ExcelのXLOOKUPでファジーマッチを実現する方法

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Excelを使っていて、「似たような名前や表記の違いでデータを検索したい」と思ったことはありませんか?例えば、「山田太郎」と「ヤマダタロウ」や「山田 太郎」と「山田太郎」のように、表記が微妙に異なるデータをまとめて検索したい場面です。そんなときに役立つのが、Excelの「XLOOKUP(エックスルックアップ)」関数です。

今回は、XLOOKUPを使ってファジーマッチ(曖昧検索)を行う方法について、初心者の方にもわかりやすく解説します。これを読めば、Excelのデータ検索がもっと便利になりますよ!

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目次

Excelのイメージ

Excelのイメージ

XLOOKUPとは?

XLOOKUPは、Excelの新しい検索関数で、特定の値を検索し、対応するデータを返すことができます。従来のVLOOKUPやHLOOKUPよりも柔軟で、使いやすいと評判です。

基本的な使い方

XLOOKUPの基本的な構文は以下の通りです。

excel
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り値範囲, , , )

例えば、社員番号を検索して社員名を取得する場合、以下のように使います。

excel
=XLOOKUP(, B2:B10, C2:C10, "該当なし")

ここで、が検索値、B2\:B10が検索範囲、C2\:C10が戻り値範囲です。

ファジーマッチとは?

ファジーマッチ(Fuzzy Match)とは、完全一致ではなく、類似した文字列を検索する方法です。例えば、「山田太郎」と「ヤマダタロウ」は、見た目は違いますが、意味は同じです。このような場合にファジーマッチを使うと、誤字や表記の違いを気にせずに検索できます。

Excelでのファジーマッチの方法

Excelには、標準でファジーマッチ機能は搭載されていませんが、以下の方法で実現できます。

ここがポイント!

  • Power Queryを使う方法

Power Queryは、Excelに搭載されているデータ変換ツールで、ファジーマッチ機能も備わっています。Power Queryを使うと、複雑なデータの前処理やファジーマッチを簡単に行うことができます。

XLOOKUPでファジーマッチを試す方法

XLOOKUP関数自体には、完全一致や近似一致を指定する機能はありますが、ファジーマッチには対応していません。しかし、以下のような工夫で、ある程度のファジーマッチを試すことができます。

ワイルドカードを使う方法

XLOOKUPの\引数に「2」を指定すると、ワイルドカードを使った検索が可能になります。例えば、「山田\*」と指定すると、「山田」で始まるすべての名前を検索できます。

excel
=XLOOKUP("山田*", B2:B10, C2:C10, "該当なし", 2)

近似一致を使う方法

XLOOKUPの\引数に「-1」を指定すると、近似一致が可能になります。ただし、これは数値データに対して有効であり、文字列データには適用できません。

excel
=XLOOKUP(100, B2:B10, C2:C10, "該当なし", -1)

ファジーマッチ専用のアドインを使う方法

より高度なファジーマッチを行いたい場合、Excelのアドインを利用する方法があります。例えば、「Fuzzy Match for Excel」というアドインでは、FUZZY.LOOKUP関数を使って、文字列の類似度を計算し、最も近い一致を検索することができます。

FUZZY.LOOKUPの使い方

FUZZY.LOOKUP関数の構文は以下の通りです。

excel
=FUZZY.LOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り値範囲, )

例えば、「山田太郎」と似た名前を検索する場合、以下のように使います。

excel
=FUZZY.LOOKUP("山田太郎", B2:B10, C2:C10, 0.8)

ここで、0.8は類似度の閾値で、0から1の間で指定します。1に近いほど、完全一致に近い結果が得られます。

実際の活用例

実際に、ファジーマッチを活用する場面をいくつか紹介します。

ここがポイント!

  • 顧客データの統合

複数のシステムからエクスポートした顧客データを統合する際、名前の表記が異なることがあります。ファジーマッチを使うと、同一人物を正確に特定できます。

ここがポイント!

  • 商品コードの統一

仕入れ先ごとに異なる商品コードを統一する際、ファジーマッチを使って、同一商品を正確に特定できます。

よくある質問や疑問

Q1: XLOOKUPでファジーマッチはできますか?

XLOOKUP関数自体には、完全一致や近似一致を指定する機能はありますが、ファジーマッチには対応していません。しかし、ワイルドカードを使った検索や、近似一致を使うことで、ある程度のファジーマッチを試すことができます。

Q2: Power Queryを使うにはどうすればよいですか?

Power Queryは、Excelの「データ」タブから「データの取得と変換」グループ内の「クエリの作成」を選択することで起動できます。詳細な使い方については、Microsoftの公式サポートページをご参照ください。

Q3: FUZZY.LOOKUP関数はどこで入手できますか?

FUZZY.LOOKUP関数は、「Fuzzy Match for Excel」というアドインで提供されています。Microsoft AppSourceから無料でインストールできます。

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まとめ

今回は、ExcelのXLOOKUP関数を使ってファジーマッチを実現する方法について解説しました。XLOOKUPは強力な検索機能を持っていますが、ファジーマッチには限界があります。より高度なファジーマッチを行いたい場合は、Power QueryやFUZZY.LOOKUP関数などのアドインを活用すると良いでしょう。

他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。

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