皆さん、こんにちは。今日は、ExcelのFILTER関数を使って、特定の文字を含むデータを抽出する方法、いわゆる部分一致の方法をご紹介します。Excelを使っていて、「このデータの中から特定のキーワードを含むものだけを取り出したい」と思ったことはありませんか?そんな時に役立つのが、このテクニックです。
FILTER関数とは?
まず、FILTER関数について簡単におさらいしましょう。FILTER関数は、指定した条件に一致するデータを抽出するための関数です。例えば、大量のデータの中から特定の条件に合うものだけを取り出す際に非常に便利です。
FILTER関数で部分一致を行う方法
通常、FILTER関数は完全一致の条件でデータを抽出します。しかし、部分一致、つまり特定の文字列を含むデータを抽出するには、少し工夫が必要です。以下に、その方法をいくつかご紹介します。
1. FIND関数とIFERROR関数を組み合わせる方法
FILTER関数とFIND関数、そしてIFERROR関数を組み合わせることで、部分一致の抽出が可能となります。具体的には、以下のようにします。
- まず、抽出したいデータ範囲を指定します。
- 次に、FIND関数を使って、特定の文字列が含まれているかを確認します。
- FIND関数は、文字列が見つからない場合にエラーを返すため、IFERROR関数でエラーを0に置き換えます。
- 最後に、FILTER関数で、上記の条件が0以上のものを抽出します。
具体的な数式は以下のようになります。
=FILTER(データ範囲, IFERROR(FIND("検索文字列", 検索範囲), 0) > 0)
例えば、名前のリストから「山」という文字を含む名前を抽出したい場合、以下のようになります。
=FILTER(A10, IFERROR(FIND("山", A10), 0) > 0)
この方法については、以下の動画でも詳しく解説されていますので、参考にしてください。
2. COUNTIFS関数を利用する方法
もう一つの方法として、COUNTIFS関数を利用する方法があります。COUNTIFS関数は、複数の条件に一致するセルの数を数える関数ですが、これを利用して部分一致の抽出を行います。
- まず、検索範囲と検索条件を指定します。
- 次に、検索条件にワイルドカード「*」を使って部分一致を指定します。
- 最後に、FILTER関数で、COUNTIFS関数の結果が0でないものを抽出します。
具体的な数式は以下のようになります。
=FILTER(データ範囲, COUNTIFS(検索範囲, "*検索文字列*") > 0)
例えば、商品名のリストから「プロ」という文字を含む商品を抽出したい場合、以下のようになります。
=FILTER(A10, COUNTIFS(A10, "*プロ*") > 0)
よくある質問や疑問
FILTER関数でワイルドカードは使えますか?
残念ながら、FILTER関数自体はワイルドカードに対応していません。しかし、先ほどご紹介したように、FIND関数やCOUNTIFS関数と組み合わせることで、部分一致の抽出が可能となります。
部分一致の抽出で大文字と小文字を区別したい場合はどうすればいいですか?
FIND関数は大文字と小文字を区別しますが、SEARCH関数は区別しません。大文字と小文字を区別したい場合は、FIND関数を使用し、区別しない場合はSEARCH関数を使用すると良いでしょう。
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まとめ
今回は、ExcelのFILTER関数で部分一致を実現する方法をご紹介しました。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると非常に便利なテクニックです。ぜひ、日々の業務で活用してみてください。もし他にも疑問やお悩み事があれば、お気軽にLINEからお声掛けください。
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