Excelで簡単にできる名寄せ方法：VLOOKUP関数の使い方

皆さん、こんにちは。今日は、Excelを使ってデータの重複を整理する「名寄せ」の方法を、初心者の方にもわかりやすくお伝えします。特に、VLOOKUP関数を使った名寄せの手順を中心に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

名寄せとは何か？その重要性
VLOOKUP関数とは？基本的な使い方
VLOOKUP関数を使った名寄せの手順
VLOOKUP関数を使う際の注意点
よくある質問や疑問
今すぐ解決したい！どうしたらいい？
まとめ

名寄せとは何か？その重要性

Excelのイメージ

まず、「名寄せ」という言葉をご存知でしょうか？名寄せとは、異なるデータベースやリストに存在する同一の情報を統合し、一つにまとめる作業のことを指します。例えば、同じ顧客が異なる名前や表記で登録されている場合、それらを一つにまとめることで、データの重複を防ぎ、効率的な管理が可能となります。これにより、営業活動や顧客対応の質が向上します。

VLOOKUP関数とは？基本的な使い方

次に、名寄せ作業で活躍するのが、ExcelのVLOOKUP関数です。VLOOKUPは「Vertical Lookup」の略で、指定した範囲の中から特定の値を検索し、その値に対応するデータを取得するための関数です。基本的な構文は以下の通りです

=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索方法)

– 検索値探したい値
– 範囲データが含まれる表全体
– 列番号結果を取得したい列の番号（左端の列を1として数えます）
– 検索方法TRUE（近似一致）またはFALSE（完全一致）

例えば、商品コードから価格を取得する場合、以下のように設定します

=VLOOKUP(“商品A”, A2:B10, 2, FALSE)

この設定では、範囲A2:B10の中から「商品A」を探し、その商品に対応する価格を返します。

VLOOKUP関数を使った名寄せの手順

それでは、具体的にVLOOKUP関数を使って名寄せを行う手順を見ていきましょう。

データの準備まず、名寄せを行いたいデータをExcelに入力します。例えば、異なるシートに顧客リストが存在する場合、それぞれのリストを確認し、統合したい項目（例えば、顧客IDや名前）を確認します。
共通のキーを設定各リストに共通するキー（例えば、顧客ID）を設定します。これにより、VLOOKUP関数でデータを照合しやすくなります。
VLOOKUP関数の入力統合先のシートで、VLOOKUP関数を使用して他のリストからデータを取得します。例えば、顧客IDを基に他のリストから住所を取得する場合、以下のように入力します=VLOOKUP(A2, ‘他のシート’!A:B, 2, FALSE)
データの確認と修正VLOOKUP関数で取得したデータを確認し、必要に応じて修正します。例えば、取得できなかったデータや重複しているデータがないかをチェックします。

VLOOKUP関数を使う際の注意点

VLOOKUP関数を使用する際には、以下の点に注意が必要です

検索値と検索範囲のデータ形式を一致させる例えば、検索値が数値であれば、検索範囲内の対応する列も数値である必要があります。
検索範囲の左端に検索値を配置するVLOOKUP関数は、検索範囲の左端の列から検索を開始します。そのため、検索値が左端の列に配置されている必要があります。
完全一致を指定する検索方法をFALSEに設定することで、完全一致の値を検索します。これにより、誤ったデータを取得するリスクを減らせます。