Excelのスピル機能で最終行を簡単に取得する方法

2025.03.22

Excelを使っていると、「データの最終行を取得したい」と思うことがよくありますよね。従来は少し手間がかかりましたが、Excelの新機能「スピル」を使えば、驚くほど簡単に最終行を取得できます。今回は、その方法を初心者にもわかりやすく解説します。

スピル機能とは？

まず、「スピル」という言葉を聞いたことがありますか？スピルとは、Excelで数式を入力したセルだけでなく、その隣接するセルにも結果が自動的に表示される機能のことです。これにより、複数のセルに同じ数式をコピーする手間が省け、作業効率が大幅にアップします。

では、実際にスピル機能を使ってデータの最終行を取得してみましょう。以下の手順で行います。

対象データの確認
最初に、最終行を取得したいデータが入力されている列を確認します。例えば、A列にデータが入力されているとします。
数式の入力
データの最終行を取得するためには、以下の数式を使用します。

=MATCH("zzz", A:A)

この数式は、A列の中で「zzz」という文字列を検索し、その位置を返します。アルファベット順で「zzz」は非常に後ろに位置するため、実質的にA列の最終データの行番号を取得することができます。
スピルの確認
数式を入力したセルを選択すると、そのセルだけでなく、必要な範囲まで自動的に結果が表示されます。これがスピル機能です。

スピル機能は、Microsoft 365およびExcel 2021以降のバージョンで利用できます。Excel 2019では、Office Insiderプログラムに参加している場合のみ使用可能です。

スピル範囲内に既存のデータが入力されていると、エラーが表示されます。スピルを正常に機能させるためには、対象範囲が空白であることを確認してください。

はい、他にも以下の方法があります

COUNTA関数を使用する方法
=COUNTA(A:A)

A列の非空白セルの数をカウントし、最終行の番号を取得します。ただし、空白セルがある場合は正確な結果が得られません。
INDEX関数とMATCH関数を組み合わせる方法
=MATCH(1, (A:A<>"")*(ROW(A:A)>0), 0)

配列数式を使用して最終行を取得しますが、入力方法が少し複雑です。