皆さん、こんにちは。今日はExcelのFILTER関数を使って、複数の条件のいずれかを満たすデータを抽出する方法、つまり「または(OR)」条件の設定方法についてお話しします。Excelの操作に不慣れな方でも安心して使えるように、わかりやすく解説していきますね。
FILTER関数の基本構文
まずは、FILTER関数の基本的な使い方を確認しましょう。FILTER関数は、指定した条件に合致するデータを抽出するための関数です。構文は以下のようになります。
=FILTER(配列, 含む, [空の場合])
– 配列フィルターを適用したいデータ範囲を指定します。
– 含む抽出する条件を指定します。
– 空の場合条件に一致するデータがない場合に表示する値を指定します(省略可能)。
例えば、以下のようなデータがあるとします。
名前 | 部署 | 役職 |
---|---|---|
田中 | 営業部 | 主任 |
佐藤 | 総務部 | 課長 |
鈴木 | 営業部 | 部長 |
高橋 | 人事部 | 主任 |
このデータから、部署が「営業部」の人を抽出する場合、以下のように入力します。
=FILTER(A2:C5, B2:B5="営業部")
この数式を入力すると、部署が「営業部」の人のデータが抽出されます。
OR条件でのデータ抽出方法
次に、複数の条件のいずれかを満たすデータを抽出する、つまり「または(OR)」条件を設定する方法を見ていきましょう。FILTER関数でOR条件を指定する場合、各条件を括弧で囲み、「+」でつなげます。
=FILTER(配列, (条件1) + (条件2) + ...)
具体的には、以下のようにします。
=FILTER(A2:C5, (B2:B5="営業部") + (C2:C5="課長"))
この数式は、「部署が『営業部』または役職が『課長』のデータを抽出する」という意味になります。
具体例OR条件を使ったデータ抽出
先ほどのデータを使って、実際にOR条件を設定してみましょう。
1. 数式を入力するセルを選択抽出結果を表示したいセルをクリックします。
2. 数式を入力数式バーに以下のように入力します。
=FILTER(C5, (B2:B5="営業部") + (C2:C5="課長"))
3. Enterキーを押す入力が完了したら、Enterキーを押します。
これで、部署が「営業部」または役職が「課長」のデータが抽出されます。
よくある質問や疑問
FILTER関数はどのバージョンのExcelで使用できますか?
FILTER関数は、Microsoft 365およびExcel 2021以降のバージョンで使用可能です。古いバージョンのExcelでは利用できないので、ご注意ください。
条件に一致するデータがない場合、どのように表示されますか?
条件に一致するデータがない場合、FILTER関数はエラーを返します。これを防ぐために、第三引数「空の場合」に表示させたいメッセージを指定することができます。例えば、
=FILTER(C5, (B2:B5="営業部") + (C2:C5="課長"), "該当するデータがありません")
と入力すると、条件に一致するデータがない場合に「該当するデータがありません」と表示されます。
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まとめ
今回は、ExcelのFILTER関数を使って、複数の条件のいずれかを満たすデータを抽出する方法について解説しました。OR条件を設定する際は、各条件を括弧で囲み、「+」でつなげることがポイントです。これを活用することで、データ分析や集計作業がより効率的になります。ぜひ試してみてくださいね。
他にも疑問やお悩み事があればお気軽にLINEからお声掛けください。
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