Excelを使っていると、「条件に合った数値だけを合計したい！」というシーンが何度も訪れるはずです。例えば、「営業成績が50万円を超えた月の売上合計を計算したい」「特定の商品カテゴリにおける売上をまとめたい」といったような場面です。こんな時、あなたが使うべきは「Excel SUMIF 関数」です。でも、ただ使い方を覚えるだけでは、実は最大の効果を引き出せていないかもしれません。この記事では、初心者でもわかりやすく、さらに一歩進んだ使い方やちょっとしたコツを紹介します。
SUMIF関数とは？基本的な使い方をおさらい
Excelのイメージ
まずは「SUMIF関数」を正しく理解しましょう。SUMIF関数は、指定した範囲内のデータから条件に一致するものを合計する関数です。具体的には以下の構文で使います
SUMIF(範囲, 検索条件, 合計範囲)
それぞれの項目は以下の意味です
範囲条件を適用したいセル範囲
検索条件どんな条件で合計を出すか（例えば「売上が50万円以上」など）
合計範囲合計を求めるセル範囲（この範囲内の値が合計されます）
例えば、A列に商品名、B列に売上額がある場合、「特定の商品だけの売上合計を出す」という使い方ができます。
SUMIF関数を使う基本の流れ
- Excelを開いて、合計したいデータを用意します。
- SUMIF関数を入力します。
- 「範囲」に条件を適用するセル範囲、「検索条件」に条件を入力します。最後に「合計範囲」を指定して計算します。
上級者向け！SUMIF関数をもっと活用するテクニック
SUMIF関数には、基本的な使い方以外にもさまざまな応用方法があります。ここでは、その中でも特に役立つ技をいくつかご紹介します。
複数の条件で合計を求める方法
「SUMIF」関数は1つの条件で使うのが基本ですが、「複数の条件」を組み合わせて合計を求めたい場合には「SUMIFS関数」を使います。例えば、「売上が50万円以上で、かつ地域が東京の売上合計」を計算したい時には、この関数が便利です。
SUMIFS(合計範囲, 範囲1, 検索条件1, 範囲2, 検索条件2, …)
これで、複数の条件を組み合わせた集計ができます。
ワイルドカードを使ってあいまいな条件を設定する
SUMIF関数では、検索条件にワイルドカード（* や ?）を使ってあいまいな条件を指定することができます。例えば、商品名に「*A」と入っているすべての商品を合計したい場合には、検索条件に「*A」を使うと、条件に一致するすべてのデータを合計できます。
関数と他の関数を組み合わせるテクニック
SUMIF関数は単独で使うだけでなく、他の関数と組み合わせることで、より柔軟な集計が可能になります。例えば、合計する前に「IF」関数で条件を追加して、特定の条件を満たす場合にのみSUMIFを適用するといった方法です。
Excel SUMIF 関数に関するよくある疑問
ExcelのSUMIF関数に関して、使っていると「こんな時はどうすれば？」と思う疑問が湧くことも多いです。ここではよくある質問とその解決策を紹介します。
Q1: 数値が正しく合計されない場合、どうすれば良いか？
SUMIF関数で数値が正しく合計されない場合、まず確認すべきは「検索条件」の設定です。例えば、「=」や「>」などの演算子を使う場合、文字列として入力していないかをチェックしてください。また、数値が文字列として入力されている場合も、数値が合計されないことがあります。このような場合は、セルの書式を見直しましょう。
Q2: SUMIF関数で「合計範囲」が空のセルも含まれてしまう時は？
合計範囲に空のセルが含まれてしまう場合は、条件に合ったセルを絞り込むために、「IFERROR」や「ISBLANK」などの関数を組み合わせてエラーを防ぐことができます。こうした関数を使うことで、不要な空白を除外できます。
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まとめ
ExcelのSUMIF関数は、条件に一致する数値を合計する非常に便利なツールです。しかし、基本的な使い方を覚えただけでは、本当の力を発揮することはできません。今回紹介したように、複数条件での集計やワイルドカードを使った条件指定、他の関数との組み合わせなど、少し工夫するだけで、より高度な操作が可能になります。これらのテクニックを覚えることで、あなたのExcelスキルは格段に向上することでしょう。
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