皆さん、こんにちは。今日は、Macユーザーの皆さんがPowerPointでVBA(Visual Basic for Applications)を活用する方法についてお話しします。VBAを使うことで、プレゼンテーション作成の効率が格段にアップしますよ。
VBAとは何か?
まず、VBAについて簡単にご説明します。VBAは、Microsoft Office製品に組み込まれているプログラミング言語で、作業の自動化やカスタマイズを可能にします。Excelでのマクロが有名ですが、PowerPointでもVBAを使ってスライド操作を自動化できます。
Mac版PowerPointでVBAを使うための準備
では、Mac版PowerPointでVBAを使うための手順をご紹介します。
1. Visual Basicエディターの起動方法
Windows版では「開発」タブからVBAエディターを起動しますが、Mac版PowerPointには「開発」タブがありません。代わりに、以下の手順でエディターを開きます。
- PowerPointのメニューバーから「ツール」を選択します。
- 「マクロ」→「Visual Basic エディター」をクリックします。
これで、VBAコードを編集するためのエディターが開きます。
2. モジュールの挿入
VBAコードを記述するには、新しいモジュールを挿入する必要があります。
- エディター内で、左側のプロジェクトエクスプローラーから現在のプレゼンテーションを選択します。
- メニューバーの「挿入」→「モジュール」を選択します。
これで、新しいモジュールが作成され、コードを記述できるようになります。
簡単なマクロの作成例全スライドのフォントを変更する
具体的な例として、プレゼンテーション内の全スライドのフォントを一括で変更するマクロをご紹介します。
- 先ほど作成したモジュールに、以下のコードをコピー&ペーストします。
vba
Sub 全スライドのフォントをメイリオに変更()
Dim スライド As slide
Dim シェイプ As shape
For Each スライド In ActivePresentation.Slides
For Each シェイプ In スライド.Shapes
If シェイプ.HasTextFrame Then
If シェイプ.TextFrame.HasText Then
シェイプ.TextFrame.TextRange.Font.Name = "メイリオ"
End If
End If
Next
Next
End Sub
- コードを貼り付けたら、エディターを閉じます。
- PowerPointに戻り、メニューバーの「ツール」→「マクロ」→「マクロを実行」を選択します。
- 先ほど作成したマクロ「全スライドのフォントをメイリオに変更」を選択し、「実行」をクリックします。
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