを実行する「オートメーション(自動化)」を無料で設定できます。盗難デバイス保護と組み合わせると、セキュリティが二重・三重に強化されます。
「飛行機モードをオンにしたら自動でオフにする」オートメーション
泥棒が最初にやることのひとつが、iPhoneの「機内モード(飛行機モード)」をオンにして「探す(Find My)」の追跡をオフにすることです。コントロールセンターはロック画面からでも操作できるため、パスコードなしでこれが実行できてしまいます。
この穴をふさぐショートカットオートメーションの作り方は以下の通りです。
- 「ショートカット」アプリを開き、下部の「オートメーション」タブをタップする。
- 右上の「+」ボタンをタップし、「機内モード」を選択する。
- 「オンになったとき」を選択し、「すぐに実行」をオンにして、「実行時に通知」はオフにする(泥棒に気づかれないために重要)。
- 「アクションを追加」から「機内モードを設定」を選び、「オフ」に設定する。
- 続けて「画面をロック」アクションも追加する。
- 「完了」を押して保存する。
これで、誰かが機内モードをオンにしようとした瞬間、iPhoneが自動で機内モードをオフに戻しながら画面をロックします。追跡を止められにくくなるわけです。なお、飛行機に乗る際はこのオートメーションを一時的に「実行しない」に切り替えることをお忘れなく。
「自宅Wi-Fiを離れたらメッセージを自動送信する」オートメーション
これは家族と共有している方や、子どものiPhone管理に役立つ応用テクニックです。自宅のWi-Fiから切断されたタイミングを「iPhoneが外出した」トリガーとして使い、家族にメッセージを送る設定ができます。
- 「ショートカット」アプリ→「オートメーション」→「+」をタップする。
- 「Wi-Fi」を選択し、自宅のWi-Fi名を選んで「接続を解除したとき」を選ぶ。
- 「メッセージを送信」アクションを追加し、送信先と本文(例「iPhoneが外に出ました」)を設定する。
- 「すぐに実行」を選んで保存する。
「ロックされていないiPhoneを盗まれたときの緊急対処オートメーション」
もっとも怖いシナリオは、画面が開いたまま(アンロック状態で)iPhoneを奪われることです。盗難デバイス保護はパスコードによる認証を制限しますが、すでにアンロックされている状態では意味をなしません。
こういった状況の備えとして、Apple Watch(アップルウォッチ)を持っている方には特におすすめのテクニックがあります。「集中モード」と「ショートカット」を組み合わせて「緊急ロックモード」を作っておくと、Apple Watchから手首のタップだけでiPhoneを強制ロックできるようになります。
設定の概要は以下の通りです。
- 「設定」→「集中モード」から新しい集中モードを作成し、「盗難警戒」などと名前をつける。
- 「デバイス間で共有」をオンにする(これでApple WatchからもFocusを操作できる)。
- 「ショートカット」アプリのオートメーションで「集中モード盗難警戒がオンになったとき」をトリガーに設定する。
- アクションとして「画面をロック」「機内モードをオフ」「Bluetooth・Wi-FiをオンにするアクションをWi-Fi」を順に追加する。
Apple Watchからこの集中モードをオンにするだけで、iPhoneが自動でロックされ、かつ機内モードがオフのまま維持されるため、「探す」での追跡が続けられます。
iOS26.4以降で「絶対にやってはいけない」3つのNG行動
セキュリティを高める設定をしたあと、逆に自分が困る羽目になる行動があります。特にiOS26.4以降の強制有効化を知らないままやってしまうと、かなり焦ることになるので要注意です。
NG行動その1カフェや駅でiPhoneをApple IDの重要操作に使う
たとえば「今すぐApple IDのパスワードを変えたい」と思っても、自宅や職場以外の場所では1時間の待機が発生します。モバイル決済の設定変更、信頼済みデバイスの追加・削除なども同様です。これらの作業は必ず自宅か職場で行う習慣を持ちましょう。
NG行動その2修理に出す前にオフにし忘れる
画面割れや水没でApple StoreやYodobashi・ビックカメラの修理コーナーに持ち込む前に、盗難デバイスの保護をオフにしておかないと、修理スタッフが設定確認・リセットをしようとしたときに1時間待ちが発生します。修理を急いでいるときにこれが起きると本当に困ります。修理店に向かう前・自宅で必ずオフにするのが鉄則です。
