Excelで集計を行うとき、SUMIF 関数は非常に便利なツールですが、ただ単に合計を出すだけでは物足りないという方も多いのではないでしょうか？特に複数の条件を基にした集計が必要な場合、従来の方法では手間がかかり、時間がかかってしまいます。しかし、ExcelのSUMIF関数とSUMIFS関数を駆使すれば、これらの複雑な集計も一瞬で処理できるのです。今回は、SUMIF関数の基本から複数条件を設定する方法、そしてより効率的な活用法を徹底解説します！
Excel SUMIF 関数の基本を押さえよう
Excelのイメージ
SUMIF関数は、指定した条件に一致するセルの合計を求める関数です。まずは基本の使い方を理解し、その後に複数条件を扱う方法を学びましょう。
SUMIF関数の基本構文
SUMIF関数を使うときの基本的な構文は以下の通りです
- =SUMIF(範囲, 条件, )
範囲: 条件をチェックするセルの範囲。
条件: どの値を集計するかを決める条件。例えば「>10」「”東京”」など。
: 集計対象となるセルの範囲。省略すると、範囲と同じ範囲が使われます。
この基本構文を使うことで、例えば売上データや商品別の集計など、特定の条件に基づいたデータを素早く算出することができます。
実際の例日付別合計を求める
例えば、家計簿のデータを使って、日付ごとの合計を求める場面を考えましょう。
- 条件範囲（A列）の「日付」を基準に合計を出す。
- 条件として「2024/9/10」を指定。
- 合計範囲（F列）の「合計金額」を集計する。
これにより、「2024/9/10」の合計がすぐに計算できます。
SUMIFS関数を使って複数条件に対応
複数条件を扱いたい場合は、SUMIF関数だけでは対応しきれません。そこで登場するのが、SUMIFS関数です。この関数では、最大127個の条件を設定できます。
SUMIFS関数の基本構文
SUMIFS関数の構文は以下のようになります
- =SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, , , …)
合計範囲: 集計する範囲（必須）。
条件範囲1, 条件範囲2, …: 条件を適用する範囲。
条件1, 条件2, …: 条件を指定します（数値や文字列）。
これにより、例えば「日付」と「商品カテゴリー」など、複数の条件に基づいてデータを集計することができます。
実際の例日付と商品カテゴリー別に集計する
家計簿のデータを例に、商品の「果物」と「飲料」の合計を、日付ごとに集計する方法を考えてみましょう。
- 合計範囲として「F列」を指定。
- 条件範囲1として「A列」（日付）、条件1として「2024/9/10」を指定。
- 条件範囲2として「B列」（商品カテゴリー）、条件2として「果物」や「飲料」を指定。
この方法で、指定した日付とカテゴリーに合った合計金額を簡単に求めることができます。
さらに便利な活用法！AND条件とOR条件の使い分け
複数条件を指定する場合、AND条件やOR条件を使い分けることができます。
AND条件すべての条件を満たす場合
AND条件では、すべての条件が満たされるデータのみを集計します。例えば、「2024/9/10」において、カテゴリーが「果物」である場合の集計です。
OR条件いずれかの条件を満たす場合
OR条件では、いずれかの条件を満たすデータを集計します。例えば、同じ日付で「果物」または「飲料」のどちらかに該当する場合の集計を行います。この場合、波括弧を使って条件を設定します。
- 条件1「果物」または「飲料」と入力。
- セルに直接数式を記述して、条件を指定。
Excel SUMIF 関数に関する疑問解決
Q1: SUMIF関数とSUMIFS関数の違いは何ですか？
SUMIF関数は1つの条件のみを指定できますが、SUMIFS関数は複数の条件を指定でき、より複雑な集計が可能です。
Q2: SUMIF関数を使用する際、範囲を絶対参照にした方がいい理由は？
範囲を絶対参照（$A$2:$A$13）にすることで、数式を他のセルにコピーした際に参照範囲が固定され、エラーを防ぐことができます。
Q3: SUMIFS関数で複数条件を設定する際の注意点は？
条件を設定する順番に注意しましょう。引数の順番を間違えるとエラーになるので、構文を確認しながら入力しましょう。
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まとめ
ExcelのSUMIF関数とSUMIFS関数は、複雑なデータ集計を効率よく行うために欠かせない強力なツールです。基本的な使い方から、複数条件を設定してAND条件やOR条件を使い分ける方法までを学ぶことで、業務効率を大幅に改善できます。特に、SUMIFS関数は高度な集計を簡単にこなせるので、覚えておくと便利です。
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