皆さん、こんにちは。今日は、ExcelのFILTER関数を使って、重複しているデータを抽出する方法をご紹介します。Excelを使っていて、同じデータが複数回出てくること、ありますよね。例えば、同じ商品が何回も売れたとか、同じ名前の人が何度も出てくるとか。そんなとき、重複しているデータだけを取り出したいと思ったことはありませんか？今日は、その方法をわかりやすくお伝えします。
FILTER関数とは？
Excelのイメージ
まず、FILTER関数について簡単におさらいしましょう。FILTER関数は、指定した条件に合うデータだけを抽出するための関数です。例えば、「売上が500万円以上の商品だけを表示したい」といった場合に使えます。使い方はとても簡単で、以下のように入力します。
- 抽出したい範囲を選択します。
- 条件を指定します。
- 条件に合わない場合の表示を設定します（省略可能）。
具体的には、次のようになります。
=FILTER(範囲, 条件, [条件に合わない場合の表示])
重複データを抽出する方法
では、本題の重複データを抽出する方法です。今回は、以下のようなデータを例に説明します。
| 名前 | 点数 |
|---|---|
| 佐藤 | 85 |
| 鈴木 | 90 |
| 佐藤 | 78 |
| 田中 | 92 |
| 鈴木 | 88 |
この中で、同じ名前が複数回出てくる人、つまり重複している名前を抽出したいと思います。
1. COUNTIF関数で重複回数を数える
まず、COUNTIF関数を使って、各名前が何回出てくるかを数えます。例えば、B2セルに以下のように入力します。
=COUNTIF(A:A, A2)
これをデータの最後までコピーすると、各名前の出現回数が表示されます。
2. FILTER関数で重複データを抽出する
次に、FILTER関数を使って、出現回数が2回以上の名前を抽出します。例えば、D2セルに以下のように入力します。
=FILTER(A2:B6, B2:B6 >= 2)
これで、重複している名前とその点数が表示されます。
具体例70点未満の得点を一度でも取った人を抽出する
さらに、具体的な例を見てみましょう。以下のようなデータがあるとします。
| 名前 | 得点 |
|---|---|
| 田中 | 65 |
| 佐藤 | 80 |
| 鈴木 | 55 |
| 高橋 | 90 |
| 田中 | 75 |
| 鈴木 | 60 |
この中で、70点未満の得点を一度でも取った人を抽出したい場合、以下のようにします。
1. FILTER関数で70点未満のデータを抽出する
=FILTER(A2:B7, B2:B7 < 70)
これで、70点未満の得点を取った人の名前と得点が表示されます。
2. UNIQUE関数で重複を除く
次に、UNIQUE関数を使って、重複する名前を除きます。
=UNIQUE(FILTER(A2:A7, B2:B7 < 70))
これで、70点未満の得点を一度でも取った人の名前が一意に表示されます。
よくある質問や疑問
FILTER関数とUNIQUE関数はどのバージョンのExcelで使えますか？
FILTER関数とUNIQUE関数は、Microsoft 365およびExcel 2021以降のバージョンで使用可能です。古いバージョンのExcelではこれらの関数は利用できません。
重複データを抽出する他の方法はありますか？
はい、他にも方法があります。例えば、ピボットテーブルを使ってデータを集計し、重複している項目を確認することもできます。ただし、関数を使う方法の方が簡単で柔軟性があります。
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まとめ
今回は、ExcelのFILTER関数を使って、重複しているデータを抽出する方法をご紹介しました。COUNTIF関数やUNIQUE関数と組み合わせることで、より効率的にデータを分析することができます。ぜひ、日々の業務や学習に活用してみてください。
他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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