NG行動その3古いiPhoneを家族に譲る前のオフを忘れる
親や祖父母、子どもに古いiPhoneを渡すとき、盗難デバイスの保護をオンのまま渡してしまうと、新しい持ち主がApple IDを切り替えようとした際に1時間の待機が発生します。渡す前に自宅で設定をオフにし、Apple IDのサインアウト・初期化を行ってから渡しましょう。
「探す」アプリと盗難デバイス保護の最強コンビ活用法
「探す(Find My)」アプリと盗難デバイス保護は、Appleのセキュリティ戦略の両輪です。どちらか片方だけでは不完全で、両方を正しく設定することで初めて本物の防犯効果が生まれます。
紛失モード(Lost Mode)の即時設定を練習しておくことを、私は強くおすすめしています。これ、実際に泥棒に会ってから初めて操作しようとすると、パニックになって手が動かないんです。今のうちに「探す」アプリを開いて、自分のiPhoneを選び、どこに「紛失としてマーク」ボタンがあるか確認しておきましょう。
紛失モードをオンにすると、Apple Payのカードが全停止し、カスタムメッセージと連絡用の電話番号がロック画面に表示されます。盗難デバイス保護と組み合わせれば、泥棒はiPhoneを手に入れても、中のデータにも金融情報にもアクセスできなくなります。まさに「高いだけで使えないブロック」に変わるわけです。
また、「eSIM(イーSIM)への切り替え」も、セキュリティ強化の観点から非常に有効です。物理SIMカードは、ペーパークリップ一本でトレイごと抜き取られてしまいます。SIMさえ抜かれれば、ショートカットの追跡オートメーションも「探す」のモバイル通信もすべて無効化されます。eSIMはデジタル方式で物理的に取り出せないため、SIMを抜く手口に対して根本的な防衛ができます。
| 対策の種類 | 効果のある脅威 | 設定場所 |
|---|---|---|
| 盗難デバイスの保護 | パスコード盗み見→アカウント乗っ取り | 設定→Face IDとパスコード |
| 探す(Find My) | 端末の追跡・遠隔ロック・消去 | 設定→(自分の名前)→探す |
| eSIMへの切り替え | SIM抜き取りによる追跡妨害 | キャリアのアプリやショップで手続き |
| コントロールセンターのロック制限 | ロック画面からの機内モード操作 | 設定→Face IDとパスコード→ロック中のアクセスを許可 |
盗難デバイス保護に関するリアルな「あるある」体験談と解決策
ここでは、実際に多くのユーザーが経験して困惑するリアルな状況と、その対処法を紹介します。
「Apple Watchのペアリングを解除しようとしたら1時間待ちになった」
これ、機種変更時に本当によく起きます。Apple Watchを新しいiPhoneとペアリングするために古いiPhoneとの接続を解除しようとしたとき、馴染みの場所以外(たとえばショップ)にいると1時間の待機が発生することがあります。Apple WatchとiPhoneのペアリング解除も「セキュリティ関連の操作」と見なされる場合があるため、機種変更の前日に自宅でApple Watchとのペアリングを解除してから翌日ショップに向かうのが安全です。
「帰宅直後にFace IDが認識せず、自宅なのにロックされた」
これは「重要な場所」がまだ自宅を学習しきれていない状態で起きます。特に引っ越し直後や、iPhoneをリセットした後によく発生します。この場合、数日から1週間ほど自宅でiPhoneを使い続けることで自動的に解消されます。急いでいる場合は、設定の「セキュリティ遅延」を一時的に「常に」から「馴染みの場所以外」に変更し、さらに「重要な場所」の設定をオンにして様子を見ましょう。
「マスクをしたままFace IDが動かず、パスコードも入れられないパニック」
実はiOS15.4以降のiPhoneでは、マスク着用時でもFace IDでロック解除ができる機能があります(iPhone12以降が対象)。「設定」→「Face IDとパスコード」→「マスク着用時Face ID」から有効にできます。ただし、この機能ではApp Storeの購入認証などには使えず、ロック解除に限られる点に注意が必要です。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで読んでくれた方には正直に言います。
