Excelを使っていて「特定の文字やキーワードを含むワークシートを一瞬で数えたい」と思ったことはありませんか？たとえば「売上」という名前が入っているシートだけを数えたい、特定の文字列が入ったシートを効率的に整理したい、そんなニーズは多くのビジネスパーソンに共通しています。しかし、多くの記事では断片的なVBAコードや有料アドインの紹介にとどまり、本当に実務で使えるノウハウが体系的にまとまっていません。この記事では初心者でも迷わず実践できる「excel 特定 の 文字 カウント VBA」活用法を、基礎から応用まで圧倒的にわかりやすく解説します。
なぜ「特定の文字カウント」が必要なのか
Excelのイメージ
現場で直面する課題
日常的にExcelを使っていると、プロジェクトや月ごとのデータがどんどん増え、シート数が膨大になります。その中から特定のキーワードを含むシートだけを瞬時に把握したい場面は非常に多いです。
例えば営業部なら「顧客A」「顧客B」とシートを分けて管理している場合、ある顧客に関するシート数を即座に確認できれば作業効率は格段に向上します。
手作業での限界
シートを1つずつ目視確認して数える方法は、数が少なければ対応できますが、数十や数百シートとなると現実的ではなく人的ミスも発生します。だからこそ、VBAによる自動化が真価を発揮するのです。
VBAを使った基本的な解決方法
準備と環境設定
まずはVBAの開発環境を整えましょう。ExcelでAlt + F11を押すとVBAエディタが開きます。ここでモジュールを挿入し、コードを記述していきます。
コード例特定の文字で始まるシートを数える
次のコードは、ワークブック内で「KTE」で始まるシート名を持つワークシート数をカウントするものです。
vba
Sub CountSheetsStartingWithKTE()
Dim ws As Worksheet
Dim count As Integer
count = 0
For Each ws In ThisWorkbook.Sheets
If Left(ws.Name, 3) = "KTE" Then
count = count + 1
End If
Next ws
MsgBox "KTEで始まるシート数は " & count & " です。"
End Sub
コード例特定の文字を含むシートを数える
シート名に「KTE」という文字列をどこかに含む場合を数えたいときは以下です。
vba
Sub CountSheetsContainingKTE()
Dim ws As Worksheet
Dim count As Integer
count = 0
For Each ws In ThisWorkbook.Sheets
If InStr(ws.Name, "KTE") > 0 Then
count = count + 1
End If
Next ws
MsgBox "KTEを含むシート数は " & count & " です。"
End Sub
このように「始まり」と「含む」でアプローチを変えることで、より柔軟な集計が可能になります。
応用編より実務的なテクニック
ユーザーが入力した文字で柔軟に検索
固定の「KTE」だけでなく、任意の文字列を入力して検索できると汎用性が増します。以下のようにInputBoxを組み合わせればOKです。
vba
Sub CountSheetsByInput()
Dim ws As Worksheet
Dim keyword As String
Dim count As Integer
keyword = InputBox("検索したい文字列を入力してください")
count = 0
For Each ws In ThisWorkbook.Sheets
If InStr(ws.Name, keyword) > 0 Then
count = count + 1
End If
Next ws
MsgBox keyword & " を含むシート数は " & count & " です。"
End Sub
結果を表形式でまとめる
単に数を表示するだけでなく、どのシートが該当するか一覧で示すとさらに便利です。以下の表形式で結果を出力すれば、次のアクションに活かしやすくなります。
| 番号 | シート名 |
|---|---|
| 1 | 売上_1月 |
| 2 | 売上_2月 |
このように結果をワークシート上に直接出力することで、見やすさと実用性が一気に高まります。
excel 特定 の 文字 カウント VBAに関する疑問解決
Q1: マクロを毎回実行するのが面倒です。自動化できますか？
はい。Workbook_Openイベントにコードを仕込めば、ブックを開いた瞬間に自動でカウントを実行することができます。
Q2: Kutoolsを使うべきですか？
Kutoolsは便利ですが、有料機能が多く環境依存もあります。まずはVBAで自分の業務に必要な処理をカスタマイズするのがおすすめです。
Q3: 大量のシートでも動作が遅くなりませんか？
数百シート程度なら問題ありません。処理速度を上げたい場合は、ScreenUpdatingをオフにするなどの工夫が効果的です。
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まとめ
Excelで特定の文字を含むシートを数える作業はVBAで劇的に効率化できます。
「始まり」と「含む」の両方に対応する基本コードに加え、ユーザー入力による検索や表形式の結果出力などを組み合わせることで、実務に直結する強力なツールとなります。
もし今まで手作業でシートを数えていたなら、今日からVBAを取り入れてみてください。ほんの数行のコードが時間短縮と業務精度の向上をもたらし、Excelを使った作業の質を圧倒的に変えるはずです。
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