Excelでデータを集計していると、「この文字が含まれているセルはどれくらいあるんだろう？」という疑問が湧くこと、ありませんか？実際、多くのビジネスパーソンや学生が同じような悩みを抱えています。たとえば、売上データから特定の地域名が含まれている数を数えたい、アンケート結果の中で「満足」という言葉が何回出ているのか知りたい、などです。こうした場面で活躍するのが、Excelの「COUNTIF関数」です。
この記事では、COUNTIF関数を使って特定の文字を含むセルを正確にカウントする方法を、初心者でもわかるようにステップバイステップで解説します。さらに、知っておくと便利なコツや実践的な応用方法も紹介しますので、今すぐ実践できるスキルを身につけましょう！
COUNTIF関数の基本と使い方
Excelのイメージ
COUNTIF関数は、特定の条件に一致するセルをカウントするための関数です。非常にシンプルで強力な関数ですが、実際にどのように使うのかを理解することが重要です。
COUNTIF関数の基本構文
COUNTIF関数の基本的な書き方は以下の通りです。
=COUNTIF(範囲, 条件)
ここで「範囲」は、検索対象となるセル範囲を指定します。「条件」は、カウントしたいセルに一致する条件を設定します。例えば、「商品名が『エクセル2016』であるセルの数を数えたい」という場合、次のように記述します。
=COUNTIF(A1:A10, "エクセル2016")
この式は、A1からA10までのセルの中で、「エクセル2016」という文字列を含むセルの数をカウントします。
COUNTIF関数で部分一致をカウントする方法
COUNTIF関数は、完全一致だけでなく、部分一致をカウントすることもできます。これを実現するために使うのが「ワイルドカード文字」です。ワイルドカードを使うことで、特定の文字列がセルに含まれているかどうかを確認できます。
- *（アスタリスク） : 0文字以上の任意の文字列に一致
- ？（クエスチョンマーク） : 1文字に一致
たとえば、「エクセル」という文字を含むすべてのセルをカウントしたい場合、次のように書きます。
=COUNTIF(A1:A10, "*エクセル*")
これにより、「エクセル」と入っているすべてのセルをカウントすることができます。
Excelでよくある疑問とその解決法
ExcelのCOUNTIF関数を使う中で、ユーザーがよく抱く疑問に対しても、実際の使い方に基づいて解決方法を示します。
特定の文字が含まれるセルをカウントしつつ、他の条件も加えられる？
COUNTIF関数は非常に柔軟で、他の条件を加えてカウントすることも可能です。たとえば、特定の文字列を含むセルをカウントし、さらにその中で特定の数値が一定以上である条件を追加したい場合です。
その場合、COUNTIFS関数を使います。COUNTIFS関数は、複数の条件を同時に指定してセルをカウントできます。
=COUNTIFS(A1:A10, "*エクセル*", B1:B10, ">100")
この数式では、A列のセルに「エクセル」を含み、B列の数値が100以上のセルの数をカウントします。
空白セルをカウントしたいときは？
空白セルもカウントしたい場合は、COUNTIF関数において条件を「””」として指定します。
=COUNTIF(A1:A10, "")
これで、A1からA10の範囲内で空白セルの数をカウントすることができます。
COUNTIF関数を使う際の便利なコツ
COUNTIF関数をさらに効果的に活用するための便利なコツをいくつか紹介します。
複数のワイルドカードを組み合わせて検索精度を高める
ワイルドカードを組み合わせることで、さらに精度の高いカウントが可能です。例えば、「エクセル2021基礎講座」や「エクセル2021応用講座」のように、特定の文字列が前後に異なる場合、ワイルドカードを組み合わせて検索することができます。
=COUNTIF(A1:A10, "*エクセル*基礎*")
指定した範囲内の最初または最後のセルだけをカウントする
範囲内で最初または最後に出現する文字列だけをカウントしたい場合、MATCH関数と組み合わせて使うことができます。これにより、特定の条件に合った最初または最後のデータを簡単に見つけることができます。
よくある質問
COUNTIF関数で特定の文字を複数回カウントすることはできますか？
COUNTIF関数は、セル内に指定した文字が複数回出現している場合でも、セル全体が一致すれば1回とカウントします。複数回カウントしたい場合は、Excelの「SEARCH」関数や「LEN」関数と組み合わせる必要があります。
COUNTIF関数で、条件に一致しないセルの数もカウントできますか？
条件に一致しないセルをカウントする場合は、COUNTIF関数の条件に「<>」を使います。例えば、特定の文字列を含まないセルをカウントするには、次のように記述します。
=COUNTIF(A1:A10, "<>エクセル")
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まとめ
COUNTIF関数を使いこなすことで、Excelでのデータ集計が格段に効率的になります。特に、「特定の文字を含むセルをカウントする」という基本的な操作ができるようになると、さまざまな場面で活躍することができます。ぜひ、この記事で紹介した内容を実践し、日々の作業に役立ててください。
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