iOS26.4の盗難デバイス保護の強制有効化は、方向性としては100点満点だと思っています。ただ、「馴染みの場所の精度」という一点だけが、現時点ではまだ甘い。GPSの電波が安定しない日本の都市環境で、アップデート直後にいきなり自宅でロックされるリスクは現実的にあります。
だから個人的にぶっちゃけると、今すぐやるべき最優先事項は「設定アプリを開いて重要な場所を確認するだけ」です。「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→「システムサービス」→「重要な場所」、これを今日開いて自宅が載っているか確認する。これだけで9割のトラブルは未然に防げます。
そして機種変更やiPhoneの修理を予定している方は、「自宅で盗難デバイスの保護をオフにしてから出かける」というたった一手間を習慣化するだけで、ショップでの待ち時間問題は完全に回避できます。
さらに欲をいえば、ショートカットの「機内モード対策オートメーション」を設定してeSIMに移行しておけば、盗難デバイス保護・探す・オートメーションの三層防衛が完成します。泥棒の立場から見れば「このiPhoneは絶対に盗んでも使えない」というシグナルを無言で発信できるわけで、これ自体が抑止力になります。
セキュリティって、難しく考えれば考えるほど結局やらなくなるんです。まずは今日、「重要な場所」の確認だけ。1分もかかりません。それが、iOS26.4で自分を守るいちばんシンプルで確実な一歩です。
iOS26.4の盗難デバイス保護に関するよくある疑問
アップデート後に機能をオフにすることはできますか?
はい、できます。「設定」→「Face IDとパスコード」→「盗難デバイスの保護」からいつでも無効化できます。ただし、自宅や職場など馴染みの場所以外でオフにしようとすると、1時間のセキュリティ遅延が発動します。オフにしたい場合は、必ず自宅や職場など馴染みの場所にいる状態で操作してください。
iPhoneを機種変更するときはどうしたらいいですか?
機種変更の前に、必ず自宅で盗難デバイスの保護をオフにしてからショップに向かいましょう。新しいiPhoneにデータを移行した後は、改めて設定をオンに戻すことをおすすめします。なお、iCloudバックアップや端末間の直接転送でデータを移行した場合、設定もそのまま引き継がれますが、新しい端末が馴染みの場所を再学習するまで少し時間がかかります。
「重要な場所」はどこで確認できますか?
「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→「システムサービス」→「重要な場所」から確認できます。ここに自宅や職場がリストに表示されていれば、その場所では追加認証なしに通常操作が可能です。表示されていない場合は、しばらく日常的にiPhoneをその場所で使い続けることで自動的に登録されます。
iOS26.4の正式リリースはいつですか?
2026年3月18日にリリース候補(RC)版が開発者・パブリックベータテスターに配信されており、正式リリースは2026年3月23日〜24日ごろが最も有力です。対応機種はiPhone11以降のすべてのモデルで、iPhone17シリーズ、iPhone Air、iPhone17eも含まれます。
まとめ
iOS26.4の「盗難デバイスの保護」の強制有効化は、Appleがこれまでで最も踏み込んだセキュリティ強化のひとつです。世界中でiPhoneを狙った盗難・詐欺被害が増え続ける中、「知っている人だけが安全」な時代から「全員がデフォルトで守られる」時代への移行は、正しい方向性だと言えます。
一方で、GPSや位置情報の精度に依存した「馴染みの場所」判定には、特に日本の都市環境でまだ課題が残っています。アップデート直後に自宅で突然ロックされるという事態を避けるために、今日のうちに「重要な場所」の設定確認と「盗難デバイスの保護」の現在の状態チェックを済ませておきましょう。
iPhoneの中には、銀行情報、連絡先、写真、パスワード──生活のすべてが詰まっています。この機能をうまく使いこなして、大切なデータをしっかり守ってください。iOS26.4のリリースは明日にも迫っています。今すぐ設定を確認するのが、最善の備えです。





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